広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2013年2月27日発行 第247号

ODAメールマガジン第247号は,アゼルバイジャン共和国からの「「火の国」アゼルバイジャン ~経済成長とODAの役割~」「アゼルバイジャンの環境保全に貢献する草の根支援」と,国際協力紹介番組「地球VOCE(ヴォーチェ)」でエチオピア連邦民主共和国とジブチ共和国を訪れたルー大柴さんからの「ルー大柴のエチオピア&ジブチ取材記」をお届けします。


アゼルバイジャン共和国

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「「火の国」アゼルバイジャン ~経済成長とODAの役割~」原稿執筆:在アゼルバイジャン日本国大使館 今西 貴夫 二等書記官

コーカサス山脈の南側に位置し,北をロシア,南をイランに挟まれたアゼルバイジャンは,人口は933万人,面積は北海道よりやや大きい程度という小国ながら,カスピ海沿岸を中心に豊富なエネルギー資源を有し,首都バクーは20世紀初頭には,一時は世界の産油量の約半分を占める石油の都だったこともあります。

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首都バクーの夜景:「炎」を模った高層ビルが見える

ソ連邦時代を経て1991年の独立後は,1994年にカスピ海沖のアゼリ・チラグ・グナシリ(ACG)油田開発契約(「世紀の契約」と呼ばれています)が日本企業を含む国際コンソーシアムとの間で締結されるなど,アゼルバイジャンは,積極的な外資の導入による更なる石油・天然ガス開発により,2000年代には飛躍的な経済発展を遂げました。 2011年には一人あたりのGNIが5,290ドルとなり(2000年は638ドル),現在,バクー市内のいたるところで近代的な高層ビルの建設ラッシュが続くなど,街はさらなる変貌を予感させます。

しかし,国内では,急速な経済発展の負の側面ともいえる,貧富の差や都市部と地方との格差の拡大,ソ連邦時代から残るインフラの老朽化や環境問題の発生などが見られるほか,持続的な成長のために非石油分野の産業育成が課題となっており,アゼルバイジャン政府は中・長期計画を策定してこれら諸問題の解決に取り組む姿勢を見せています。

日本のODAはこのようなアゼルバイジャンの現況を踏まえ,ガス火力発電所や上下水道などのインフラ整備から,地方を中心に教育,医療,水供給など一般市民に直接かかわる事業まで幅広く支援を実施してきました。

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シマル・ガス火力発電所
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ザガタラ地区ゴイェム村学校建設計画

日本とアゼルバイジャンとの関係は,1992年の外交関係樹立後,政治,経済,文化交流など様々な面で順調に発展し,昨年は外交関係樹立20周年を迎えました。 アゼルバイジャンに対する日本のODAは1993年から始まり,現在までに実施した二国間経済協力の総額は約1123億円に上ります。 そして,これらの事業は,国内のテレビや新聞でも報道され,多くの人々から感謝されており,両国民の友好関係の強化及び二国間関係の発展に大きく貢献しています。



「アゼルバイジャンの環境保全に貢献する草の根支援」原稿執筆:在アゼルバイジャン日本国大使館 杉山 史恵 草の根外部委嘱員

アゼルバイジャンでは,お洒落好きな人が多く,皆きれいに着飾って外出する一方,ソ連邦時代からの負の財産として,公共物や環境の保全に関心が低いところがあり,地方都市の発展に伴い,年々増加する放置ゴミによる環境破壊が深刻な社会問題となりつつあります。

歴史ある観光地シェキ市では,市内を巡る河川がゴミに埋め尽くされ大雨の折に氾濫し洪水が度々起っていました。 そこで,草の根無償資金協力により河川のゴミ除去と補修を実施し,住民対象に環境保全セミナーを開催しました。

シェキ市はこの支援をきっかけとして,まず,路上のゴミ捨て場を廃止し,ゴミ収集車の頻繁な定期巡回を実施し,さらにセミナーにより住民の環境に対する意識を啓発した結果,ゴミゼロ観光地という目的を達成,水害も発生しなくなりました。

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事業実施後2年半が経過したがゴミの投棄がなく保たれている。

伊東市と姉妹都市締結が近く予定されているイスマイリ地区も自然美しい観光地のひとつです。 ここでは草の根支援によりゴミを分別し,再生可能なプラスチックやペットボトル,金属類を資源として回収・販売するゴミ処理場を完成させました。 分別によりゴミ処理が円滑になり,放置ゴミが激減し,当地区本来の景観の美しさを取り戻すことが出来ました。

また,この事業の成果を高く評価したUNDPとノルウェー外務省がこの処理場に4台のリサイクル機材を支援,粉砕プラスチックやプラスチックチューブを業者に販売できるようになりました。

