広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2012年4月27日発行 第227号

ODAメールマガジン第227号は,タジキスタン共和国からの「タジキスタンにおける経済協力」と,ミャンマー連邦共和国からの「プロジェクト活動の紹介(JICA技術協力プロジェクト)―ミャンマー国小規模養殖普及による住民の生計向上事業―」をお届けします。


タジキスタン共和国/ミャンマー連邦共和国

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「タジキスタンにおける経済協力」原稿執筆:在タジキスタン日本国大使館 佐藤 亜希子 三等書記官,渡辺 典喜 草の根・人間の安全保障無償資金協力外部委嘱員

タジキスタンは,一人当たりのGDPが800ドル程と,旧ソ連諸国の中で最貧国です。 目立った産業もなく,1991年のソ連崩壊による混乱に加え,その後の内戦により,学校や病院の建物が破壊されたり,優秀な人材が国外に流出したりと教育及び医療システムが崩壊し,初期医療を受けられない国民も多数存在した状態が続いています。 我が国は,このタジキスタンの国作りを支援すべく,民主化・市場経済化への支援を行ってきました。 これまでに,草の根・人間の安全保障無償資金協力により,学校改修等の教育案件を84校,医療機材整備等の医療案件を54の機関に実施してきています。

(写真)
平成23年10月26日に実施された平成22年度案件「ヴァルゾーブ行政郡デフマリク地区第19中等学校再建計画」供与式の際の写真です。山間部に位置する小さな学校ですが,供与式当日は子供達が大勢集まってくれました。

特にアフガニスタンと隣接するタジキスタン南部では夏になると腸チフスやA型,C型肝炎,結核,マラリアなどの感染症発生数が増加していることから,2011年には,アフガニスタンと隣接するパンジ行政郡に対し,「パンジ行政郡中央病院小児感染症科改修計画」を実施しました。 また,少しでも多くの児童に安全で快適な学習環境を提供する観点から,「ジルガトル行政郡アルガ地区第30中学校改修計画」を実施しました。

(写真)
平成22年5月25日に実施された平成20年度案件「パンジ行政郡ラブ地区第7中等学校新校舎建設計画」供与式の際の写真です。日本の援助により同校の学習環境が大幅に改善されました。

当地では,首都ドゥシャンベを離れると舗装道路は格段に少なくなります。 国土の95%が山間部という当国では,舗装されていない断崖絶壁の山道を何時間もかけて現地に向かうことが多くあります。 ただ,地元住民が我々を歌や踊りで迎えてくれたり,中学生たちが自作の日の丸の旗を振って歓迎してくれたりすると,悪路の疲れもいっぺんに吹き飛んでしまいます。

2011年12月には,一般プロジェクト無償「第二次クルガンチュベ-ドゥスティ間道路改修計画」が署名されました。 これまでのドゥスティ-ニジノピャンジ間の改修と合わせ,この道路改修によりドゥシャンベからアフガニスタン国境までスムーズに移動できるようになり,物流促進により地域経済への波及効果も大きいと高く評価されています。

本年3月に当地においてアフガニスタン地域経済協力会議(RECCA V)が,我が国を含む世界の主要国及び諸国際機関が参加して行われました。 将来的にこの地域は,アジアと中東,南アジアと旧ソ連諸国を結ぶ要衝として発展していくことが期待されており,我が国のODAはアフガニスタンを含む地域の経済発展に大きく貢献しています。

現代版シルクロードの建設を夢みつつ,これから夏は,灼熱の太陽の下,格闘の毎日です。

(写真)



「プロジェクト活動の紹介(JICA技術協力プロジェクト)―ミャンマー国小規模養殖普及による住民の生計向上事業―」原稿執筆:JICA技術プロジェクト専門家 高橋 信吾 チーフアドバイザー(普及政策)

ミンガラーバ(こんにちは)!

我々のプロジェクトはミャンマーの農村地域において,小さな池や田圃を使った,簡易で,あまりお金の掛からない養殖技術普及を通し,そこで生活する人々(主に農家)の生計向上を図ることを目的としています。 普及する養殖技術は小さな溜池を利用した「池中養殖」や,水田の中に稚魚を放流し稲と共に魚を育成する「稲田養殖」といった技術です。

(写真)
田圃に稚魚を放流している様子

養殖する魚はティラピアやコイ科の魚で,この国の人々に馴染みがあり,養殖に適した魚種を使っています。 この他に学校の池や村の共同池を利用した養殖の普及も行っています。 養殖は農家の副業として現金収入源につながることや,収獲した魚を家族で食べる事によって栄養の改善にもつながることが期待できるのです。

プロジェクトではミャンマーの政府機関(水産局)と協力し,農村で説明会を開き,養殖に興味を持ち,やる気のある農家を選定します。 選定した農家に対しては基本的な技術・知識を習得してもらうため,池の保守,水質の管理方法,給餌・施肥の方法などの技術訓練を実施し,その後,実際に彼らの池や田圃を使って小規模養殖を実践してもらっています。 プロジェクトはこれらの農家を定期的に巡回し,彼らが自立継続して養殖を続けていけるように技術支援やアドバイスを行っています。

また,実践農家の中から特に技術習得に優れ,人々からも信頼を受けている人を選び,地域の中核農家として育成しています。 中核農家に対しては養殖に必要な稚魚を作る技術(種苗生産という)を訓練し,将来,地域での稚魚供給元になってもらう,また同時に,色々な養殖情報の発信源になってもらうことを期待しているのです。

プロジェクトでは個人農家だけではなく,村の共同池や学校の池を使ったグループ養殖も支援しています。 学校池では生徒さんたちが日々の給餌や池の周りの雑草取りなど積極的に手伝ってくれています。 彼らが大きくなって地域の養殖振興に貢献できる人材に成長してくれることを願っています。

(写真)
学校池での稚魚放流に参加する子供たち

また,カレン州というこれまで少数民族との紛争で揺れていた地域では,村の共同池を使ったグループ養殖を積極的に支援しています。 カレンの村々では(日本人もかつてはそうだったと思う)相互扶助的な関わりが根強く残っていて,村人がボランティアで共同池の管理・運営を担ってくれています。共同池から得たお金は村道や学校の修繕,村の老人福祉に使われています。

(写真)
カレン州の共同池の収獲で村の女性達が魚の販売をしている様子

ミャンマーでは人口の8割以上が農村部で生活し,多くが貧困レベルの生活を送っています。 彼らは限られた耕地で稲作中心の農業を行っています。 今後,都市部の経済開発と共に農村の人々の生計向上を図ることはこの国を正しく発展させる上で緊急の課題です。 我々プロジェクトが取り組む活動がこの課題に寄与できることを願って活動しています。

チェーズ・ティンバーレ(ありがとうございました)!



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