広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2014年6月11日発行 第278号

ODAメールマガジン第278号は,キューバ共和国からの「400年の変わらぬ友情と変革の時を迎えるキューバ」「日本人より多くの米を食べるキューバ人~稲作支援は両国の協力の象徴~」「国際協力60周年記念事業 申請を受け付けています!」をお届けします。

キューバ共和国

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「400年の変わらぬ友情と変革の時を迎えるキューバ」原稿執筆:在キューバ日本国大使館 築山淳志 二等書記官

日本プロ野球界に新風を吹き込むカリブの野球大国,サルサに代表される陽気なラテン音楽,キューバ革命の主導者であるフィデル・カストロやチェ・ゲバラ等々,「キューバ」と聞いて皆さんが連想されるものは十人十色かと思います。しかし,日本と異なる政治,経済,文化を持つこのカリブの国に対して,エキゾチックな魅力と親しみを感じているという点では多くの人が共通しているのではないでしょうか。一方,キューバにおいても,芸術文化やスポーツを始めとして,多くの国民が日本に高い関心を有しています。

本2014年は,1614年に伊達政宗が派遣した支倉常長率いる慶長遣欧使節団がスペイン,ローマに向かう途中に現在のキューバの首都であるハバナを訪れてから,ちょうど400年の記念すべき年です。前述の相互に良好な国民感情の背景には,このような両国間の長きに亘る交流の歴史の積み重ねがあるのです。

日本においては,楽園的なイメージが先行するキューバですが,現実には多くの開発課題を抱えています。その根底には,キューバの最大の援助国であった旧ソ連の90年台初頭の崩壊や50年以上も続く米国の経済封鎖といった外的要因に加え,経済の非効率性といった国内的な要因があります。この点,フィデル・カストロ前国家評議会議長の後を受け,2008年2月に発足したラウル・カストロ政権は,社会主義体制を堅持しつつも,非効率な経済を立て直すため市場主義原理を取り入れた経済改革を着実に進めており,現在キューバは変革の時を迎えています。これを受けて,今後5年間の対キューバ経済協力の指針として本年4月に初めて策定された対キューバ国別援助方針では,支援の重点分野がこれまでの「食糧増産」,「環境保全」からより包括的な「農業開発」及び「持続可能な社会・経済開発」に拡大されました。これにより,今後,キューバの改革を通じた開発への取り組みを後押しすると同時に,キューバへの進出を考える日本企業の支援にも繋がるような支援の実施が可能になります。

(写真)
ハバナ歴史地区の海岸道路沿いに建つ支倉常長像
(在キューバ日本国大使館撮影)


「日本人より多くの米を食べるキューバ人~稲作支援は両国の協力の象徴~」原稿執筆:在キューバ日本国大使館 築山淳志 二等書記官

現在,我が国の対キューバ経済協力は主に技術協力及び草の根・人間の安全保障無償資金協力を中心に行われています。技術協力の代表例として,米の増産に向けた協力があります。キューバ国民の主食は日本人と同じ米(一人当たりの平均消費量は日本人以上)ですが,その自給率は30%程度(2009年当時)と低く,食料安全保障の観点から米の増産がキューバにとって農業分野の大きな課題となっています。米作りを得意とする日本は2003年から今日まで10年以上にわたり一貫してこの分野において,日本での研修,専門家の派遣,開発調査及びプロジェクトの実施等を通じて,人作り,制度作り,機材供与といった点でキューバを支援してきました。現在,実施中のプロジェクト「中部地域5県における米証明種子の生産にかかる技術普及」では,米の増産に欠かせない証明種子の生産・普及のために,専門家チームとキューバ側の関係者が協力して,キューバの中部地域の種子農家に対する研修等を行っています。

