広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2013年8月14日発行 第258号

ODAメールマガジン第258号は,ブルキナファソからの「まじめで勤勉,アフリカの日本‐ブルキナファソ」「マリ難民支援プロジェクト開始式に参加して」をお届けします。

ブルキナファソ

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「まじめで勤勉,アフリカの日本‐ブルキナファソ」原稿執筆:在ブルキナファソ日本国大使館 遠藤聡子 専門調査員

ブルキナファソは,日本ではまだまだなじみの薄い国だと思いますが,ブルキナファソに駐在するなど,ここで暮らした経験のある日本人の間では,大変親しみを持たれている国です。ブルキナファソ人はまじめで正直,働き者,時間に正確。ブルキナファソで働く外国人は,こんな印象を持つ人が多いようです。そしてこの印象は,まるで日本人がよいと認める人としてのあるべき姿のようではありませんか。ブルキナファソは,日本から遠く離れたところに位置しますが,そこで暮らす人びとは,我々からみるとどこか他人とは思えないところがあります。

彼らの価値観は,国名にも表れています。ブルキナファソの国名は,植民地時代につけられた「オート・ヴォルタ(ヴォルタ川上流という意味)」から,前大統領の時代に変えられたものです。同国の主要な現地語である,モシ語とジュラ語を使い,モシ語で高潔な人びとを表すブルキナと,ジュラ語で祖国を表すファソを組み合わせてつけられました。この国名のように,ブルキナファソ国民は高潔であることを誇りとしています。

経済発展の観点からみると,人間開発指数の常に下位10位以内に入るような世界の最貧国のひとつです。ブルキナファソは,周囲を6カ国との国境に囲まれた内陸国です。鉱物資源は金が採れるようになったものの,港がないため商業的に不利な状況です。また,サヘル地域に位置し,度重なる干ばつだけでなく,近年頻繁に発生する雨季の洪水といった厳しい自然環境にあります。このように,鉱物資源にあまり恵まれず,地の利が悪いことから,個々人が生きるために働かざるを得ず,そのため勤勉なのだと説明する人もいますが,そのために,経済が思うように発展できないという見方もできるかもしれません。

日本の対ブルキナファソ支援は,同国が掲げる開発と成長の戦略の優先課題と,同国の域内での重要性を踏まえ,農業開発,教育の質の向上,域内経済統合の促進を重点分野に定めています。国民の8割が従事すると言われる農業は,ブルキナファソにとって重要な成長の柱です。また,成長のためには人材の育成も急務であり,教育の質の向上が必要です。そして内陸国であるため,その成長のためには国境通関の効率化や広域インフラの整備が重要です。

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日本の支援(草の根無償資金協力)で建設した農作物倉庫
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ある小学校の教室の様子

日本との経済関係については,ブルキナファソはゴマの主要な生産国の一つであり,また,バイクなどの日本製品の販売市場として関心を有する日本企業もあり,今後は民間の関わりも期待できそうです。国民性に共通点も多いブルキナファソと日本,今後の二国間関係の発展が楽しみです。

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市民の重要な交通手段である二輪車


「マリ難民支援プロジェクト開始式に参加して」原稿執筆:在ブルキナファソ日本国大使館 二石昌人 特命全権大使

マリ北部を占拠したイスラム過激派は,今年の1月,首都バマコにつながる要衝モプティ付近まで進撃し,これを受け,同月11日,マリ暫定政府から要請を受けたフランスが軍を派遣して,同過激派集団の進撃を食い止めるため攻撃を行いました。戦禍を避けて,約5万人のマリ人が隣国ブルキナファソにある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が管理する難民キャンプで避難生活を送っています。

日本は,難民支援のためUNHCRの「マリ難民支援」(500万ドル),国連児童基金(UNICEF)の「マリ難民への教育及び児童保護」(280万ドル)のプロジェクトに対し支援を決定しました。そのプロジェクト開始式に参加するため,6月21日,私はブルキナファソ北部のグドゥボ・マリ難民キャンプを訪ねました。この二つのプロジェクトの目的は,人間の安全保障の観点に立ち,マリ難民の苦悩を少しでも軽減し人間としての尊厳をもって生活できるようにすること,また児童を始めとした難民に難民キャンプにあっても教育の機会を与えることです。グドゥボ・マリ難民キャンプでは,訪問時には,約3,000家族,1万名の難民がテント生活をしていました。

難民キャンプに到着すると,まずUNHCR,UNICEFの職員の他,国連世界食糧計画(WFP),国連人道問題調整事務所(OCHA), NGOの職員が出迎え,更に子供を含む多数のマリ難民が我々一行を出迎えてくれました。難民の眼光鋭く顎の尖った顔,握手すればごわごわとした厚い手の皮が非常に印象的でした。

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児童難民による出迎え

出迎えを受けた後,野外のトタン屋根のみの集会所に案内され,室外温度が約摂氏45度の暑さの中で式典が開始されました。集会所には多くの難民が集まりました。

難民代表の挨拶では,難民受け入れ国であるブルキナファソ政府と,我が国,UNHCR,UNICEF等国際機関の支援に対し謝意表明が行われました。ボリ・バリ国民教育・識字大臣の挨拶では,隣国マリからの難民をブルキナファソが受け入れることは当然である,しかし,ブルキナファソにとって非常な重荷であることも事実であり,こうした事情に連帯の意を示している日本の支援に対し感謝している旨の発言がありました。さらに大臣は挨拶の中で,日本の地域のニーズにあった幅広い層の細かな支援に対し感謝している,この声を是非とも本国政府にも伝えて欲しいとして締めくくられました。

去る7月28日,マリの大統領選挙第一回投票が大過なく実施されました。この選挙によってマリが安定を取り戻し,一日も早くマリ難民が本国に帰国し,将来に向けて希望をもって生きていくことを願っています。

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式典でのスピーチ
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難民キャンプ内施設の視察


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