広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2011年10月19日発行 第214号

10月1日(土曜日)・2日(日曜日)に開催された「グローバルフェスタJAPAN 2011」では,多くの皆様にご来場いただきありがとうございました。ODAメールマガジン第214号は,「「グローバルフェスタJAPAN 2011」開催報告」と,ガイアナ共和国から,「南米の黄金郷「ガイアナ共和国」」「豊かな水を国力に。ガイアナ「東デメララ貯水池修復計画」」をお届けします。

ガイアナ共和国

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「「グローバルフェスタJAPAN 2011」開催報告」

10月1日(土曜日)及び2日(日曜日),東京の日比谷公園にて「グローバルフェスタJAPAN2011」が開催されました。 両日とも天候に恵まれ,会場は大賑わい。2日間で過去最高の11万2千人が来場しました。

今年のテーマは「絆~私たちはつながっている 世界は日本とともに。日本は世界とともに。」。 特別企画の「日比谷公園を「絆」の絵で埋め尽くそう!プロジェクト」では,東日本大震災後に途上国を含む多くの国々から寄せられた応援の絵やメッセージを紹介したほか,被災地の子供達(福島県飯舘村,宮城県女川町,東松島市野蒜)の「私の10年後」,「世界のみんなありがとう」の絵を展示。 来場者の中には,観覧されているうちに涙ぐんでしまう方もおられるほど。 多数の方に,震災を通じて改めて感じられた世界と日本との間の深い絆を再認識していただいたと同時に,子供たちに励まされるかのように,震災復興支援の継続の必要性と国際協力の重要性を感じていただきました。

玄葉外務大臣も1日(土曜日),ODA広報テレビ番組「地球VOCE(ヴォーチェ)」のナビゲーターの藤原紀香さんと共にこれらの絵の展示を視察。 玄葉大臣は「日本のODAが活きていると感じた。野心なくODAを活用して,世界を国際益で支援してきたことが,震災の後の支援にもつながった。内向き志向から脱却しなければいけない。」と感想を述べました。

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絆の道を視察する玄葉外務大臣と藤原紀香さん

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じっくりご覧になる方が多かった「絆」の絵

メイン・ステージでは,東日本大震災を機に関心が高まったボランティア参加についてのステージ(「やってみたい!ボランティア」)や藤原紀香さんのトークショー,モーニング娘。が外交官先生と共にODAについて学ぶステージ,等が行われ,大盛況でした。

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「モーニング娘。と一緒に学ぶ国際協力」の様子
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後ろの客席は,立ち見のお客様でいっぱいです。

その他,大学生の国際協力活動の紹介や意見交換を目的とした「大学生ブース」が今年初めて設置されたほか,サブ・ステージでは,新たな試みとして国際協力の分野で就職を目指す人向けのセミナーやPKO隊員の経験談等が行われました。

国内最大の国際協力フェスティバルとして定着したグローバルフェスタJAPAN。今年は震災の経験を通じて,国際協力の重要性が改めて感じられる場となりました。



「南米の黄金郷「ガイアナ共和国」」原稿執筆:在トリニダード・トバゴ大使館 経済協力担当 藤村 浩二 二等書記官

ガイアナ共和国の国旗

おそらく大半の日本の方は,「どこの国の旗?」と思われるかもしれませんが,これは「ガイアナ共和国」の国旗です。 1966年にイギリスから独立した際に制定され,「黄金の矢尻」とも呼ばれるこの国旗。この国旗に込められた思いとともに,ガイアナについて少し紹介させていただきたいと思います。

まずは,背景色とも言える「緑色」。「豊かな農業と森林」を表しています。ガイアナは,南米大陸北東部の大西洋に面し,西はベネズエラ,南はブラジルと国境を接する人口約80万人の国ですが,国土の90%以上は熱帯雨林に囲まれています。 肥沃で広大な低地帯を活かし,農業が発達。特に,米や砂糖は重要な輸出品であり,また,砂糖きびから生産されるラム酒も特産品のひとつになっています。 その豊かな自然環境を活かし,ガイアナは,将来,カリブ地域の,さらには,アメリカ大陸の「食糧庫」として発展する可能性を秘めている国と言えるでしょう。

次に,象徴的な「黄金の矢印」。 「豊富な鉱物資源」を表しています。16世紀末には,「黄金郷(エル・ドラド)」を求めてヨーロッパ人が探検しに来た歴史が象徴するように,ガイアナは鉱物資源が豊富に存在する国です。 現在も金やボーキサイトは,ガイアナの重要な輸出品となっていますが,開拓されている土地は国土の1%に満たないといわれており,未開発地には,ダイヤモンドやレアアース等を含む天然資源の埋蔵が推定されています。 内陸部は熱帯雨林に囲まれていることもあり,開発が非常に困難になっていますが,今後開発が進めば,再び「黄金郷」を求めて世界中から人が集まってくる可能性を秘めています。 「黄金の矢印」は,「市民の希望である黄金の未来がこの国の鉱物資源の活用いかんにかかっている」ことを意味しているとも言われますが,まさにそのとおりでしょう。

