広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2013年5月8日発行 第252号

ODAメールマガジン第252号は,ナイジェリア連邦共和国からの「成長するナイジェリアと,日本のODA支援」「ナイジェリア洪水被害に対する我が国の緊急援助物資の供与」「国際協力レポーター2013への参加者募集!」「<第5回アフリカ開発会議開催記念>アフリカン・フェスタ2013が5月11日(土曜日)・12日(日曜日)横浜で開催されます!」をお届けします。


ナイジェリア連邦共和国

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なお,このODAメールマガジンでは,ODAの現場で働いている人々や,実際にODA事業を視察した方々の生の声をお伝えしていますので,本メルマガに掲載されている内容は執筆者個人の感想に基づいた意見であり,政府の立場を示すものではありません。



「成長するナイジェリアと,日本のODA支援」原稿執筆:在ナイジェリア日本国大使館 大地田 清佳 専門調査員

ナイジェリアは,アフリカ最大の人口である約1億6,000万人を抱え,250以上の民族が存在し,宗教的にはイスラム教徒,キリスト教徒が大半を占める,非常に多様な社会構成を持つ国です。また,同国は,石油輸出国機構(OPEC)加盟国中第7位の産油量を誇る,サブサハラ・アフリカ第2位の経済大国でもあります。この中で,国民の約60%は1日1米ドル以下で生活する貧困層です。石油がもたらす利潤はごく一部の富裕層が受け取り,政府が進める開発計画により,スラムに住む貧困層は住居を取り壊され,行く先を失くしています。このような現実がこの国の経済成長の陰にあります。

ナイジェリア連邦政府は,Vision20:2020(2020年までに世界第20位の経済を達成することを目標)を掲げ,GDP成長率に表れる経済成長だけではなく,基礎教育へのアクセスの向上や雇用機会の増加等,貧困層にも裨益する成長を謳っていますが,そのような包括的な成長を遂げるためには,汚職の撤廃やガバナンスの向上,北部やナイジャー・デルタ地域の治安改善等,対処しなければならない課題が山積みとなっています。

2012年12月に発表した対ナイジェリア国別援助方針において,日本は,援助基本方針(大目標)を「持続的な経済・社会発展の促進」,また,重点分野(中目標)を「1.基幹インフラの整備」,「2.都市部を中心とした社会開発の推進」と位置付けました。

第1の重点分野については,劣悪な電力供給,道路の未整備状況等は,ナイジェリアにおける経済活動の大きなハンディキャップとなっており,産業インフラ整備がナイジェリアの持続的な経済発展のために必要不可欠な条件となっていることが背景にあります。また,人口を背景とした市場,天然資源の供給源としての可能性を評価する日本企業の進出にとっても,インフラ改善は重要な条件です。また,第2の重点分野である都市部を中心とした社会開発の推進のもと,保健や都市給水等,社会サービスの改善に資する支援を行っていく予定です。

一方,現在のナイジェリアでは,治安情勢の悪化を背景に,日本を含む多くのドナー国が支援体制の見直しを行っていますが,そのような状況下でも,多くの日本人専門家が現地で活躍しています。「日本は他国と違い,ただモノをあげるだけでなく,技術を教えてくれる」とは,支援プロジェクトの式典でよく言われる言葉です。石油に依存した産業構造からの脱却,産業の多様化が必要とされているナイジェリアにおいて,日本人専門家が行う技術・知識の移転は,確実にナイジェリアの人々の技能向上に益しています。

(写真)
首都で開催された,JICA技術協力「初等理数科教育強化プロジェクト(SMASE)フェーズ2」の関連式典。彼らが今後,研修の成果を教育の場で実践・伝達していく。

また,日本は,草の根・人間の安全保障無償資金協力を1998年にナイジェリアで開始し,小学校の教室棟建設や,井戸の掘削等,コミュニティの人々に直接裨益する計画を毎年約10件実施しています。このような支援により,屋外で授業を受けていた子どもたちが,教室内で学習することができ,また,大きなバケツを頭に載せ,水を遠くまで汲みに行っていた女性や子どもが,より近い場所にできた井戸から,安全な水を飲むことができるようになります。このように,経済成長の恩恵から取り残された人々に対して,日本のODA支援は役立っています。

