広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2011年8月17日発行 第210号

ODAメールマガジン第210号は,ボツワナ共和国から,「サブサハラアフリカの中進国」「地域とつながる協力を目指して」をお届けします。

ボツワナ共和国

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「サブサハラアフリカの中進国」原稿執筆:在ボツワナ日本国大使館 諏訪 なおい 専門調査員

国土の約8割がカラハリ砂漠に覆われた人口約200万人のボツワナは,1966年の独立当時,牧畜業以外に見るべき産業がない世界最貧国でした。 しかし,独立直後に発見されたダイヤモンド,それに続く銅,ニッケル,石炭など鉱物資源の輸出により高成長を遂げています。 そして,1998年には中所得国の仲間入りを果たしました。 また,独立当初から複数政党制が機能し,アフリカの中でも特に健全な民主主義の国として評価されています。 首都ハボロネには,地域15か国が加盟する南部アフリカ開発共同体(SADC)という地域機構の本部があり,地域統合や地域の安定に対して大きく貢献しています。

ボツワナでは,豊かな自然を活用した観光産業もダイヤモンドなど鉱物資源と並ぶ重要産業となっています。 世界最大規模の内陸湿地帯であるオカバンゴ・デルタ,12万頭のゾウが生息するというチョベ国立公園など国土の約33%が動物保護区となっており,手つかずの自然が残されています。

(写真)
上空から見たオカバンゴ・デルタ
(写真)
ゾウの家族

政治的にも経済的にも安定し,独立直後からダイヤモンド収益を上手に教育や社会インフラ整備に投資してきたボツワナですが,大きな課題が2つあります。 1つは,成人のHIV/エイズ感染率が世界で2番目に高いことです。 ボツワナ政府は,既に国として予防,治療,ケア・サポートといった包括的な対応を行っていますが,一度感染すると完治することがないのはHIV/エイズの特徴です。

もう1つは,内陸国で小さな人口規模のボツワナ経済の中心であるダイヤモンド産業の収益が今後2020年までに減少すると見込まれることです。 その対策として,鉱物依存からの脱却と産業多角化推進に向けた民間セクター育成の強化や貧困撲滅に向けた職業訓練と雇用創出などが掲げられています。 また,国内物資の輸出に必要となる周辺国をつなぐインフラ交通網の整備も進められています。

(写真)
モルプレ火力発電所(電力の国内供給率の向上も国家を挙げての課題)

(写真)
日本大使館が開館して3年目,親日ボツワナ人急増中
(ボツワナ見本市大使館ブースで「お習字で名前」と「着物着用」を体験して大満足)



「地域とつながる協力を目指して」原稿執筆:在ボツワナ日本国大使館 諏訪 なおい 専門調査員

内陸国ボツワナには当然自国内に海への出口がありません。 そのため,インド洋側に南アフリカのダーバン,大西洋側にナミビアのウォルビス・ベイという2つの港が実質的にボツワナの外港になっています。 しかし,ダーバン港は混雑しており,その許容量が限界に達しているため,ウォルビス・ベイ港の拡張による新たな物流ルートを確立することが課題となっています。 首都ハボロネからカラハリ砂漠を横断しナミビアに向かう道路の建設の一部には,過去に我が国の有償資金協力も活用されました。 現在は,全長約1,500キロメートルにもわたる鉄道建設の計画の検討が進められています。

(写真)
カラハリ横断道路にて(真っすぐな道が続く)

ボツワナ・ナミビア国境マムノにて,我が国は2010年からワンストップ・ボーダー・ポスト(OSBP)導入を進める技術協力プロジェクトを実施しています。 OSBPとは,二国間の税関手続の共有化や業務効率化において注目される通関業務の運営方式の一つで,通常,出国側(例:ボツワナ)と入国側(例:ナミビア)でそれぞれ輸出入の手続を必要としますが,OSBPでは1か所の共同施設(つまりOSBP)で両国全ての手続を済ませることできます。 つまり,国境を通過する物資が滞留する時間を短縮し,物流の促進を図ることを可能とします。 プロジェクトでは,税関職員が日々の税関業務を効率的かつ適正に行うための能力強化も行っており,今後のボツワナ国内の国境施設のOSBP化促進における相乗効果も期待されています。

(写真)
ボツワナ・ナミビア国境にて
(OSBPプロジェクトにて供与したフォークリフト)

南部アフリカ地域の多くの物流がボツワナを経由して地域の内外に運ばれていきます。そうした中,ボツワナにおけるOSBP構築モデルを確立することは,南部アフリカ開発共同体(SADC)地域における地域統合と貿易促進においても意義があります。また,TICAD IV横浜行動計画にてうたわれた我が国の広域インフラ支援,14か所のOSBP支援の一つとしても注目されています。




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