広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2011年7月13日発行 第208号

平素よりODAメールマガジンをご愛読いただき,ありがとうございます。
第206号および第207号では,Yahooメールをご使用の皆様に重複配信のご迷惑をおかけし,誠に申し訳ございませんでした。現在不具合は解消しているはずですが,引き続き複数のメールマガジンが届く場合は,お手数ですが,本メールに返信してお知らせいただければ幸いです。
今後ともODAメールマガジンをよろしくお願い申し上げます。
「地球VOCE」動画配信イメージ

ODAメールマガジン第208号は,まず,毎週日本の国際協力を紹介しているテレビ番組「地球VOCE(ヴォーチェ)」(テレビ東京にて毎週金曜夜9時54分から10時00分,再放送は土曜昼12時25分から12時30分)の動画配信の開始について,ご案内いたします。

この度,外務省動画チャンネル「MOFA channel」では,「地球VOCE」の23年度放送済み番組の動画配信を開始しました。

4月から藤原紀香さんをメイン・ナビゲーターに迎え,ますます好評放送中の「地球VOCE」。これまで番組をご覧いただけなかった地域の皆様,また,見逃してしまった方や,もう一度見たい回がある方も,これからは下記のページからいつでもご覧いただけます。

毎週一本ずつ追加掲載していく予定ですので,ぜひご利用ください。


続いて今号は,ホンジュラス共和国からの「自然災害に脆弱な国 ホンジュラス」と,「地方レベルの算数教育向上活動」をお届けします。

ホンジュラス共和国

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ODAメールマガジンは,我が国のODAについての様々な情報をタイムリーにお届けしています。
また,外務省ホームページODAコーナーでは,新着情報を次々と更新しておりますので,是非ご覧下さい。

なお,このODAメールマガジンでは,ODAの現場で働いている人々や,実際にODA事業を視察した方々の生の声をお伝えしていますので,本メルマガに掲載されている内容は執筆者個人の感想に基づいた意見であり,政府の立場を示すものではありません。



「自然災害に脆弱な国 ホンジュラス」原稿執筆:在ホンジュラス日本国大使館 土田 浩一 二等書記官

ホンジュラスは中米の真ん中に位置し,北はカリブ海,南は太平洋に面する人口約700万人の国です。 一人当たりのGNIは1,914米ドルであり,中南米で最も貧しい国の一つです。 主要産業は農業であり,輸出上位2品目のコーヒーとバナナによって輸出額全体の約4割が占められます。 バナナ栽培は20世紀初頭にアメリカ資本による大規模な農園経営が始まり,「バナナ・リパブリック」という言葉の発祥になりました。 西部にはユネスコ世界遺産に登録されたマヤ文明のコパン遺跡,北部カリブ海の島には美しい海岸があり,ホンジュラスの貴重な観光資源になっています。 また,ホンジュラス人は周辺諸国が陥った内戦の経験はなく,保守的かつおとなしい国民性を有しています。

(写真)
コパン遺跡(出典:ホンジュラス観光庁)

ホンジュラスは観光資源に恵まれている一方,国土の約8割が山岳地帯に覆われ,社会インフラの未整備とも相まって,雨期の洪水・地滑り等の自然災害に悩まされて来ました。 1998年には,中米を襲った,極めて大型のハリケーン・ミッチによって,ホンジュラスに2万人を越す死傷者,GDPの4割喪失という中米諸国で最も深刻な被害がもたされました。 また,盆地の地勢にある首都テグシガルパだけで1,000人の犠牲者が発生しました。 ハリケーン直後,我が国は初の自衛隊による国際援助隊を派遣して医療・防疫活動を行い,また,その後も国土復興のため無償資金協力によるインフラ整備にも協力した結果,ホンジュラスの人々にとって日本は苦難の時に助けてくれた真の友好国として,今でも政府要人の発言や報道で当時の日本の協力に対し謝意表明されています。

(写真)
首都テグシガルパ市街の様子(山の斜面に住宅が建てられている)

ハリケーン・ミッチから約13年が過ぎ,ホンジュラスは日本を含む国際社会の支援を得て経済面の復興を遂げましたが,環境面の傷跡は未だ完全に癒えていません。 傾斜地の多いテグシガルパでは近年人口流入が顕著であり,地滑りの危険性の高い地域の周辺にも人が住むようになりました。 ホンジュラス政府は災害発生の危険性を理解しているものの,十分な予算を確保できず,我が国に対して対策工事の協力を要請しました。 我が国は対象地域に対する数次の事前調査を経て,本年6月16日にホンジュラス政府との間で対策工事実施のための無償資金協力(10.53億円)に係わる交換公文の署名を行いました。 工事は年内にも開始される見込みで,長年自然災害に脅えながら暮らして来た多くの地域住民に安全な生活環境を提供できるようになります。 本件協力によってまた一つ両国の友情の絆を深化させる出来事が両国の友好の歴史に刻まれるものと思います。