多くの途上国で稲作農家が貧しい暮らしを強いられているのに対して,キューバでは,主要作物である米を作っている農家は政府が増産のインセンティブとして比較的高い買い取り価格を設定するなど優遇されています。このため,都市部の労働者と比べれば多少は良い生活を享受している農家が多いように見受けられ,プロジェクトによる技術移転が進めば,キューバの稲作の未来は明るいのではないかとプロジェクトに携わる日本人専門家は考えています。

また,キューバでは物不足が深刻であり,政府の統制もまだまだ厳しいため,資機材の入手が思うようにいかずプロジェクトを進めるに当たって苦労も多いのですが,キューバの人々は教育水準が高いため飲み込みが早く,技術の習得にも熱心なので支援の甲斐があると言います。他方,キューバ側からは現場で一緒になって汗を流す日本人専門家の姿勢が高く評価されており,日・キューバ双方がお互いに敬意を払い,一つのチームとしてうまく機能しています。これぞまさに400年に亘る両国の人と人との交流の縮図であり,このような交流の積み重ねにより,長きに亘る両国の友好関係が育まれてきたのではないでしょうか。

(写真)
技術協力プロジェクトにおける田作りの指導の様子
(JICA専門家撮影)


「国際協力60周年記念事業 申請を受け付けています!」原稿執筆:国際協力局政策課広報班

国際協力60周年ロゴマーク

外務省では,国際協力60周年を記念し,2014年6月~12月の間にNGOや大学,地方自治体,民間団体,企業等が実施する国際協力関連のイベントを,国際協力60周年記念事業として認定させていただきます。6月2日から申請の受付を開始しました。

認定を受けた事業に国際協力60周年ロゴマークを活用いただくことで,10月4日,5日開催予定の当省共催イベントである第24回グローバルフェスタJAPAN他のイベントと一体となって,国際協力への理解を促進していきたいと考えています。

記念事業認定のガイドラインや申請書等のフォーマットは,外務省ODAホームページの以下のURLからご確認いただけます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/annai/60th/nintei.html

認定事業は随時,外務省ODAホームページに掲載します。皆様のご応募・ご参加をお待ちしております!



New!ODAホームページ新着情報
「ODA出前講座」講師を派遣いたします!
国際協力60周年記念事業(報道発表)
国際協力60周年記念事業の募集
経済協力調整員の募集(在ラマッラ出張駐在官事務所)(6月16日応募締切)
任期付外務省職員の臨時募集(緊急・人道支援分野)(6月19日応募締切)
経済協力専門員の募集(アフリカ開発分野)(6月20日応募締切)
臨時的任用職員の募集(NGO支援分野)(6月30日応募締切)
日・ウズベキスタンODA不正腐敗防止協議会(第2回会合)の開催(報道発表)
ODA交通案件における不正防止のための日越対策協議会(第2回会合)の開催(報道発表)
無償資金協力・技術協力を活用したインフラシステム輸出戦略に資する取組(PDF:1.4MB)
平成24・25年度 草の根・人間の安全保障無償資金協力を活用した官民連携案件
G7 ブリュッセル・サミット(概要)
アレイニコフ国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)副高等弁務官による木原誠二外務大臣政務官表敬
ウクライナにおける国内避難民等に対する支援のための緊急無償資金協力
クロアチア共和国における洪水被害に対する緊急援助について
三ツ矢外務副大臣のマレーシア及びラオス訪問(概要)(報道発表)
ラオス人民民主共和国に対するノン・プロジェクト無償資金協力に関する交換公文の署名について
ミャンマーに対する無償資金協力に関する交換公文の署名について
カンボジアに対する無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する交換公文の署名について
モンゴルに対する無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する交換公文の署名
パキスタンに対する円借款に関する書簡の交換について
スリランカに対する無償資金協力に関する書簡の交換について
アルメニアに対する我が国の中小企業製品を活用したノン・プロジェクト無償資金協力に関する交換公文の署名
モザンビークに対する無償資金協力に関する書簡の交換について
トンガに対するノン・プロジェクト無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」に関する交換公文の署名について
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