広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2014年7月9日発行 第280号

ODAメールマガジン第280号は,コンゴ民主共和国からの「アフリカの大国,経済成長の道へ」「マタディ橋維持管理能力向上プロジェクト」「外務省委託「平成26年度高度開発人材育成事業」「国際開発プロフェッショナル研修」(IDPTP) 受講生を募集します」をお届けします。

コンゴ民主共和国

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「アフリカの大国,経済成長の道へ」原稿執筆:在コンゴ民主共和国日本国大使館 山内貴美子 二等書記官

アフリカ大陸の真ん中にあるコンゴ民主共和国は,大陸で2番目に大きな国土を有します。アマゾンに次ぐ熱帯雨林の面積を有し,「地球の片肺」とも呼ばれるコンゴ盆地の6割は,この国が占めています。豊かな自然の中にはボノボやオカピといった,この国にしか生息していない野生動物の他に,銅,コバルト,コルタンなど豊富な地下資源が多く眠っています。

かつて,日本企業は銅資源を求めてこの国に進出していました。また当時,日本とこの国の友好のシンボルであるマタディ橋建設計画もあり,多くの日本企業で賑わっていました。しかし,ザイール時代の苦い思い出である繰り返される紛争により,90年代にはすべての日本企業がこの国を去っていきました。

あれから約20年。この国は変わろうとしています。東部ではまだ紛争は続いていますが,それに負けまいと今まさに経済成長への道を一歩ずつ力強く進んでいます。

日本は,この国の経済開発のためのインフラ整備支援を行っています。キンシャサ市内から空港を結ぶ道路「ポワ・ルー通り」の建設は今年完工を迎えました。日本では当たり前ですが,カラーコーンを置いて片側交互通行としたり,散水車を使用したり,気を配った工事のやり方が他とは違うと一般市民に広く評価されています。

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ポワ・ルー通り建設現場の様子
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写真中央からポワ・ルー通りに入る

道路の質もそうです。日本らしさが援助の質を高めています。経済開発を支える人材育成を目指した支援として実施している「キンシャサ特別州国立職業訓練校(INPP)施設整備計画」で建設中の新校舎も今年,完工を予定しています。日本人の専門家によるINPP本部の能力強化,指導員の指導技術強化といった技術協力とともに相乗効果が期待されています。

(写真)
国立職業訓練校(INPP)への機材供与
(写真)
国立職業訓練校(INPP)新校舎建設中の様子

この国の政府は,こうした援助を必要としながらも,民間投資を呼び込むための環境を整えようとしています。海外の投資家はこの国の経済情勢,投資環境に注目し,進出の機会を狙っていることでしょう。日本企業が進出を考えるとすれば「今」であり,この国における日本企業への期待は高まっています。

(写真)
コンゴ河と夕日


「マタディ橋維持管理能力向上プロジェクト」原稿執筆:JICAコンゴ民主共和国事務所 石崎貴子 企画調査員

コンゴ民主共和国を流れるコンゴ河は世界第2の流域面積を誇る河川であり,このコンゴ河に架かる国内最長の橋が「マタディ橋」です。コンゴ河は途中急流となり,海から首都キンシャサまで航行できません。そのため,主な輸送手段は車による陸上輸送であり,道路・橋が不可欠です。特にマタディ橋は,下流の河川港とキンシャサを繋いでいることから,非常に重要な役割を担っています。キンシャサでは多くの日本車が走っていますが,これらは下流のボマ港で陸揚げされ,マタディ橋を渡り,キンシャサに到着します。

(写真)
雄大なコンゴ河に架かるマタディ橋
久野真一/JICA

マタディ橋は,1983年に日本の円借款により完成しました。その後の政治的な混乱にも拘わらず,建設工事に携わった現地職員が,日本人技師が残していったマニュアルに基づいて,適切に管理してきました。しかし,建設後数十年を経ており,その現状に合うよう維持管理の方法を見直す必要があります。また,建設当時からの技術者は還暦を過ぎ,すでに引退した人も多く,次世代エンジニアの育成が急務です。

(写真)
日々の維持管理に励む現地職員
久野真一/JICA

そこで,2012年3月に開始されたのが「マタディ橋維持管理能力向上プロジェクト」。まずは,現状調査。吊橋のケーブルの表面や内部を調査し,今後の維持管理方向性を探りました。そして,現状に合ったメンテナンスができるよう,マニュアルを改訂するとともに,維持管理計画を現地職員とともに策定しています。また,日本での研修も実施され,現地職員が最新の橋梁維持管理手法を学んでいます。この研修に対する現地職員の熱心さには,日本人専門家も圧倒されています。そして,今年度,メンテナンスに必要な機材が導入されました。その内の一つが橋梁点検車。日本人専門家と現地職員が一丸となって,取付作業に勤しんでいます。

