広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2013年10月23日発行 第263号

ODAメールマガジン第263号は,「「グローバルフェスタJAPAN 2013」開催報告」と,ニジェール共和国からの「ニジェール紹介」「緊急援助引渡式」をお届けします。

ニジェール共和国

このメールはHTML形式でお送りしていますが,テキスト形式で読み込むことも可能です。受信環境によっては,HTML形式をうまく表示できない場合がありますので,その際はテキスト形式で読み込んでください。
※迷惑メール対策をされている場合は,oda@mofa.go.jpからのメールを受信できるようにしておいてください。

ODAメールマガジンは,我が国のODAについての様々な情報をタイムリーにお届けしています。
また,外務省ホームページODAコーナーでは,新着情報を次々と更新しておりますので,是非ご覧下さい。

なお,このODAメールマガジンでは,ODAの現場で働いている人々や,実際にODA事業を視察した方々の生の声をお伝えしていますので,本メルマガに掲載されている内容は執筆者個人の感想に基づいた意見であり,政府の立場を示すものではありません。



「「グローバルフェスタJAPAN 2013」開催報告」原稿執筆:国際協力局政策課 工藤 麻衣子 事務官

10月5日(土曜日)及び6日(日曜日),東京の日比谷公園にて「グローバルフェスタJAPAN 2013」が開催されました。本イベントは,今年で23回目を数えます。あいにく初日は天気に恵まれませんでしたが,2日間で約7万8,000人の来場者が訪れました。国際協力に関わる団体(NGO,国際機関,在京大使館,企業など)273団体による展示,ステージイベント,ワークショップ,チャリティーラン,スタンプラリーなどが行われ,大盛況でした。

(写真) (写真)

今年のテーマは,「見つけよう!世界とつながるあなたのトビラ」。特別企画として,世界各地で国際協力の活動に取り組む日本人や日本の団体(NGO・企業・公的機関など)を写した写真展「世界に輝く日本人」を開催しました。290点の応募があり,会場では,グローバルフェスタJAPAN 2013実行委員会が選出した作品を含む100点が展示され,来場者は熱心に見入っていました。

(写真) (写真)

また,個人とNGOからご応募いただいた約190点の作品の中から優秀作品が選ばれ,一日目に行われた表彰式で,トークショーに出演した,日本の国際協力を紹介する番組「地球元気!」のナビゲーターである俳優の佐藤隆太さんから表彰されました。佐藤隆太さんによる写真展の表彰状授与や記念撮影は,受賞者にも,そして来場者にも大きな励みとなりました。今年は,元気あふれる活動の様子をとらえた「はつらつ賞」(個人の部:茂田敬介さん,NGOの部:難民を助ける会),地道な活動の様子を写した「ひたむき賞」(個人の部:岡村匠さん,NGOの部:パレスチナ子どものキャンペーン)が選ばれました。また,「協賛企業特別賞(H.I.S.賞)」として,個人の部から,青年海外協力隊員としてのバヌアツ共和国での活動のひとこまを写した小寺英治さんの作品,NGOの部から,母子保健事業を実施するネパールの村で聞き取りを行う様子を写したAMDA社会開発機構さんの作品が選ばれ,国際協力の活動や現場に触れることができるツアーを企画している同社から,航空券が贈られました。

(写真) (写真)

1日目のステージでは,俳優の佐藤隆太さんが,番組で感じた国際協力の現場,特にインドネシアでの体験を振り返りながらトークを繰りひろげ,雨にもかかわらず,来場者が熱心に聞き入っていました。また,佐藤隆太さんは会場をまわり,出展者の皆さんとも交流しました。

2日目のステージは,俳優の金子貴俊さんとともに,国際協力に詳しくない方にもわかりやすいトークやクイズなどで盛り上がりました。2児のパパであり,奥様を妊娠中からサポートし,お母さんになることの大変さが身に染みているという金子さんには,“女性の出産”に関する問題に答えていただきました。また,金子さんはカメルーンへの渡航歴を持っていることもあり,“感染症の予防接種”,その“感染症の脅威”に関する問題も出題されました。このような女性や感染症へのサポートは,国際協力の一例であり,世界が直面する,たくさんある課題の中のほんの一部ですが,政府開発援助(Official Development Assistance, ODA)とは何か?というテーマも踏まえ,来場者とともに,「自分ができる国際協力」について考える良いきっかけになったのではないでしょうか。

