広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2013年9月25日発行 第261号

ODAメールマガジン第261号は,チュニジア共和国からの「民主化に向かうチュニジア」「世界をつなぐ笑顔の架橋」をお届けします。

チュニジア共和国

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「民主化に向かうチュニジア」原稿執筆:在チュニジア日本国大使館 三等書記官 田中寿樹

チュニジアはアフリカ大陸の北端に位置する国で,日本の約5分の2の国土面積に,約1,100万人の人々が生活しています。公用語はアラビア語ですが,旧宗主国であるフランスとの関係が深く,フランス語も広く用いられています。国内のほとんどの人々がイスラム教を信仰していますが,1956年の独立以来,女性の権利保障と社会進出を重視し,世俗的な政策が進められてきました。

チュニジアの北岸・東岸は地中海に面しており,美しい海岸が広がっています。また,チュニジア各地にはフェニキア・ローマ時代の遺跡も多く残っており,ユネスコの世界遺産に選ばれている遺跡はチュニジア全体で7箇所あります。また,南部にはサハラ砂漠が広がっており,観光客は比較的快適に砂漠を訪問することができます。チュニジアにはヨーロッパを中心に年間約600万人の観光客が訪れており,日本からも毎年1万人弱の方が観光に訪れています。

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アントニウス共同浴場跡
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ドゥッガ遺跡
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ケリビア海岸

しかし,2010年12月17日,チュニジア中南部で発生した貧困・雇用対策を求める反政府デモが急速に拡大・深刻化し,翌年1月14日に23年間続いたベン・アリ政権が倒れました。チュニジアで「自由と尊厳のための革命」と呼ばれるこの政変は,後の「アラブの春」と呼ばれる中東全体の民主化運動の先駆けとなりました。

同年10月,新憲法制定のための国会議員を選出する選挙が実施され,暫定大統領も選出されました。チュニジア史上初のこの民主的な選挙が,大きな混乱もなく平和裡に行われたことは,国際社会から高く評価されました。

2013年に入り2度の野党議員暗殺事件や暴力などに抗議するゼネストなどが発生し,治安情勢の不安定化が懸念されている中,政府は本年末までに新憲法や新選挙法に基づく国会議員選挙及び大統領選挙を実施するとの意向を発表しており,遅れてはいるものの少しずつコンセンサスによる民主化に向けて進んでいるといえます。

これらを踏まえ,日本は,市民の生活改善につながる大規模インフラ整備などを行う円借款,技術移転を目標にした技術協力,地域住民を直接裨益する草の根・人間の安全無償資金協力など様々なスキームを活用し,革命の要因となった地域間格差・失業問題に対応しようとしています。具体的には,チュニジアの主産業である観光や農林水産業の振興や,民主化移行のための公平・透明・中立なガバナンスの確立などに協力しています。



「世界をつなぐ笑顔の架橋」原稿執筆:青年海外協力隊 近藤健次 NGO聴覚障がい者支援協会へ派遣

私は現在,北アフリカに位置するチュニジア国ジェルバ島で,青年海外協力隊員として国際協力の現場に立っています。

聾(ろう)学校で聴覚障がい児童・生徒を対象に,子供達の自己表現力や身体能力の向上を目的とした情操教育(演劇,図工,美術,音楽など)の指導,体育指導を行っています。

対象児童の年齢は幅広く,下は1歳半から上は18歳までの計24名に,各年齢毎の発達段階に合わせた教育指導を行っています。活動を通して,主に心がけていることは,子供達の知的欲求を深め,笑顔を最大限に引き出していく授業を展開していくこと,遊びやスポーツを通して対人関係の構築や社会ルールを身に付けることの2点です。

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生徒と一緒

実際,活動を通して感じたことは,子供達の笑顔は世界共通であるということ。ジェルバの夏はとかく暑く,冬はとことん寒い,物質的にも経済的にも決して裕福とは言えない環境下においても,子供達は日々たくさんの笑顔とともに過ごしています。