(写真)
草の根・人間の安全保障無償資金協力で建設した教室で勉強する子ども達。
この日は大使館員による折り紙教室を実施。


「ナイジェリア洪水被害に対する我が国の緊急援助物資の供与」原稿執筆:前JICAナイジェリア事務所(現JICA総務部総合調整課) 増田 吉朗 所員

日本の国土の約2.5倍,人口はサブサハラ地域最多の1億6千万人を擁するナイジェリアは11月から3月の乾季と4月から10月の雨季に大別され,毎年各地で洪水被害が発生しています。2011年7月初旬からは断続的かつ広範囲にわたる豪雨が続き,北部で被害が顕在化した後,ニジェール川とベヌエ川の合流を経て南部で更に被害が拡大,最終的には全36州のうち33州,被災者は約700万人,うち国内避難民200万人強,死者360名を超える事態となりました。

7,8月は被害が小さかったため州政府レベルで対応がとられていましたが,9月後半になっても洪水・河川の氾濫が収まらず,10月に政府は国家洪水救援復旧委員会を設置し,本格的な対応に乗り出しました。「アフリカの雄」を自認するナイジェリア政府は外国の援助には頼らない姿勢を固持していましたが,これまで経験がない大災害に直面し,被災者支援は遅々として進みませんでした。

2011年の東日本大震災後,ナイジェリア政府から我が国に対して約4億円の義捐金が寄せられており,恩返しの意味も含めて日本ができる支援はないか,外務省・JICAはナイジェリア政府と対話を続けていました。被害拡大を見かねた国際赤十字や国連機関も支援を表明し,世銀も協力して災害後ニーズ評価調査が実施され,JICAからも実施中の全国総合水資源管理プロジェクトの専門家が同評価チームに対する助言を行いました。

11月に入り,ナイジェリア政府から我が国に対して緊急災害支援の要請がなされたのを受け,日本政府とJICAは5200万円相当の緊急援助物資(テント,毛布,浄水器)の供与を決定しました。一日でも早く被災地へ物資を届けるべく発送手続きが開始され,関係者全員の努力のもと11月17日(土曜日)深夜に物資がアブジャの空港に到着しました。

(写真)
洪水に被災した人々への,援助物資の引渡の様子。中央が筆者。

週明け19日(月曜日)に早速供与物資の確認及び通関を開始し,同日14時にムハマド・サ二・シディ国家危機管理庁長官,庄司隆一特命全権大使,関徹男JICAナイジェリア事務所長らが出席し物資引渡式が行われました。JICAは被災地での引渡し式にも出席し,被災者に直接物資を手渡すとともに,東日本大震災に対するナイジェリア政府の支援への感謝の意を改めて伝えました。

(写真)
2012年11月19日,緊急援助物資の引渡式において。
左から関JICAナイジェリア事務所長,庄司日本大使,サニ・シディ国家危機管理庁長官。

豪雨被害が収束した後も,JICAはナイジェリア政府と洪水被害の軽減に向けた対策を協議する等,緊急支援にとどまらない継続的な対話を続けています。



国際協力レポーター2013への参加者募集!

日本のODAを支えている市民の皆様に,ご自身の目で海外の国際協力の現場を視察していただき,その様子や感想を,帰国後,様々な機会に報告いただくプログラムです。

今年度はルワンダ(8月18日~25日)とヨルダン(8月24日~31日)での視察を予定しています。

【照会先】独立行政法人国際協力機構(JICA)地球ひろば 市民参加協力促進課(鯉沼,鈴木)

【電話】03-3269-9022



<第5回アフリカ開発会議開催記念>アフリカン・フェスタ2013が5月11日(土曜日)・12日(日曜日)横浜で開催されます!

