広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2013年5月22日発行 第253号

ODAメールマガジン第253号は,フィリピン共和国からの「「離陸」するフィリピン経済:フィリピンの持続的発展に向けて」「フィリピンにおける日本の緊急援助」,そして,「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)まであと10日!準備は大詰めを向かえています!」「【参加者募集】第2回野口英世アフリカ賞受賞記念講演会を開催します」をお届けします。


フィリピン共和国

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「「離陸」するフィリピン経済:フィリピンの持続的発展に向けて」原稿執筆:在フィリピン日本国大使館 山川 寛詞 二等書記官

注目を集めるフィリピン経済

今フィリピン経済に注目が集まっています。2012年のフィリピンのGDP成長率は6.6%を記録し,フィッチやS&Pといった格付け会社も2013年に入ってフィリピン国債の格付けを「投資適格級」に引き上げました。昨年12月28日付ファイナンシャル・タイムズ紙アジア版は,「遅れた離陸(A delayed take-off)」と題して,これまで他の新興国と比較して一歩遅れていると思われていたフィリピン経済の好調ぶりを紹介する記事を掲載しました。フィリピンは,東南アジアで最も長いと言われる人口ボーナス期間に2040年まであるほか,フィリピン国民の高い英語力,豊富な天然資源や観光資源といった,更なる成長の可能性を秘めた国です。

(写真)
開発が進むメトロマニラ中心部。

拡大する日本からの投資

日本の投資家からのフィリピンへの注目も更に高まっています。日本から近いことや(飛行機で成田からマニラまで4時間半),日本人に親しみやすい明るくホスピタリティのある国民性を有していることに加え,近年の「チャイナ+1」の動きも背景に,この1年間では昨年を大きく上回る数の日本からの投資ミッションが,地方の中小企業によるミッションも含めて,フィリピンを訪れています。実際にこの2年間ほどで,エプソン,ブラザー,村田製作所,スズキ自動車といった多くの日本企業が,フィリピンで新たに工場の操業を開始しています。フィリピンの安定的な発展は日本の活力をもたらすものでもあります。

フィリピンの持続的・包摂的発展に向けたODA

未だ所得格差の大きいフィリピンにおいて,持続的で格差解消を伴う発展の実現に向け,今まさに好機が到来しています。また,このようなフィリピンにとっての好機は,フィリピンと密接な政治・経済関係をもつ日本にとっての好機でもあります。しかし,フィリピン経済にはやはり課題も多く残ります。まだ十分とは言えないインフラ整備,海外からの投資を呼び込むための投資環境の一層の改善,日本と同じ自然災害多発国であるが故の災害に対する脆弱性。日本はこれまで,総合的なインフラ開発含め,長年に渡りフィリピンにODAを実施してきました。今後,こういった発展のカギとなる課題をさらに重点的に支援していくことが,これからの対フィリピンODAを実施していく上で重要と言えます。

(写真)
日本のODAによって整備された「立体交差」。
フィリピンの経済成長の要であるマニラ首都圏の交通渋滞緩和に高い効果を上げている。


「フィリピンにおける日本の緊急援助」原稿執筆:在フィリピン日本国大使館 米澤 明男 二等書記官

フィリピンにおける災害事情

「世界災害レポート2012」(国際赤十字)によると,フィリピンは世界第3位の災害多発国です。実際に,フィリピンでは毎年大小様々な台風が襲来し,時に大きな洪水被害を引き起こしています。近年の例だけでも,2008年台風フランクによる死者・行方不明者計644人,2009年熱帯暴風雨オンドイ及び台風ペペンでは同1,013人,2011年台風センドンでは同1,449人,2012年台風パブロでは同2,082人と被害は深刻です。また,台風・洪水被害のみならず,地震,火山等さまざまな自然災害が起きています。

(写真)
台風センドン被害状況(河川敷の住民や家屋は跡形もなく流された)

フィリピンにおける緊急援助の実施

日本政府は,2011年と2012年のミンダナオ島における大規模な台風被害に対し,比政府の要請に応じて緊急援助物資による支援を行いました。被災直後の現地では,衣食住全ての面で物資が不足するため,我々が供与した物資は被災者の生活を助け大変感謝されました。実際に私が物資供与後に被災地を訪れた際にも,日本の援助物資を受け取った被災者は,物資を指さしながら「JAPAN!THANK YOU!」とうれしそうに話しかけてくれました。

また,援助物資の供与だけでなく,被害規模に応じて,国際機関を通じた緊急無償資金協力やASEAN+3緊急備蓄米制度(APTERR)を通じた日本政府資金による緊急食料支援も行っています。

(写真)
日本の援助物資(毛布)を使用する避難所の子供

(2011年12月,台風センドン被害に対する支援)
緊急援助物資:簡易水槽20台,発電機30台,テント30張,スリーピングパッド1,500枚,毛布1,500枚,ポリタンク1,500個,プラスチックシート90枚(総額約2,500万円相当)
緊急無償資金協力:WFP,IFRC,UNICEFに対し計200万ドルの拠出

