広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2013年3月13日発行 第248号

ODAメールマガジン第248号は,南アフリカ共和国からの「「虹の国」南アフリカ」「南アフリカにおける「オール・ジャパン」による支援」と,スワジランド王国からの「日本のODAによるスワジランドでの学校建設 コミュニティ開発支援無償「スワジランド王国中等教育改善計画」について」と,「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)閣僚級準備会合がエチオピアの首都アジスアベバで開催されます!」をお届けします。


南アフリカ共和国,スワジランド王国

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「「虹の国」南アフリカ」原稿執筆:在南アフリカ日本国大使館 林 位宜 二等書記官

南アフリカに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。 2010年のFIFAサッカー・ワールドカップの記憶が新しい方も多いかと思います。

南アフリカは,アフリカ大陸の最南端に位置し,太陽の国と言われるほど年間を通じて晴天の日が多く,気候は一般的に温暖です。 砂漠と森林,高原と平野など多様な地形と気候を反映し,動植物の宝庫でもあります。

南アフリカには人口4,760万人(日本の約4割)が国土面積122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)に住んでいます。 広い国土と複雑な歴史により,黒人(ズールー族,コーザ族,ソト族,ツワナ族),白人(オランダ系,イギリス系),カラード(混血),アジア系(インド人,中国人)で構成されています。 アパルトヘイト(人種隔離政策)の歴史を克服し,復讐ではなく和解を追求した南アフリカの国民は,その人種の多様さを受けて「七色の国民」とも呼ばれています。

南アフリカは,群を抜いたアフリカ大陸の経済大国であり,サブサハラ地域のGDPの約4割を占めています。 国内には,豊富な天然資源を有し,特に金,クロム,白金,バナジウム等の生産量は世界でも有数です。 こうした南アフリカの潜在的な経済成長力を受け,近年では,BRICSの一角にも数えられるようになり,多くの日本企業が注目しています。

また,南アフリカには電力,運輸,水等,持続的な経済成長に不可欠な公共インフラ整備において,更新・新設など高い需要があります。 しかしながら,アパルトヘイトの影響からか,こうしたインフラ整備を支える人材に不足し,人材育成は南アフリカの喫緊の課題の一つとなっています。

南アフリカが持続的な経済成長を遂げていけるよう,日本政府と日本企業はオール・ジャパンで,技術移転を通じた人材育成,現産地化の推進,雇用創出を促進し,南アフリカの経済成長に貢献をしています。

(写真)
ケープ植物保護地区内のカーステンボッシュ国立植物園
(世界で唯一の世界遺産内の植物園)


「南アフリカにおける「オール・ジャパン」による支援」原稿執筆:在南アフリカ日本国大使館 八田 仁志 二等書記官

南アフリカや南部アフリカが成長していくためには,日本の民間企業の高度な技術やノウハウが不可欠であり,昨今,官民が連携して資金やノウハウを出し合ういわゆるPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)事業に注目が集まっています。

南アフリカには,商社,自動車,自動車部品メーカー,家電メーカーなどの多様な日系企業が100社余り進出しており,日本政府と日本企業が「オール・ジャパン」として連携できる条件は整っています。

現在,南部アフリカが成長していくための電力,運輸,水等の公共インフラ案件へのPPP事業への期待が高まっており,特に南アフリカでは,公営鉄道会社による車両入札が相次いでいる他,南アフリカと周辺国をつなぐ回廊調査案件や水処理ビジネスなどの事業実施への支援が求められています。

日本政府としては,このような事業に関連し,日系企業の事業環境の整備につながる各種支援を行っています。 例えば,南アフリカの水供給公社や高速鉄道の関係者に対する研修事業を行ったり,また,再生可能エネルギーや鉄道産業の情報収集調査を行っています。 さらに,インフラ整備のみにとどまらず,社会開発にもつながるBOPビジネス実施のための準備調査も始められようとしています。

また,水分野において,南アフリカでは鉱山廃水(酸性水)による土壌汚染の問題が深刻化しています。 日本政府としては,2012年度に水の浄化等のニーズ調査事業を行った他,2011年には,草の根・人間の安全保障無償資金協力によって,水供給公社が運営する水処理プラントに対して,日本企業の先端技術(逆浸透膜)を活用した水処理技術を供与する契約を締結しました。

