広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2011年9月28日発行 第213号

10月6日は「国際協力の日」です。そしていよいよ今週末の10月1日(土曜日)・2日(日曜日)には「グローバルフェスタJAPAN 2011」を開催いたします。ODAメールマガジン第213号は,「グローバルフェスタJAPAN 2011」のご案内と,フィリピン共和国からの,「ミンダナオ紛争:ミンダナオの平和と安定に向けた日本政府の支援」「被災経験をこえて-防災に取り組むフィリピン」をお届けします。

フィリピン共和国

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なお,このODAメールマガジンでは,ODAの現場で働いている人々や,実際にODA事業を視察した方々の生の声をお伝えしていますので,本メルマガに掲載されている内容は執筆者個人の感想に基づいた意見であり,政府の立場を示すものではありません。



「「グローバルフェスタJAPAN2011」にお越しください!」

絆~私たちはつながっている
世界は日本とともに。日本は世界とともに。

10月1日(土曜日)・2日(日曜日)10時から17時
日比谷公園にて 入場無料
共催:外務省,独立行政法人国際協力機構(JICA),
特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)
http://www.gfjapan.com/index.html

いよいよ今週末の10月1日(土曜日)・2日(日曜日)に「グローバルフェスタJAPAN 2011」を開催いたします。東京近郊にお住まいの方はぜひご来場ください。読者の皆様に,今年の企画の一部をご紹介します!

◇◆フィールドイベント◆◇
(10月1日・2日両日実施)
※会場レイアウトの「ブルーエリア」にある芝生広場にて

●日比谷公園を「絆」の絵で埋め尽くそう!プロジェクト
東日本大震災直後から,日本は世界中から温かい支援を受けとっています。世界各国の日本の大使館等には,各国の子どもたちから,日本を応援する絵やメッセージカードが数多く寄せられました。また,途上国の小学校や中学校で活躍している青年海外協力隊の教え子たちも,「未来に向けてがんばろう」との気持ちをこめて絵を描いてくれました。支援を受けた日本では,福島県の飯舘村,宮城県の女川町,東松島市野蒜の児童たちが,世界中にがんばっている東北の姿を見せたい,として「私の10年後」の絵を想いをこめて描いてくれました。
今年のグローバルフェスタでは,日比谷公園がこうした世界中の子どもたちの絵で埋め尽くされます。子どもたちのまっすぐな想いや願いのこもった一枚一枚をぜひゆっくりご覧いただき,世界と日本との「絆」を感じてください。

●「ありがとうを世界に伝えよう」コーナー(外務省ブース)
「絆」の絵を見て,世界各地からの支援や励ましに感謝の気持ちを伝えたくなったら,「ありがとうを世界に伝えよう」コーナーへお越しください。世界中の言葉で伝える皆さんの「ありがとう」のメッセージを,映像で世界の人々に発信します。外務省のプロの外交官が,41か国語の「ありがとう」の言葉を準備してお待ちしています。

例えばこんな「ありがとう」を伝えてみませんか?

・カンボジアの皆さんへ(カンボジア語)
 (ソーム・オークン)

・イスラエルの皆さんへ(ヘブライ語)
 (トダ・ラバ)

・トルコの皆さんへ(トルコ語)
 (テシェキュル エデリム)


◇◆メインステージ◆◇

◆10月1日(土曜日)◆

●地球VOCE 藤原紀香トークショー(14時~15時)
日本の国際協力を紹介するテレビ番組「地球VOCE」のメイン・ナビゲーター藤原紀香さんが,東日本大震災後の日本と世界との絆について,これまでの取材等を通じ,実際に見て,感じたことをお伝えします。

●モーニング娘。と一緒に学ぶ国際協力(15時~16時)
生徒役のモーニング娘。の新垣里沙(にいがき りさ)さん,鞘師里保(さやし りほ)さん,譜久村聖(ふくむら みずき)さんといっしょに,国際協力について学びましょう。外交官先生の楽しくわかりやすい説明と,モーニング娘。の3人の回答ぶりに,笑いながら国際協力がわかってしまう1時間です。

◆10月2日(日曜日)◆

●緊急レポート:アフリカの角は今(12時~13時)
60年に一度の大干ばつによる食糧危機が発生している「アフリカの角」地域。現地の映像を交えながら,国際機関,政府,NGOそれぞれの立場から,今行っている支援と現状についてご報告します。

●地球VOCE ルー大柴トークショー(14時~15時)
「地球VOCE」の取材で今年7月に独立したばかりの南スーダンに行かれたルー大柴さんが,ルーさんならではの語り口で,現地の様子や,国造りを支える日本人の活躍についてお伝えします。

このほかにも,サンドウィッチマンをゲストに迎えてのボランティアに関するシンポジウム(メインステージにて)や,国際協力のプロを目指す方へのセミナー等が行われるサブステージ,各種ワークショップの開催,そして世界各国の料理を食べられるフードコーナーもあります。それぞれの出展団体や協力企業の趣向を凝らしたブースは全部で250以上!参加してみたいこと,興味のあることが,きっと見つかります。

詳しいスケジュールや出展団体・内容については,グローバルフェスタJAPAN 2011公式サイトでご確認ください。皆様のお越しをお待ちしています!