(2012年12月,台風パブロ被害に対する支援)
緊急援助物資:テント300張,ポリタンク3,000個,スリーピングパッド3,000枚,プラスチックシート200枚(総額約4,500万円相当)
緊急無償資金協力:WFP,IFRC,UNICEFに対し計420万ドルの拠出
APTERRによる支援:20万ドル

(写真)
避難所で活用される日本の援助物資(テント)


第5回アフリカ開発会議(TICAD V)まであと10日!準備は大詰めを向かえています!
(TICAD Vポスター)

6月1日(土曜日)から3日(月曜日)まで横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の開催を10日後にひかえ,TICAD V事務局では,この会議を成功させるべく,連日連夜,準備と最終チェック作業が続いています。

TICADは5年に1度の開催。50を越えるアフリカ各国の首脳一行の他,国連,世銀,アフリカ連合委員会(AUC)をはじめ,多くの国際機関や地域機関,アジアや欧州諸国からも,ハイレベルの代表団が参加。日本で開催される国際会議で最大級のものです。

TICAD Vでは,アフリカ開発等についての議論を行う全体会合,テーマ別の分科会が行われる他,これらの会合の合間を縫って,各国代表団と我が国との二国間会談も多数実施されます。また,レセプションや晩餐会,野口英世アフリカ賞の授賞式等,訪日する首脳には,様々なプログラムが用意されており,TICAD V事務局が管理しているスケジュールは文字通り「分刻み」。各国首脳を,大晦日に複数の出演ステージを掛け持ちする人気アイドルのように,こちらの会合が終わったらあちらの会談会場へ,その会談が終わったら次のレセプション会場へと送り込むには,事前の緻密な計画と当日の連係プレーが肝心です。

これら全てのプログラムを円滑に進行,実施し,また,参加者の間で充実した議論が行われるよう,会場を整え,配布文書を準備し,しっかりとした成果がまとめられるようサポートすること,加えて,さまざまな「日本らしさ」や「おもてなしの心」にも触れて頂くこと,また,来日された全ての代表団に「充実した訪日だった」と感じて,心に共通の思い出を持って帰国の途についてもらえること,TICAD V事務局の仕事は,そのような目標を実現するために,会議が全て無事終了し,全ての代表団が笑顔で日本を離れる,その瞬間まで続きます。

TICAD Vの期間(6月1日(土曜日)から3日(月曜日))及びその前後には,TICAD V及びアフリカ関係の報道が多数あると思います。是非注目してみて下さい。

また,TICAD V事務局のFacebookページでも,「事務局だより」でTICAD V関連情報をお知らせする他,アフリカ各地から寄せられる現地の「ナマ」の情報をお知らせする「アフリカ・レポート」や,各地で行われるアフリカ関連イベントの情報等,アフリカ情報を毎日配信しています。是非,「いいね!」して,TICAD Vを応援してください!

TICAD V期間中,
横浜では一般の方が参加できるイベントも開催されます
(写真)Bil Aka Kora(ビル・アカ・コラ) (写真)Bil Aka Kora(ビル・アカ・コラ)
準備が進む横浜・みなとみらい地区の様子


【参加者募集】第2回野口英世アフリカ賞受賞記念講演会を開催します 【6月4日(火曜日)・14時30分~16時30分 会場:国際連合大学(東京)】
(写真)
ピーター・ピオット博士(ベルギー)
ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院学長
(写真)
アレックス・G・コウティーノ博士(ウガンダ)
マケレレ大学感染症研究所所長

2013年6月4日(火曜日)14時30分から,国際連合大学にて「第2回野口英世アフリカ賞受賞記念講演会」を開催します(入場無料・日英同時通訳有り)。第2回野口英世アフリカ賞受賞者の,ピーター・ピオット博士(医学研究分野・ベルギー)とアレックス・G・コウティーノ博士(医療活動分野・ウガンダ)による講演とパネルディスカッション(質疑応答含む)が行われます。アフリカにおける感染症問題と戦い続ける,両博士から直接話を聞くことができる貴重な機会ですので,是非御参加下さい。

参加登録は国際連合大学のホームページ他のサイトへからお願いします。

◆講演について

日時・会場
日時:2013年6月4日(火曜日) 14時30分開始 16時30分終了
会場:国際連合大学 ウ・タントホール
住所:東京都渋谷区神宮前5-53-70 電話:03-5467-1212

講演内容
「国際保健の新旧の挑戦」
ピーター・ピオット博士 / ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院学長
「研究室から村まで ― HIVの研究を何百万もの人々への医療保健サービスに役立てる」
アレックス・G・コウティーノ博士 / マケレレ大学感染症研究所所長

講演会に関するお問い合わせ
内閣府 野口英世アフリカ賞担当室 電話:03-5501-1745

野口英世アフリカ賞ホームページ 講演会について
http://www.cao.go.jp/noguchisho/info/memoriallecture2.html他のサイトへ



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スワジランドに対する無償資金協力「効果的な災害危機管理のためのシステム強化計画」に関する書簡の交換について
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チュニジアに対するノン・プロジェクト無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」に関する書簡の交換について
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外務省と国際家族計画連盟(IPPF)との間の「戦略的パートナーシップに関する覚書」について
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