広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2012年10月24日発行 第239号

ODAメールマガジン第239号は,「グローバルフェスタJAPAN2012」開催報告と,ジブチ共和国からの「ジブチと日本の支援」「水があるところに生活がある-ジブチより」をお届けします。


ジブチ共和国

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「グローバルフェスタJAPAN2012」開催報告

10月6日(土曜日)及び7日(日曜日),東京の日比谷公園にて「グローバルフェスタJAPAN 2012」が開催されました。 残念なことに日曜日の午前中は雨になりましたが,会場は大賑わい。2日間で約10万人が来場しました。

今年のテーマは「Think Global, Think Green 世界を変えよう。未来をつくろう。」。 特別企画の「アフリカ写真展」では,成長する元気なアフリカで活躍する日本の団体(NGO,企業,援助機関等)や個人から頂いた写真を展示し,2日間で約2,000人もの方が足を運んで下さいました。 写真を通じて,貧困や紛争というイメージのアフリカだけではなく,成長する元気なアフリカの姿に触れながら,遠いアフリカと日本の繋がりを感じていただきました。

写真展では,NGOと個人からご応募頂いた写真の中からそれぞれ「元気なアフリカ賞」「成長するアフリカ賞」「アフリカ絆賞」を表彰しました。 日曜日に表彰式が行われ,ベナン共和国のゾマホン大使が出席され,大使から表彰状が授与されました。 ゾマホン大使は「日本の方がアフリカで活動をしてくれて嬉しい。日本とアフリカは戦争の歴史がないので,今後も仲良くしていきたい。アフリカをもっと多くの人に知ってもらいたい。」と述べました。

(写真) (写真)
受賞作品

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たくさんの来場者

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表彰式に参加されたゾマホン大使

メイン・ステージでは,世界各地でスポーツを通じた国際協力を行う方々の話を聞くステージ(「世界を変えるスポーツの力」),ゾマホン大使も出演された成長する元気なアフリカについて語るステージ(「成長する元気なアフリカを語ろう!」)や,藤原紀香さんやルー大柴さんのトークショー等が行われ,大盛況でした。

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「世界を変えるスポーツの力」の様子
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たくさんのお客様に来て頂きました。

その他,サブ・ステージでは,昨年も好評であった国際協力の分野で就職を目指す人向けのセミナーや,新たな試みであるグローバル教育を体験できるセミナー等も行われました。

国内最大の国際協力フェスティバルのグローバルフェスタJAPAN。 たくさんのイベントを通して,多くの方に国際協力について知って頂く機会になりました。



「ジブチと日本の支援」原稿執筆:在ジブチ日本国大使館 山本 朋幸 二等書記官

皆さんはジブチにどのようなイメージを抱かれているでしょうか。 本稿では,ジブチの国柄について簡単に紹介したいと思います。

ジブチは,日本の四国の約1.3倍の国土面積と約85万人の人口を有する東アフリカの国です。 ジブチは,アラビア半島とアフリカ大陸が分離していく過程にある大地溝帯の出発点の一つに位置しています。 1968年にチャールトン・ヘストン主演で公開されヒットした映画「猿の惑星」の一部は,この大地溝帯を含むジブチの各所で撮影されました。 年間降雨量は極めて少なく,年平均気温は世界で最も高い国の一つと言われています。

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大地溝帯の出発点を表す道路のひび割れ
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塩分濃度が死海よりも高いアッサル湖
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猿の惑星の撮影が行われたアベ湖では幻想的な風景が広がります

ジブチは,紅海に通じるアデン湾に面しており,アジア,アフリカとヨーロッパを結ぶ海運の要衝となっています。 近年,アデン湾やソマリア沖では海賊が横行しており,被害件数は増加する一方です。 このため,世界の約30カ国が同海域に軍艦・軍用機を派遣して対処活動に当たっています。 日本も2009年から自衛隊を派遣し,ジブチを拠点として,民間船の護衛活動や空からの哨戒活動等の任務に当たっています。 2011年6月には,航空隊の活動拠点も設置されました。

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P3C 哨戒機による船団護衛
(写真:防衛省提供)
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護衛艦による船団護衛
(写真:防衛省提供)

ジブチは,半乾燥地帯に位置するため,農業生産性は非常に低く,また,漁業資源が比較的豊かな土地柄であるにもかかわらず,これまで魚を食す習慣があまりなかったため,大規模な漁業も行われていません。 首都のジブチ市以外では遊牧民による放牧が細々と行われています。 現在のジブチの経済は,ジブチ港やドラレ港をはじめとする港湾施設サービスや外国軍駐留に関する各種サービスからの収入で成り立つ,若干特殊な構造を有しています。 特に,内陸国である隣国のエチオピア向けの物資のほとんどはジブチの港を経由して運搬されることから,ジブチの港湾産業は東アフリカ全体にとっても重要であると言えます。