グローバルフェスタJAPAN 2011公式サイト



「ミンダナオ紛争:ミンダナオの平和と安定に向けた日本政府の支援」原稿執筆:在フィリピン日本国大使館 松田 茂浩 三等書記官

○ミンダナオ紛争とは

全人口の90%がキリスト教徒であるフィリピン。一方,南部のミンダナオ島では全体で30%,地域によっては80%をイスラム教徒が占めています。第二次大戦後,ミンダナオ島に多数のキリスト教徒が入植したことをきっかけに,1960年代から反政府イスラム組織が分離・独立運動を開始しました。フィリピン政府は数十年に及ぶ和平交渉の末,1996年にモロ民族解放戦線(MNLF)との最終和平合意を締結しましたが,この内容に不満を持つグループが新たにモロイスラム解放戦線(MILF)を組織し,紛争が再燃しました。フィリピン政府とMILFとの和平交渉は,マレーシア政府の仲介を得て現在も継続しています。

○J-BIRDの実施

日本政府は,2006年12月,ミンダナオの平和と安定に資する支援の総称として,「J-BIRD(Japan-Bangsamoro Initiatives for Reconstruction and Development)」を立ち上げました。J-BIRDの下,日本政府は,道路,学校,給水施設といったインフラ整備のみならず,現地行政組織を対象とした人材育成にも取り組んでいます。

○建物の力

北コタバト州ピキット町は,以前から紛争の絶えない地域であり,2000年代にも3度にわたってフィリピン国軍とMILFとの戦闘が発生しました。同町西部のブアラン村では校舎が破壊され,生徒達は椰子の木で作った屋根と柱だけの教室での授業を余儀なくされました。

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今年4月,日本政府の支援により,現地NGO「ミンダナオ子供図書館」による校舎の再建が始まりました。建設工事において,キリスト教徒,イスラム教徒それぞれの両親が「子供達のために」を合い言葉に協働し,以前は敵対していた村人達の間で和解に向けたムードが高まりました。学校の校舎という「建物」が村人の意識を変え,平和への機運を高めることになったのです。

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○歴史的会談の実現

今年8月,成田空港近くのホテルにおいて,アキノ・フィリピン大統領は,ムラドMILF議長とトップ会談を行いました。14年前に和平交渉が始まって以来,大統領とMILF議長との会談は今回が初めてです。会談実現を助けた日本政府に対しては,フィリピン政府・MILF双方から謝意が表明されました。J-BIRD等を通じた日本政府の長きにわたる取り組みが評価され,歴史的会談の実現にも貢献できたのです。

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(Jay Morales氏提供)



「被災経験をこえて-防災に取り組むフィリピン」原稿執筆:JICAフィリピン事務所 種田 江津子 さん・中村 隼人 企画調査員

○カミギン島を襲った災害

ミンダナオ島,ボホール島と,フィリピンの中では比較的大きな島に囲まれた,ボホール海に浮かぶ,人口8万人強の小さな火山島,カミギン島。近年は静寂を求める欧米人観光客やダイバーも訪れる,隠れた人気観光地です。この小さな美しい島を,2001年11月,台風「ナナン」が襲いました。全島で土石流が発生し,250人の死者・行方不明者を出しました。中でも東部のマヒノグ町では224人の死者・行方不明者が出て,道路・水道・送電施設・学校・住宅・水田・家畜などに,総額5億円相当の被害が出ました。

○カミギン島への日本政府の支援

日本は無償資金協力「カミギン島防災復旧計画」を実施し,土石流により大きく破損したフバンゴン橋の改修,そして二基の砂防ダムの建設を行いました。ハザードマップを利用した広報や教育,町やコミュニティレベルでの警報・警戒基準の策定なども実施され,人々の意識改革が図られています。今では,マヒノグの町では,Saboという言葉,そして砂防ダムがどのような機能を果たすかについて,広く住民の知識として浸透しています。

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カミギン島

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日本の無償資金援助で2011年7月に完成した砂防ダム
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付近にはまだ2001年の土石流の跡がある。

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プロジェクトの公聴会に集う人々。数年を経ても被災経験の傷は癒えず住民は真剣だ。
島では,日本の地震津波による被害を知り,被災国でありながらプロジェクトを貫徹してくれた日本の援助に感謝の声が上がっている。

○東北の経験をフィリピンへ

フィリピンは日本と並ぶ地震国でもあります。1990年にはルソン島北部でマグニチュード7.8の大地震が発生し1,500人を超える方が亡くなりました。また,海に囲まれているため,近海や海外の地震による津波も発生します。チリ地震や東日本大震災の津波はフィリピンにも到達し津波警報が発令されました。一番最近の津波被害は1978年のミンダナオ地震で,7,000人を超える死者・行方不明者が出ています。しかし,それから30年が経ち,被害の記憶が薄れつつある中,津波に対する防災教育や避難訓練の重要性が増しています。

現在,日本政府の支援により,フィリピン地震火山研究所(PHIVOLCS)と日本の研究者の間で,フィリピンの地震火山観測網を拡充し防災に力を入れた技術協力事業が実施されています。未曾有の被害を出した東日本大震災の後,日本とフィリピンの研究者が共同で東北地方に調査チームを派遣しました。被災地の貴重な経験をフィリピンの防災活動に生かそうと,東北で被災した在日フィリピン人の方々にビデオインタビューを行いました。陸前高田,南三陸,気仙沼等の被災地で,家や親戚,友人を亡くした在日フィリピン人の皆さんが,地震当日や避難の様子など辛い体験を語ってくれました。インタビューは現地語であるタガログ語で行われ,津波の怖さ,避難の大切さ,日頃からの訓練の重要性を直接訴える貴重な資料として,フィリピンの津波防災用の教材に活用される予定です。

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陸前高田市や仙台市で被災したフィリピン人女性達。避難先の親戚宅や瓦礫となってしまった家の前で,それぞれの体験を語ってくれた。




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