広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2013年4月10日発行 第250号

ODAメールマガジン第250号は,マラウイ共和国からの「マラウイ―Warm Heart of Africa―」「マラウイの農民の自立を目指して」「第5回アフリカ開発会議(閣僚級準備会合)に岸田外務大臣が出席」をお届けします。


マラウイ共和国

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「マラウイ―Warm Heart of Africa―」原稿執筆:在マラウイ日本国大使館 経済協力班 大嶋 由香莉 専門調査員

「マラウイ」という国名を聞いても,どこにある国?とあまりイメージの沸かない方も多いのではないでしょうか。今回は,日本から飛行機を2度乗り継ぎ2日ほどかかる,遠い国マラウイについて,またマラウイに対する日本からの援助についてご紹介致します。

国土は北海道と九州を合わせた大きさで,その約3分の1をマラウイ湖(琵琶湖の46倍の大きさ)が占めています。その国土の中に1,538万人が暮らし,人口成長率3.2%(2011年:世銀)と人口増加が著しい国です。マラウイを形容して「Warm Heart of Africa(アフリカの温かい心)」という呼び方があるように,国民性はとても穏やかです。人々は穏やかで温かい対応をしてくれる反面,のんびりしているために役所での手続きでは長時間待たされることも多く,苦労することも多々あります。

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観光地にもなっているマラウイ湖
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マラウイの子供達

経済面から見ると,一人当たりGNI(国民総所得)は340米ドル(2011年:世銀),最貧国の一つであり,国家予算の約4割が外国からの支援に依存しています。近年は鉱物資源の輸出も見られるようになりましたが,依然として主な輸出品は葉タバコ,茶葉,綿花,コーヒー,大豆等の農産物であり,それらの輸出による収入では燃料や肥料等の輸入を賄いきれず,常に貿易赤字に陥っています。また,外貨不足のため輸入により調達される燃料不足が度々発生し,大使館館員もガソリンスタンドでの給油のために数時間程並ぶこともあります。

(写真)
ガソリンスタンドに並ぶ人々

そのように援助を必要としている状況とマラウイ人の穏やかな人柄のため比較的治安も安定していることから,マラウイへの青年海外協力隊派遣は1971年から始まり,現在で1,600名を越えています。日本からの援助として,農業・鉱業等の産業育成のための基盤整備,教育,水という分野を重点的に,道路や橋,太陽光発電導入等のインフラ整備,中学校を中心とする学校建設,理数科教育,小中灌漑事業への支援等多くのプロジェクトが行われています。2枚の写真で,日本からの援助例を紹介致します。

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中学校理数科現教員再訓練プロジェクト
訓練を受ける教員

(写真)
国道1号線ルクル橋架け替え計画プロジェクト
開通式にて,橋を渡る式典出席者

プロジェクトが確実にマラウイの発展につながるよう,大使館,JICA,NGOは協力しながら取り組んでいます。国民性に加え成長ものんびりしているマラウイですが,今後のこの国の発展を期待し,見守って頂ければと思います。



「マラウイの農民の自立を目指して」原稿執筆:公益社団法人青年海外協力協会 丹羽 克介 マラウイ代表

「今の私の家には電気が灯りテレビがつき,子供の学費も払えるようになりました。」ニンニクやタマネギの生産で収入をあげた女性が自慢げに話してくれました。彼女のグループは,販売価格があがる時期にメンバーで共同出荷できるよう,計画的に作物をつくっています。

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販売値の上昇を待つ貯蔵庫内のタマネギ。売上げからトウモロコシ製粉機を購入した
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収穫したニンニクを選別する農家。今後はサイズや品質による商品価値の向上を目指す

こういった嬉しい声は,一朝一夕に聞かれるようになった訳ではありません。プロジェクト開始当初,援助を受けることに慣れきっていた村人達の殆どは種や肥料,ポンプ等,モノの支援を期待していました。それでも,援助をする側も受ける側も,モノの支援に頼る意識を変えなければ,真の自立発展はあり得ないとの考えから,(1)原則的にモノの支援はなし,(2)発想の転換をする,(3)自分たちで考え行動する,(4)地域資源を活用する,という4方針を掲げて農民に意識改革を促してきました。

主食のトウモロコシに加えて葉物野菜やトマトの栽培,堆肥作り等の研修から始めた本プロジェクトでしたが,モノの支援がないと分かると去るという予想通りの行動を取る農民もいました。しかし,残った農民達が,ほとんど化学肥料を使わずに堆肥主体で立派な作物を作り,次第に現金収入を増やしたことで,周辺農民の意識にも変化が起こり始めました。また,学んだことを周囲に伝える農民を育てたことで,栽培技術研修に関しては最終的に約8割が農民自身で実施される等,プロジェクトの成果が波及し始めました。