(写真)
大バラ沙漠の乾いた大地
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塩を運ぶラクダと遊牧民

日本は,1982年度にジブチに対する経済協力を開始して以降,1990年代前半の内戦期間中もふくめ,ジブチに対して支援を継続してきました。 このため,ジブチ国民の間では,「厳しい時期に助けてくれた日本」というイメージが定着しており,両国間の関係は極めて良好です。 昨年の東日本大震災の際には,ゲレ大統領のイニシアティブの下,震災被災者に捧げる「日本国民との連帯の一日」が設けられ,市内の「東京広場」(注:1996年及び1997年に日本の援助で整備された主要道路の起点に位置するロータリー付近)で行われた式典には,約800名が参列しました。

(写真)
ジブチ高等教育機関に日本の援助で設置された太陽光パネル竣工式に出席したジブチ大統領
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東日本大震災被災者に捧げる「日本国民との連帯の一日」

日本は現在,ジブチの経済的・社会的発展を支援するため,(1)水,(2)エネルギー,(3)沿岸警備隊の強化(海上保安能力強化),及び,(4)職業訓練の四つの重点分野を中心とした経済協力を行っています。 ジブチは,ソマリアを含む「アフリカの角」地域の政治的安定に寄与しており,また,日本を含む各国による海賊対処活動にも積極的に関与・貢献していることもあり,日本としてジブチの社会経済開発を支援することには,特別の意義があります。



「水があるところに生活がある-ジブチより」原稿執筆:JICAジブチ支所 宮中 康江 企画調査員

年間平均気温が35度と世界一のジブチ。 年間降水量は200ミリに満たず,首都から一歩外に出ると荒涼とした大地が広がる当地では,水は何よりも替えがたい貴重なものです。 日本は現在JICAによる三つの農業プロジェクトを通じ,毎日試行錯誤を繰り返しながらの活動ですが,乾燥地で生きる人々の生活支援を行っています。

まず,現在ジブチ南部のディキル州及びアリサビエ州の8箇所に深井戸を掘っています(無償資金協力事業「南部地方給水計画」)。 ジブチの地表にはほとんど水がありませんが,岩盤にしみこんだ地下水をかろうじて活用することができます。 井戸の利用者は周辺の遊牧民で,かつて牧畜を営んでいましたが,旱魃が進むにつれ,牧畜の規模の縮小化が進行しています。 遊牧民らは牧畜の衰退に伴い生計をたてることができず,貧困化が進んでいます。 井戸の建設現場はほとんど人がいない地域ですが,井戸ができると聞きつけた周辺遊牧民が徐々に近隣に集まってきており,井戸建設後に学校や診療所を作る計画も浮上しています。 このようにジブチでは,まず水ありきでその先の計画がなされます。

第二に水源の周りに定住化をし始めた遊牧民を対象に,JICAは水の有効活用した灌漑農業を行うためのマスタープラン作りを行っています(「南部ジブチ持続的灌漑農業開発調査」)。 これまで放牧を営んできた遊牧民にとって,定住し農業を営むというのは,生活形態の180度の転換となります。 遊牧民たちは,日々の糧を得るための新たな手段としての農業に興味は示しており,今後遊牧民対象の農業導入のための小規模セミナーも現地で開催される予定です。 ただし,不毛の広大な土地が続くジブチでの農業は決して簡単なものではなく,かれこれ20年にわたりジブチで研究を行ってきた東京農業大学とのプロジェクトを通じ,農業の集約化と砂漠の緑化を目指し,広くだれでも米や野菜が栽培できる手法を確立するよう,研究活動を行っています(「農業生産改善を通じた食糧安全保障向上事業」)。

(写真)
南部地方給水案件の1サイト,アフカ・アラバ掘削現場
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南部ジブチ持続的灌漑農業開発調査で掘削したクルティマレイのため池。8月の雨でたまった水を使い灌漑農業を行う。
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クルティマレイ圃場にて。農業に関心ある遊牧民たち
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アフカ・アラバ圃場候補地周辺を通る遊牧民の女性
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ワジ(涸れ川沿い)水があるところには緑がある
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南部給水案件ダギロ井戸周辺住民の住まい
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南部給水案件セキ・サビール掘削現場
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南部給水案件ミンディル現場家畜用水飲み場。周りの石を除去した上でようやく建設できる状態に至る。
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南部給水案件ミドゥガラ現場周辺


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