「白色」は「豊富な水力資源」を表しています。 ガイアナは南部にギアナ高地がある上,豊富な熱帯雨林を保有していることで「水」に恵まれています。農業・鉱工業のみならず,水は富をもたらしてくれるものであり,ガイアナの将来の発展に対するポテンシャルの高さは,この豊かな水資源の存在によるところが大きいといえるでしょう。 現在,大規模な水力発電所等の開発も予定されていますし,ガイアナ随一の観光地「カイエチュールの滝」(世界最大の一筋の滝)も豊かな水の恩恵のひとつと言えるでしょう。

最後に,「赤色」は「未来にある国家建設に向けた熱意」,「黒色」は「忍耐」を表しています。 近年だけみても,一人当たりGNI値(世銀)が2008年の1,450 USドルから2010年は3,270 USドルへジャンプアップする等,目覚ましい発展を遂げています。 じっくりと確実に,そして,未来に向けた熱い気持ちをもって国家の発展に取り組んできた成果だと感じます。今年中に,12年にわたってガイアナを引っ張ってきたジャグデオ大統領の任期満了に伴う大統領選挙が予定されており,「黄金郷」の未来を占う上でも注目していきたいところです。

今後は,日本とガイアナの関係も,経済協力を軸とした関係から企業活動を中心とした関係に変化していくことが期待されます。 大統領も日本企業の進出を望んでいますし,上述のように様々な分野において高いポテンシャルを秘めています。 近い将来,両国民がお互いをもっと近く感じられるような関係になることを願っています。



「豊かな水を国力に。ガイアナ「東デメララ貯水池修復計画」」原稿執筆:在トリニダード・トバゴ大使館 経済協力担当 藤村 浩二 二等書記官

2011年3月11日,東日本大震災が発生。 想定外とも言える巨大な津波により,広い地域で甚大な被害が生じ,我々は「水の力」の恐ろしさを二度と忘れることはないでしょう。 2005年1月,ガイアナも同じく,ガイアナ国民にとって二度と忘れられない,「水の力」の恐ろしさを強く知らしめる大災害に見舞われました。 過去100年で最大の降雨量を記録する大雨が原因で,人口の9割が集中する沿岸部で大洪水が発生。 7週間も水が引かず,GDPの約6割にあたる約460億円の被害を生じた大惨事でした。 「東デメララ貯水池修復計画」は,その大災害を二度と起こさないようにしたいという願いのもと,2008年にガイアナ政府からの正式要請以来,入念な調査・検討を繰り返し,2011年に交換公文(E/N)署名を実施するに至りました。

東デメララ貯水池は,琵琶湖の約3分の2に値する約460平方キロメートルの貯水面積を擁する巨大な池で,首都ジョージタウン及び周辺地域への飲料水供給及び周辺農地(17,900ヘクタール)への灌漑用水としての役割だけでなく,首都圏の洪水調整機能も有する貯水池です。 ガイアナにとって極めて重要な施設なのですが,築後120年が経過し,堤防や水門等の老朽化が進んでいます。

(写真)
貯水池内移動中のボート上からの眺め。
右側は堤防だが,左側は浮き草で地面ではない。向こう岸が見えないくらいの大きさ。
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堤防の様子。右側が貯水池。堤防が緩いため,浸透した水により左側は湿地帯となっている。堤防上の草を食べる山羊が微笑ましい。
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従来から実施している堤体修復工事の様子(貯水池内に浮かべた台船の上に掘削機を乗せ,池底の土を掘って堤防に積んでいく)。
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過去に堤体修復工事をした箇所が崩れかかっている様子(左の写真のように工事をすると耐久性がない)。水位がかなり高いことも見て取れる。

プロジェクトの調査・検討は困難を極めました。堤防や水門等の状態や条件は,場所により千差万別ですし,貯水池全体の水量等を把握するのも巨大すぎて調査を行うのは現実的ではありません。 加えて,堤防の修復方法は,耐久性,環境への影響,資金的持続性等のバランスを考慮して検討しならない等,乗り越えなければならない障壁は非常に多岐にわたるものでした。

(写真)
ガイアナ側関係者と共に取水口の状態を調べる日本からの調査団一行。
(写真)
排水管を通ってきた水が,大西洋に向かって,勢いよく排出される様子。

しかしながら,日本・ガイアナの両国政府・実施機関が協力して進めていき,ようやくひとつの結論にたどり着きました。 (1)「堤防の最弱部(約20キロメートル)の修復」を実施し,堤防の決壊を防止するとともに,(2)「排水口等の設備の修復」を実施し,貯水池内の水量コントロールを可能にすることで合意し,2011年3月,堤防修復機材の調達を目的とした2億8,900万円を限度とする無償資金協力E/Nへ署名がなされました。 続いて,同年9月には,排水及び給水設備の修復を目的とした3億200万円の無償資金協力E/Nへの署名が実施されました。

言うまでもなく「水の力」は強大であり,我々人類が完全にコントロールできるものではないでしょう。 ですが,災いが起きないようにできる限り備えることはできます。 このプロジェクトが無事完了し,ガイアナ国民に「災害に対する安心感」と「豊富な水資源を利用した富」をもたらしくれることを期待しています。 プロジェクトはまだ始まったばかりです。防災への強い願いは両国共通。 最後までしっかりと見届けていきたいと思います。



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