(写真)
水処理プラント周辺地域の河川
(写真)
水処理プラント

この事業により,周辺住民に安全な水が提供されるほか,周辺の汚染環境改善にもつながることが期待されています。 また,日本の技術が南アフリカに導入されることにより,日系企業の更なる参入にもつながることを期待しています。

今後も日系企業の事業環境の整備を行うことで,南アフリカ及び周辺国への投資の拡大,持続的成長の促進に貢献したいと考えています。



「日本のODAによるスワジランドでの学校建設 コミュニティ開発支援無償「スワジランド王国中等教育改善計画」について」原稿執筆:一般財団法人日本国際協力システム 若村 高志 プロジェクトマネージャー

「何も無かったこの丘の上に,今,学校が建っているのは奇跡だ。」

日本の援助で完成した学校を引渡した時に同席していた地域学校設立委員会の委員長が目を細めて感慨深げに話していました。

「地元に中等学校(日本の中学校と高校に相当)ができたことで,これまで時間を掛けて街中まで通っていた子供たちは通学の負担と夜道の心配をせずに自宅から通い,保護者は通学や寄宿による経済的な負担を強いられなくてすむようになる。 日本政府には本当に感謝している。」委員長は続け,日本政府への感謝の言葉を述べてくれました。

(写真)
【供与された真新しい生徒用のイスに座るハワネ校地域学校設立委員会メンバー】

スワジランドでは中等学校が不足していて,街中の学校へは通学にかかる時間が長く,通学や寮生活に掛かる費用負担が重いため,多くの親や子供達は進学を諦めたり,中断せざるを得なかったのです。

(写真)
【ハワネ校】日本のコミュニティ開発支援無償で建設されたハワネ校。首都ムババネから車で約30分の穏やかな風景が広がる小高い丘に位置している。近くの小学校からの進学がとても便利になります。

教育セクターは同国の国家開発の重点分野のひとつで,中等教育進学率は前期中等教育(日本の中学校に相当)の純就学率が26%(2009年:教育訓練省)と低い水準に留まっています。 特に2010年からは初等教育の無償化政策が導入され,中等学校進学者の急増が見込まれ,学校を増やす必要性が高まっています。

こうした状況を受けスワジランド国政府は,全国4県で計12校の中等学校建設を日本政府に要請しました。 日本政府はコミュニティ開発支援無償として実施を決定し,2011年3月9日に交換公文(E/N)の交換,3月24日に贈与契約(G/A)の署名に至りました。 私ども日本国際協力システムは先方政府の調達代理機関としてプロジェクトを監理し,日本のコンサルタント会社と現地の建設会社を雇用して学校を建設しました。 その後,2013年2月までに全ての学校が相手側政府に引き渡され,開校に至っています。

(写真)
【日本の援助を示す看板:ヌシャンベニ校】

このプロジェクトで新設した12校により,合計で3,880人(1クラス40人,計97教室で計算)の生徒が近所の学校に通学できる見込みです。

(写真)
【ハワネ校での入学手続きの風景。
皆ピカピカのカバンを背負って通ってきています。
校長先生を前に,少し緊張気味の様子。】

(写真)
【マンドゥロ校では休み時間に女子生徒がゴム飛びをして遊んでいました。】

各校には教室のほか,職員室棟,理科実験室,ICT実習用教室,家政科実習用教室,トイレ棟を備えて教育の質を高めるとともに,教員住宅を完備して,地方への通勤が難しい教員が定着することも期待されています。



第5回アフリカ開発会議(TICAD V)閣僚級準備会合がエチオピアの首都アジスアベバで開催されます!

3月16日・17日の両日,第5回アフリカ開発会議(TICAD V)閣僚級準備会合が,エチオピアの首都,アジスアベバで開催されます。 6月1日~3日にアフリカ54カ国の首脳を迎え横浜で開催される第5回アフリカ開発会議本番を前に,アフリカ各国の外務大臣ら閣僚が参加し,議論を行います。 会議の概要,成果等については,第5回アフリカ開発会議(TICAD V)のページ(外務省ホームページ)に随時掲載していきます。

また,TICAD V事務局のFacebookページ他のサイトヘでも,「事務局だより」でTICAD Vの準備状況をお知らせする他,アフリカ各地から寄せられる現地の「ナマ」の情報をお知らせする「アフリカ・レポート」等,アフリカ情報を毎日配信しています。是非,「いいね!」して,TICAD Vを応援してください!