(写真)

出題問題例、現地での取り組みの様子

そのほか,外務省ブースでは,2つの企画をおこないました。ひとつは,外交や日本の国際協力のクイズに答えると,省員有志から提供された民芸品が当たるくじ引きです。外交を行う上で欠かせないツールである言語や今年開催されたアフリカ開発会議(Tokyo International Conference on African Development, TICAD)等に関連したクイズで,来場者も頭を悩ませながら答えを考え,熱気あふれる場となりました。もうひとつは,和の精神(こころ)で世界を詠むグローバル連歌会。日本古来の「連歌」に乗せて,国際協力,地球環境,世界平和,国際関係など一般的なテーマをはじめ,ボランティア経験,外国旅行,外国の友人,好きな音楽・・など様々なテーマで詠んでもらいました。国際協力に関するもの,世界の平和を祈るもの,グローバルフェスタに訪れて感じたことなど,ユニークな連歌が集まりました。

(写真)

(写真)

なお,昨年も好評であった国際協力の分野で就職を目指す方向けのセミナーは今年も大盛況。今年初の企画としてグローバルフェスタで体験して感じたことなど国際協力について書いた「ふせん」を集めてつくるメッセージアート“OPEN YOUR DOOR TO THE WORLD!”にも大勢の人が参加しました。国内最大の国際協力フェスティバルのグローバルフェスタJAPAN,毎年好評の各国からのフードコーナーやたくさんのイベントを通して,多くの方に自分には何ができるのか,日本人一人一人ができる国際協力とは何かを知って,感じて,考えて頂く2日間になりました。

(写真) (写真)


「ニジェール紹介」原稿執筆:在コートジボワール日本国大使館(ニジェールを兼轄) 渡邉 謙太 二等書記官

皆さんはニジェールという国名をお聞きになったことがあるでしょうか。日本ではなかなか耳にする機会の少ない名前ですが,アフリカ大陸西部,サハラ砂漠の地域に位置する高温乾燥の内陸国家です。フランスの旧植民地で,公用語は現在もフランス語です。その国土は実に約127万平方キロと日本の3倍を超え,リビア,アルジェリア,マリ,ブルキナファソ,ベナン,ナイジェリア,チャドと計7か国と国境を接しています。北部を中心に国土の3分の2を砂漠が占める生活環境の厳しさから,人口は約1,500万人と日本の8分の1の規模です。

ニジェール経済においては,伝統的な農牧業に加え,1970年代半ばから急成長したウラン産業が外貨収益の柱となっています。乾燥気候のため,隣国マリから同国を通り抜けナイジェリアへと通じる,国名の由来ともなっているニジェール川が非常に重要な水源となっており,首都ニアメをはじめ流域に多くの街が存在します。一方で,ステップ気候に属する南部は,雨季には激しい降雨のためしばしば川が氾濫して洪水被害を引き起こすなど,自然の豊かさと厳しさの両面を併せ持ちます。

(写真)
首都ニアメから見えるニジェール川の夕日
(JICAニジェール支所提供)

このような気象条件の厳しさもあり,ニジェールは今も世界の最貧国のひとつで,日本としては農業や教育・医療などの生活を支える基礎的な分野の支援を中心に行っていますが,意外に草の根レベルでの大きな接点もあります。それは日本から派遣される青年海外協力隊です。治安情勢等のため残念ながら現在中断していますが,数年前までは毎年数十名の日本の若者がニジェールの土地で汗を流していました。その数は累計684人と,サブサハラ・アフリカの中でガーナやセネガルなどに続き第7番目になります。首都ニアメでもラクダが町中を闊歩しているようなのんびりとした雰囲気に加え,ニジェールの人々の素朴で親切な人柄に感銘を受けた少なからぬ元隊員がその後この地域に戻るなど,ODA関係者の間でもちょっと有名な存在です。再び情勢が安定し,協力隊の派遣が再開される日を心待ちにするニジェール国民も多いのではないでしょうか。

(写真)
首都ニアメでは自動車とラクダが共存
(JICAニジェール支所提供)