子供達にとって本当に大切なものは何か?情操教育や体育指導も,もちろん大切ですが,一番大切なのは,心の底から笑顔が出せる環境だと日々実感しています。チュニジアの学校教育では,児童・生徒に対する厳しい指導が主流です。文化の違いで済ませてしまえばそれまでですが,違う指導方法もあるんだよということを伝えていくのも私の役目であると考えています。

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休憩時間に
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折紙を使った授業

日常生活において一番心に留まったことは,人の温かさです。困った人がいたら助けて当たり前,私が働いている学校の子供達も街の住人全員で育てていると感じることが多々あります。今の日本に欠けているのは,こういった人の優しさや温かさなのかなと思ってしまいます。

今回の活動で私が,子供達や配属先,チュニジアに対して残し伝えていくものは,本当に小さいものなのかもしれないですが,そんな中にあって今回の協力隊活動や日常生活を通して学び得たことを,今後の日本社会に貢献していくことこそが,国のODAの現場に関わることを許された私の使命であると考えるようになりました。

今は,この環境を与えられたことに対して最大限の感謝をし,残りの任期を悔いの残らないように全力で駆けぬけていきたいと思います。



★グローバルフェスタ JAPAN 2013 ★ 10月5日・6日 東京・日比谷公園にて開催!

毎年約10万人の来場者を迎える日本最大級の国際協力イベントである「グローバルフェスタ JAPAN 2013」が10月5日及び6日の両日,東京の日比谷公園で開催されます。国民の皆様に国際協力を身近なものに感じて頂くと共に,国際協力の現状・重要性などについての理解と認識を深めて頂くことを目的に,毎年10月6日の「国際協力の日」の前後の週末に開催されています。

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今年のテーマは,「見つけよう!世界とつながるあなたのトビラ」。国際協力を実践する多くのNGO,国際機関,政府機関,企業など250以上の団体が参加します。活動についての展示や参加型ワークショップ,世界の料理が楽しめるブース,「佐藤隆太の地球元気!」(ODA広報テレビ番組)のナビゲーター・佐藤隆太さんによるトークショー,「世界で輝く日本人」をテーマとした写真展,若手省員による座談会など,様々な催し物が開催されます。ぜひ皆様もご友人・ご家族お誘い合わせのうえご来場ください。



New!ODAホームページ新着情報
国際協力紹介テレビ番組「佐藤隆太の地球元気!」
「ODA出前講座」講師を派遣いたします!
都市づくりの将来に関する国際会議のご案内
NGO相談員のイベント・出張サービス開催のお知らせ(10月)を掲載
フィリポ・グランディ国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長による加藤官房副長官表敬
ランセット誌への安倍総理寄稿「我が国の国際保健外交戦略-なぜ今重要かー」(PDF:97KB)
阿部外務大臣政務官の米国訪問
技術協力に関する日本国政府とトルクメニスタン政府との間の協定の署名
フィリポ・グランディ国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長による岸田外務大臣表敬
岸田外務大臣と黒柳徹子・国連児童基金(ユニセフ)親善大使の面会
タリブ・リファイ世界観光機関(UNWTO)事務局長による松山外務副大臣表敬
阿部外務大臣政務官の国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)第6回アジア太平洋人口会議出席
岸田外務大臣のニューヨーク訪問
ニジェール共和国における洪水被害に対する緊急援助
ギニア共和国に対する債務救済措置について
マスリー・ヨルダン上院議長による安倍総理大臣表敬
日・トルクメニスタン首脳会談
ベルディムハメドフ・トルクメニスタン大統領の訪日(概要)
日モンゴル首脳会談、署名式及び総理主催晩餐会
ミン・ベトナム外務大臣による安倍総理表敬(概要)
ツバルに対するノン・プロジェクト無償資金協力に関する書簡の交換について
ツバルに対する無償資金協力「貨物旅客兼用船建造計画」に関する交換公文の署名について
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