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リサイクル機

市民はこの事業を通してゴミの再生利用という当国では全く新しい概念を学び,環境に対する意識を高める結果となりました。 この事業の成功は大統領府も評価し,各地方行政局に同ゴミ処理場への視察を推奨しています。

公共精神や環境保全が一般的に意識されていなかった当国で,草の根無償資金協力による環境事業は非常に画期的であり,住民と行政の双方の理解を得て,経済発展と環境保全の両立実現に一歩踏み出した意義は大きく,今後も環境保全の精神が山河美しいアゼルバイジャン全土に普及することを願っています。



「ルー大柴のエチオピア&ジブチ取材記」原稿執筆:「地球VOCE」 ナビゲーター ルー大柴さん

「えっ!!エチオピアとジブチ!?」,地球VOCEロケのプレイスを聞いた時に,胸が高鳴り,テンションがアップしました。

今回で3度目のVOCEロケ。海外大ライク(好き)な私は,毎回このようなリアクションです。

ハイチ→南スーダンと撮影してきたこのロケ,今回はファーストタイム,2カ国を跨ぐことに。 アフリカで唯一インディペンデント(独立)してきた,ヒストリー(歴史)あるカントリーのエチオピア&ワールド(世界)一暑いカントリーといわれるジブチ。 行くビフォー(前)にインターネットでインフォメーションを集め,セプテンバー19日に出発。

エチオピアとジブチの地図

ドバイでトランジットし,アジスアベバへ。 標高が高いだけあり,リトルビットコールド(少し寒い)でした。 エアポートでは日本大使館の皆さんに迎えて頂き,トゥギャザーでランチ。 大使館員のニシモトヒカリさんに現地語(アムハラ語)の挨拶をティーチ(教える)して頂きました。 コンジョ(素晴らしい),イッシ―(わかった)など日本語っぽいワーズはすぐにアンダースタンド(理解する)。 この後のロケで,現地の皆さんとコンバセ―ション(会話)するのにとてもユースフル(役に立つ)でした。

ロケ初日は,バハルダールというシティで行いました。 この日は青年海外協力隊員の加朱さん,前川さんと小学校へ。 彼らはサッカーを通して,チームワークや礼儀を現地のチルドレンに教えることを企画,ホリデイでしたが,地域のチルドレンがメニー集まっていました。

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私もチルドレンに混ざってジョイン(参加)したのですが,飽きないように笑いを入れ,工夫しながらやっている2人の姿を見てとても感心しました。 25歳とベリーヤングで,ライクマイサン(息子のような)のお二人でしたが,とてもしっかりしていて,メディアで言われているような若者とは正反対の,パッション(情熱)を持ったコンジョな方達でした。

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他にエチオピアでは,ライス作りを指導している方,感染病対策をしている方,日本式ものづくり「改善」を取り入れているエチオピア企業を取材。 日本の技術が遠いアフリカで感謝されていることを実感し,チキンスキン(鳥肌)が立ちました。

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また町中で撮影をしているとサムタイムス(時々)囲まれることがあり,中断することがあったのですが,「どこの国から来た?」とアスクされ,「ジャパン」とアンサーすると,すぐに協力的に。 「I like Japan!!」と言う人がメニーで,「日本は一般市民の皆さんにも感謝されているのだな」と,プラウド(誇り)に思いました。

4日目,エチオピアを後にしジブチへ。 クールなエチオピアからベリーホットなジブチ。 アライブした日は何ともありませんでしたが,あまりに大きい気候の変化に2日目はベリータイアード(疲れた)。 自動車修理工場で先生をされている上坪さんの撮影中に目まいが・・・。 上坪さんに伺ったのですが,ジブチに来たジャパニーズの皆さんは一度は倒れるそうです。 ビコーズ(なぜならば),リブ(住む)している部屋にエアコンはなく,夜でも35度はあるという中での暮らし。 慣れない環境での生活にボディが悲鳴をあげるのでしょう。 上坪さんは「ルーさん,水をドリンクするだけではダメです。合間合間に砂糖を舐めるか,甘い物を摂ってください」と教えてくれました。

(写真) (写真)

そして今回ロケのラストは,海賊対処のために海外で活躍する自衛隊の皆さんの取材。 残念ながらオンエアではカットされましたが,自衛隊のジブチ活動拠点も訪問。 この日の気温は49度で,もう2週間早かったら60度になっていたそうです。 過酷な状況でソマリア海賊対策の為に活動されている隊員の皆さんを改めてリスペクト。

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色んなエクスぺリエンス(体験)をさせて頂ける地球VOCEロケですが,オールウェイズ日本に帰ってきて思う事。 それは・・・物作り,もてなし,時間の正確さ,勤勉さetc・・・。 どれを取っても,世界のどの国と比べても,素晴らしいカントリーだということです。

外から見る日本,グレートですよ♪。



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