(写真)
橋の現状調査を行う日本人専門家と現地職員
久野真一/JICA

両国の友好の象徴として名高く,美しいマタディ橋。「新婚旅行で行ったよ」という声もあちらこちらで聞かれるほどの観光名所です。新たな維持管理能力を習得した若手エンジニア達が,両国の架け橋を将来にわたって守ります。

(写真)
橋には日本とコンゴ民の国旗が描かれている。


「外務省委託「平成26年度高度開発人材育成事業」「国際開発プロフェッショナル研修」(IDPTP) 受講生を募集します」原稿執筆:国際協力局政策課広報班

外務省は,「平成26年度高度開発人材育成事業」の日本人受講生の募集を開始しました。本事業は,開発協力分野で指導的立場に立つ人材を育成することを目的とした短期のプログラムです。これまで3期にわたって約100人が受講しています。

本年度は,日本人・外国人受講生約30人を対象に,8月から来年3月に政策研究大学院大学(東京・六本木)で行われます。国際開発協力の現場に不可欠な知識や見識について,講義だけでなく,ワークショップ,プレゼンテーションなどの実践的なトレーニングを通じて学びます。本プログラムは6つのコースから構成されています。

◆プログラム内容◆
(1) ODAコース:日本型援助の実践的側面の講義
(2) LAWコース:国際公法の実践的知識とルールメーキングの重要性に関する講座
(3) MEDコース:プレゼン/インタビュー向上のためのトレーニング
(4) NEG コース:交渉のロールプレイイング・ワークショップ
(5) LECコース:海外有識者 によるゼミ形式の講義やシンポジウム
(6) インターンシップ:海外での開発系国際機関等におけるインターンシップ(希望者のみ)
すべて英語で行い,インターンシップ以外のコースは,土曜日に開講されます。

◆受講対象者◆
受講対象者は,開発協力分野で一定の職務経験(2年以上)がある社会人,または博士課程在籍(または取得済み)の方

◆受講料◆
50,000円(税込)

本研修にご興味のある方は,http://www.idptp.jp/から詳細をご覧いただけます。国際協力の最前線で働きたい方,ぜひふるってご応募ください。締切りは7月24日(木曜日)日本時間17時(メールのみで受付)です。

◆問い合わせ先◆
国立大学法人 政策研究大学院大学
外務省委託「高度開発人材育成事業」
国際開発プロフェッショナル研修プログラム(IDPTP)運営担当
E-mail: koudo-jinzai@grips.ac.jp

<平成25年度の講義の様子>
(写真)
英語による講義に熱心に耳を傾ける受講生たち
(写真)
受講生同士の議論も活発に行われる


New!ODAホームページ新着情報
「ODA出前講座」講師を派遣いたします!
平成26年度高度開発人材育成事業(日本人受講生の募集開始)(報道発表)
平成26年度NGO研究会「ユニバーサル・ヘルス・ガバレッジとNGO」セミナー開催のお知らせ
「経済協力調整員」の募集(在ガーナ日本国大使館)(7月11日応募締切)
政府開発援助(ODA)大綱見直しに関する有識者懇談会報告書の岸田外務大臣への提出(報道発表)
ODA案件における不正防止のための日越対策協議会の開催(報道発表)
日・ウズベキスタンODA不正腐敗防止協議会(第3回会合)の開催(報道発表)
我が国の政府開発援助(ODA)事業において不正行為を行った企業に対する措置の実施(報道発表)
平成25年度ODA評価(第三者評価)結果「外交的効果」及び「開発効果」~外部評価者の声~(PDF:176KB)
国際緊急援助隊による安倍総理大臣表敬
JICAボランティア事業参加者への外務大臣感謝状授与式及び懇談会の概要
岸田外務大臣のカンボジア訪問(概要と評価)
カンボジアに対する円借款及び無償資金協力に関する交換公文の署名
フィリピンに対する無償資金協力(2件)に関する交換公文の署名について
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日・タジキスタン外相会談(概要)(報道発表)
タジキスタン共和国に対する無償資金協力に関する交換公文の署名について
イラク共和国北部における武力衝突により発生した国内避難民に対する緊急無償資金協力について
チュニジア共和国に対する円借款に関する書簡の交換について
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第3回 アフリカ経済戦略会議の開催(結果概要)
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パラグアイに対する無償資金協力(「コロネル・オビエド市給水システム改善計画」及び「パラグアイテレビ番組ソフト整備計画」に関する交換公文の署名)
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第3回日EU開発政策対話の開催(概要)(報道発表)
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島嶼国向け気候変動政策対話の開催(報道発表)
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