「緊急援助引渡式」原稿執筆:在コートジボワール日本国大使館 渡邉 謙太 二等書記官

昨年に引き続き,本年もニジェールでは,7月以降上流のマリや同国において激しい降雨が観測されました。大雨で増水したニジェール川の流域を中心に全国各地で洪水が起こり,9万人を越える被災者を生むとともに,深刻な人道状況が発生しました。

(写真)
家屋の多くは日干し煉瓦で建設され,豪雨・洪水の影響で倒壊する民家も多い。
(JICAニジェール支所提供)
(写真)
被災者の多くは学校等に一時避難を余儀なくされた。
(JICAニジェール支所提供)

9月に入っても被害が拡大するなか,ニジェール政府は国際社会に対する支援要請を行いました。これを受けて日本政府は同月20日,JICA及びUNICEFを通じて毛布7,500枚,蚊帳7,500張,ポリタンク5,000個からなる約1,600万円相当の緊急援助物資を供与することを決定しました。そして物資が現地に到着した翌10月2日には,井上進駐コートジボワール大使(ニジェール兼轄)出席のもと,同国政府に対する支援物資の引渡式を執り行いました。

(写真)
援助物資の一部(これで全体の約8分の1の量,
右から水タンク,毛布,蚊帳)

ニジェール政府の洪水被害対策の責任者であるマサウドゥ・ハスミ内務・公安・地方分権・習俗・宗教大臣は,式典において,同国による支援要請からわずか2週間という短期間での日本の迅速な支援に対して深い感謝の念を表明しました。この模様は,現地のテレビ4局,ラジオ1局,新聞各紙によって大きく報道され,日本の取り組みを多くのニジェール国民に知ってもらう機会ともなり,日ニジェール二国間関係の進展に資するものとなりました。

(写真)
井上大使が支援物資の一つである蚊帳を内務大臣に引渡ししている様子
(写真)
引渡書の署名後の挨拶(左から,井上大使,松本所長,内務大臣,UNICEF所長)

一見逆説的でもありますが,ニジェールは国土の多くが乾燥した砂漠地域のため干ばつ被害に苦しむ一方,雨期に集中する降雨と治水設備の弱さが相まって,洪水被害も頻発します。日本政府としては,今後とも同国の中長期的な発展に資する様々な支援を実施するとともに,その一方で,特に自然災害等の緊急事態の発生時に,ニジェールの人々に対して迅速かつ的確な支援を行えるよう,ニジェール政府やJICA,UNICEF等の関係機関と日頃から緊密な意思疎通を図っていきたいと考えています。

(写真)
井上大使のスピーチ後の挨拶
(左から,松本JICA所長,UNICEF所長,井上大使,内務大臣)


New!ODAホームページ新着情報
国際協力紹介テレビ番組「佐藤隆太の地球元気!」
「ODA出前講座」講師を派遣いたします!
外務省の「STAND UP TAKE ACTION」キャンペーン参加について(実施報告)
NGO相談員のイベント・出張サービス開催のお知らせ(11月・10月)
経済協力専門員(ミレニアム開発目標(MDGs))の募集(11月29日応募締切)
「水銀に関する水俣条約」への署名(報道発表)
フィリピン・ミンダナオ島における武力衝突により発生した国内避難民に対する緊急無償資金協力について
カンボジアにおける洪水被害に対する緊急援助について
グアテマラ共和国に対する我が国の中小企業の製品を活用したノン・プロジェクト無償資金協力に関する交換公文の署名について
平成25年度日本NGO連携無償資金協力実績(9月分追加)
NGOプラン・ジャパンによる木原外務大臣政務官表敬(報道発表)
岸外務副大臣とサディコフ・キルギス共和国教育・科学大臣との会談
ODAメールマガジンは,ODA政策や様々な情報をタイムリーにお届けします。
また,外務省ホームページODAコーナーでは,新着情報を次々と更新しておりますので,是非ご覧下さい。
ODAホームページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html


編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

ODAメールマガジンをご利用いただきありがとうございます。
本サービスの登録,削除及び電子メールアドレス変更は,下記の画面にて受け付けております。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/mail/index.html
このODAメールマガジンの内容について改善していきたいと考えておりますのでご意見・ご要望がありましたら,こちらからどうぞ。
https://www3.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/iken/

バックナンバートップへ戻る
Copyright(C): Ministry of Foreign Affairs of Japan


Get Adobe Reader(別窓が開きます) Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る