(写真)
首都圏地滑り防止計画の交換公文署名の場面
(平成23年6月16日,対策工事現場にて)

ホンジュラスには勤勉で才能のある人は沢山いると感じています。 それでもなぜ貧困から抜け出せないか不思議に思う時があります。 この国にとって必要なのはビジョンを持ち,情熱と実行力のある政治家の出現です。 志のある指導者のもとでホンジュラスは自国発展のため主体的に自助努力し,足らないところは国際社会からの支援で補いながら発展していくことが豊かな国に変貌する鍵になると思います。



「地方レベルの算数教育向上活動」原稿執筆:JICAホンジュラス事務所 高橋 哲哉 企画調査員

ホンジュラスでは1980年代前半に教育分野で青年海外協力隊によるボランティア派遣が開始して以来,現在までに200人以上の小学校教諭隊員,理数科教師隊員が派遣されており,JICAとして重点的に活動を展開してきました。 このボランティア活動が発展した結果,2003年には技術協力プロジェクトである「算数指導力向上プロジェクト(PROMETAM)」が開始し,小学校算数教科書と教員用指導書が作成されました。 この教科書は2005年に国定教科書に認定され,以降,全国の小学校に配布されています。 更に2006年にこのプロジェクトを引き継いだフェーズ2で,教員の算数指導力を向上させるために,各県から選抜された小学校教員などを対象に,全国規模で継続的に研修会が実施されました。

(写真)
PROMETAM作成の教科書を前に置いて算数の授業を受ける生徒たち
(写真)
教員指導を行う協力隊の佐藤佳那子隊員
(平成21年度3次隊)

2011年3月にPROMETAMのフェーズ2は終了。 研修会の受講者に一定の知識・技術の向上が見られ,プロジェクトは効果をあげたことが確認されました。 今度は,より多くの教員の算数授業を改善して最終的に生徒の算数学力向上へと結びつけるため,このプロジェクトによって育成された研修会受講者たちが,それぞれの所属する学校や周囲の地区で,研修会や研究授業といった指導力向上活動を実施していく番です。JICAでは,プロジェクトの成果の普及を図るべく,これらの活動に対しボランティアとフォローアップ協力による支援をすることに決めました。 その対象県として選定されたのは,北部のアトランティダ県,西部のサンタ・バルバラ県,そして南部のバジェ県の3県。 教育省の支部である各県の教育事務所が主催する研修会に対し,経費の補助や技術支援を行っています。

講師となる教員の多くは,自分の知識や技術も十分な自信がない状態で,しかも,同僚を指導する経験などほとんど持っていない人たちです。 各地で開催された研修会準備会合では,PROMETAMのカウンターパートとして日本からの専門家と共に活動した教育省の技官が指導にあたります。 また,ホンジュラスの現地教育コンサルタントも,現場教員の立場に立ったきめの細かい指導を行っています。

(写真)
研修会の実施指導を行うPROMETAMの元カウンターパート(中央奥の男性)
(写真)
研修会の実施指導を行うJICAの現地教育コンサルタント

もちろん,これらの活動において,青年海外協力隊のボランティアも重要な役割を果たしています。 ボランティアは主として地方各県の教育事務所に配属されますが,小学校を舞台として活動します。 そこでは普段の授業の中で教員を指導したり,研究授業,研修会を実施したりして,算数授業の改善にあたります。 また,生徒の保護者を呼んで参観授業を教員に実施してもらい,家庭や地域を巻き込んだ形で教育向上を図るボランティアもいます。 更に,上述のPROMETAMフォローアップ協力に参加して,研修会のモニタリングなどの技術支援を行っているボランティアもいます。

(写真)
生徒を指導する協力隊の前田梨沙隊員
(平成21年度3次隊)
(写真)
山村の小学校での研究授業の様子
(前田隊員撮影)

30年前には点の活動として始められた教育向上支援。 プロジェクトを通してその種が発芽し,今は大樹となるべく,ホンジュラス人と日本人の共同作業で成長し続けています。



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