(写真)
(TICAD V事務局Facebookページ「アフリカレポート」より,「エチオピア発:生肉(テレ・スガ)」)


New!ODAホームページ新着情報
国際協力紹介テレビ番組「地球VOCE」
任期付外務省職員の臨時募集(ボツワナにおける経済協力及び広報分野)
任期付外務省職員の臨時募集(アジア大洋州地域における開発援助の分野)
平成25年度NGO研究会受託団体募集のお知らせ
岸田外務大臣から笹川日本財団会長へのミャンマー国民和解担当日本政府代表の内閣辞令書交付
国連環境計画(UNEP)第27回管理理事会/グローバル閣僚級環境フォーラム(概要と評価)
第183回国会における岸田外務大臣の外交演説
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エイルワード世界保健機関(WHO)事務局長補とホール・ユニセフ本部ポリオプログラム責任者による阿部外務大臣政務官表敬
ヘレン・エバンスGAVIアライアンス事務局次長による阿部外務大臣政務官表敬
平成24年度第7・8回現地ODAタスクフォース遠隔セミナー(テーマ:援助強調~ポスト釜山,G8,G20の動きと今後の展望~)を開催しました
国別援助方針(10か国)について公開しました
リチャード・ディクタス国連ボランティア計画(UNV)事務局長による阿部外務大臣政務官表敬
ダイブル世界エイズ・結核・マラリア対策基金事務局長の来日
「自治体海外展開支援型ODA」の募集開始
阿部俊子外務大臣政務官のガーナ,ガボン,コンゴ共和国訪問(概要)
人間の安全保障基金を通じたエジプトでの事業に対する支援
ケニアに対する無償資金協力「ナロック給水拡張計画(詳細設計)」に関する書簡の交換について
中東・北アフリカ地域に対する支援の決定
人間の安全保障基金を通じたアフリカ4か国(ケニア,リベリア,ルワンダ,南スーダン)での事業に対する支援
日・ベナン首脳会談
モザンビークに対する円借款に関する書簡の交換について
松山外務副大臣のアフリカ訪問(ボツワナ・南ア・モザンビーク)(概要)
南アフリカ国立平和維持活動訓練センターへの自衛官講師の派遣
第12回日・南アフリカ・パートナーシップ・フォーラム(概要)
イラクへの官民合同水ミッションの派遣
キルギスに対する一般プロジェクト無償資金協力「ビシュケク-オシュ道路クガルト川橋梁架け替え計画(詳細設計)」に関する交換公文の署名について
日・キルギス外相会談
日・キルギス首脳会談
アフガニスタンに対する無償資金協力4案件に関する書簡の交換について
政策評価法に基づく事前評価書(アフガニスタン「カブール県,バーミヤン県及びカピサ県における灌漑施設改修計画」)
政策評価法に基づく事前評価書(アフガニスタン「住民参加型の都市開発支援計画」)
アタムバエフ・キルギス大統領の訪日(概要と評価)
アフガニスタンに対する無償資金協力4案件に関する書簡の交換について
政策評価法に基づく事前評価書(アフガニスタン「デサブ南地区給水施設整備計画」)
政策評価法に基づく事前評価書(アフガニスタン「第二次カブール国際空港駐機場改修計画」)
日本政府による国際機関を通じたシリア難民・国内避難民への支援
イエメン・フレンズ第5回閣僚会合(概要)
キルギスに対する中小企業を活用したノン・プロジェクト無償資金協力に関する交換公文の署名について
パキスタンに対する無償資金協力「ポリオ感染拡大防止・撲滅計画」に関する交換公文署名式について
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スリランカに対する無償資金協力に関する書簡の交換について(紛争予防・平和構築支援無償「北部州紛争影響地域における地域社会インフラ施設再建計画(UN-HABITAT連携)」)
ギナンジャール・インドネシア大統領諮問委員会委員による岸田大臣表敬
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政策評価法に基づく事前評価書(バングラデシュ「バングラデシュ北部総合開発計画」)
政策評価法に基づく事前評価書(バングラデシュ「カルナフリ上水道整備計画(フェーズ2)」)
政策評価法に基づく事前評価書(バングラデシュ「カチプール・メグナ・グムティ第2橋建設及び既存橋改修計画(I)」)
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