5月11日(土曜日)・12日(日曜日)の2日間,横浜赤レンガ倉庫で,「アフリカン・フェスタ2013」が開催されます。

アフリカン・フェスタは,アフリカ文化の魅力を幅広く紹介するイベント。音楽・ダンス・料理・手工芸品など盛りだくさん!アフリカンビートを間近に体験!どなたでもお楽しみいただける日本最大級のアフリカ関連イベントです。

来月横浜市で開催される「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)」のテーマ,「躍動のアフリカと手を携えて~Hand in Hand with a More Dynamic Africa~」に合わせ,アフリカン・フェスタ2013のテーマは「アフリカとHand in Handしよう!」。TICAD V開催直前で盛り上がる横浜で,アフリカを体感してみませんか!

日時:5月11日(土曜日)11時~17時,12日(日曜日)10時~17時
(※雨天決行)

場所:横浜赤レンガ倉庫イベント広場
(最寄り駅:みなとみらい線「馬車道」駅または「日本大通り」駅より徒歩約6分)

入場料:無料

ブルキナファソのミュージシャンBil Aka Kora(ビル・アカ・コラ)が,アフリカン・フェスタ2013のために来日。ブルキナファソ南部の伝統音楽と現代音楽を融合させたサウンドでメインステージを盛り上げます。
日時:5月11日(土曜日)・12日(日曜日)16時~17時
会場:赤レンガ倉庫イベント広場 メインステージ

(写真)Bil Aka Kora(ビル・アカ・コラ) (写真)Bil Aka Kora(ビル・アカ・コラ)

その他にも,アフリカン・ダンス・パフォーマンス,アフリカン・シネマ上映会,アフリカ音楽アーティストと小・中・高校生のセッションによるHand in Handコンサート,トークショー,レクチャー,ワークショップ,アフリカ各国大使館のスタンドなど,アフリカの魅力を体験できるイベントが盛り沢山。もちろん,毎回好評のアフリカン・フードのスタンドも多数出展されます。

(写真)
Hand in Handコンサート練習会の様子

お子様からお年寄りまで,家族連れ,カップル,友達を誘って,お一人で,アフリカなんて知らないという方も,アフリカ「通」の方にも,歌って踊りたい方にも,アフリカを知りたい,学びたい方にも,アフリカを助けたい方にも,皆様に御満足頂けるイベントです。アフリカン・フェスタ2013の最新情報は,ホームページ他のサイトへでご覧になれます。最新情報をチェックして,皆様お誘い合わせの上お出かけ下さい。

また,TICAD V事務局のFacebookページ他のサイトへでも,「事務局だより」でTICAD Vの準備状況をお知らせする他,アフリカ各地から寄せられる現地の「ナマ」の情報をお知らせする「アフリカ・レポート」等,アフリカ情報を毎日配信しています。是非,「いいね!」して,TICAD Vを応援してください!



New!ODAホームページ新着情報
国際協力紹介テレビ番組「地球VOCE」
「ODA出前講座」講師を派遣いたします!
平成25年度「NGOインターン・プログラム」受入団体募集
臨時的任用職員の募集(アフリカ開発分野)
平成25年度「NGO海外スタディ・プログラム(旧名称:NGO長期スタディ・プログラム)」研修員募集
平成24年度ODAを活用した中小企業等の海外展開支援に係る委託事業によるファイナルレポートの公表
平成25年度ODAを活用した中小企業等の海外展開支援に係る委託事業の企画競争の公示が行われました。
2013年度(平成25年度)NGO事業補助金 募集要領の改訂について
平成24年度ODA評価(第三者評価)個別評価報告書の公表
「TICADプロセス20周年と日本の対アフリカODA」パンフレットの掲載
モザンビークに対する無償資金協力「ナンプラ州モナポ初等教員養成校建設計画」に関する書簡の交換について
第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の取材
ODA(政府開発援助)国別援助方針(アフガニスタン)について公開しました。
若林外務大臣政務官の国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)第69回総会出席
カンボジアに対する円借款に関する交換公文の署名について
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パキスタンに対する無償資金協力2案件に関する書簡の交換について
日・ペルー外相会談(概要)
岸田外務大臣とヌニェス・パナマ外務大臣の会談(概要)
岸田外務大臣のマルティネリ・パナマ大統領への表敬(概要)
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