特に成功したのは,生産多様化のために導入したニンニク生産です。6キログラムの種ニンニクから栽培を始め,プロジェクトには直接参加していない農民も含めて栽培が広がった結果,地域のニンニク生産量は約20トンにまで増加し,生産農家の収入は大幅に増加しました。

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来村者に自分のノートを見せ,作付けカレンダーや収支記録について説明する先進農家
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初めは一株からスタートした。今や周辺農民に苗販売を依頼されるイチゴ栽培の先駆者

「モノをやらずに何ができるのだ」と囁かれたこともありましたが,プロジェクト終了にあたり,マラウイの農業大臣からは「これこそが農民の自立を促すプロジェクトである,全国レベルに波及させたい」とのコメントを頂きました。また本プロジェクトの成果を見たマラウイ最大の農業大学からは,このプロジェクトの「農民から農民へ」という技術普及方法をカリキュラムに組み込みたいと依頼を受け,実際に本年度からのカリキュラムに組み込まれることになりました。今後とも,農民,政府,大学,その他の組織・団体を巻き込みながら,更に波及が進むことを期待しています。

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プロジェクト引き渡し式にて農民の説明に聞き入る農業大臣
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ブンダ農業大学にてプロジェクト普及手法についての講義風景


「第5回アフリカ開発会議(閣僚級準備会合)に岸田外務大臣が出席」

3月16日・17日の両日,エチオピアの首都,アジスアベバで開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)閣僚級準備会合には,アフリカ52カ国,46名の閣僚級首席代表が参加。我が国より,岸田外務大臣が出席し,開催国エチオピアのテドロス・アダノム外務大臣とともに共同議長を務めました。会合の概要が,外務省ホームページに掲載されましたので是非ご覧下さい。

また,TICAD V事務局のFacebookページ他のサイトへでも,「事務局だより」でTICAD Vの準備状況をお知らせする他,アフリカ各地から寄せられる現地の「ナマ」の情報をお知らせする「アフリカ・レポート」,東京,横浜等各地で開催されるアフリカ関係のイベント情報など,アフリカ情報を毎日配信しています。4月,5月はアフリカ関係のイベントも多数実施予定。是非,「いいね!」して,TICAD Vを応援してください!

(写真)
写真は【アフリカレポート:ガーナ発】アクロポン小学校の子供たち より


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国際協力紹介テレビ番組「地球VOCE」
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第200回ODA出前講座 開催報告~国際開発ユースフォーラム~
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大臣動画(岸田外務大臣のTICAD V閣僚級準備会合出席)
矢野アフリカ開発協会会長ほかによる松山外務副大臣表敬
日・モザンビーク投資協定の実質合意
タンザニアに対する円借款に関する書簡の交換
政策評価法に基づく事前評価書(フィリピン「マニラ首都圏大量旅客輸送システム拡張計画」)
インドネシアに対する無償資金協力3件に関する交換公文の署名について
ラオスに対する無償資金協力「小水力発電計画」,「南部地域保健サービスネットワーク強化計画」及び「次世代航空保安システムへの移行のための機材整備計画」に関する交換公文の署名について
インドに対する円借款に関する書簡の交換について
政策評価法に基づく事前評価書(インド「ビハール州国道整備計画(フェーズ2)」)
政策評価法に基づく事前評価書(インド「チェンナイ地下鉄建設計画(第三期)」)
政策評価法に基づく事前評価書(インド「貨物専用鉄道建設計画(フェーズ2)(第二期)」)
日本の民間企業と連携したラオスに対する支援事業「サワンナケート県セポン郡における医療スタッフ及び村落医療ボランティア研修センター建設計画」の実施について
ネパールに対する一般プロジェクト無償資金協力「トリブバン国際空港近代化計画」に関する書簡の交換について
第7回日・インド外相間戦略対話(概要)
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タジキスタンに対する無償資金協力「ハトロン州及び共和国直轄地域道路維持管理機材整備計画」「母子保健施設医療機材・給排水改善計画」に関する書簡の交換について
第1回日・ミャンマー政府間モニタリング会合の開催について
チダムバラム・インド財務大臣による安倍内閣総理大臣表敬
松山外務副大臣とグエン・ティ・キム・ティエン・ベトナム保健大臣との会談
城内外務大臣政務官のマケドニア旧ユーゴスラビア共和国訪問(概要)
ミャンマー少数民族代表一行による安倍総理大臣表敬
アウン・サン・スー・チー・ミャンマー国民民主連盟議長の訪日
城内外務大臣政務官のアルバニア共和国訪問(概要)
城内外務大臣政務官のタジキスタン共和国訪問(概要)
人間の安全保障基金を通じたグアテマラでの事業に対する支援
人間の安全保障基金を通じたコスタリカ及びパナマでの事業に対する支援
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