広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2011年2月9日発行 第201号

 ODAメールマガジン第201号は,ラオス人民民主共和国からの「ラオスの人々と我が国ODA」「お母さんと子どもの笑顔のために-ラオス保健分野の協力」「「前原外務大臣と語る」参加者募集中」をお届けします。

ラオス人民民主共和国

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 なお,このODAメールマガジンでは,ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので,本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり,政府の立場を示すものではありません。


「ラオスの人々と我が国ODA」原稿執筆:在ラオス日本国大使館  冨田 明子 二等書記官

ラオスは,ベトナム・タイ・カンボジア・中国・ミャンマーに囲まれた内陸国で,本州とほぼ同じ国土面積(236,800平方キロメートル)に北海道とほぼ同じ人口(約600万人)ではありますが,49の民族が暮らす国です。

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(農村の風景)
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(高床式の家の軒下で子守をする
おばあちゃん)

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(カメラを向けると喜んで寄ってくるこども)

ラオス人の約8割が農業に従事していますが,そのほとんどが自家消費目的です。とはいえ,野菜や主食であるもち米の生産量は多いため市場にも流通しています。米の収穫期には村人総出で稲刈りをする風景を見ることができます。

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(市場の風景)
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(農村の風景:稲刈り)

家畜の飼育も盛んで,鶏・牛・水牛・豚が放し飼いにされています。

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(農村の風景:車道を闊歩する水牛)
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(こどもと家畜の豚)

国民の大半は敬虔な仏教徒です。毎年秋にタートルアン(黄金の仏塔)で開催される祭にはラオス全土から僧侶や国民が集まり,大規模な托鉢行事が行われます。タートルアン周辺は着飾った人々でにぎわいます。

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(タートルアン祭:集う人々)
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(タートルアン)
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(喜捨を受ける小僧さん)
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(子どもも喜捨します)

癒しの国ラオスと表現されますが,発展途上の国であり,特に僻地の農村の生活は過酷です。沼や川のよどんだ水を生活用水としている村や,校舎がないためお寺の軒下で小学校を運営している村などがあります。そのような村の人々から寄せられるリクエストに応え,診療所・小学校・給水施設等をODAで建設しています。

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(沼地で水くみする村人)
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(ODAで村に給水施設を建設したため
村の中で水くみできるようになった村人)

また,ベトナム戦争時代にラオス国内に投下された爆弾が今なお不発弾として多く存在しています。年間100から300人の死傷者が発生している上に,不発弾の存在は,土地の開墾ができないなど開発上の大きな制約となっています。日本政府は,ラオスの人々が安心して生活できるよう,不発弾処理のためのODA支援を継続的に実施しています。

2010年11月にラオスで開催されたクラスター弾に関する第1回締約国会議には,我が国から徳永久志外務大臣政務官が出席し,クラスター弾の不発弾処理や被害者支援に関する日本の取組を説明するとともに,これらの分野で引き続き積極的な役割を果たしていくとの決意を表明しました。

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(ODAで実施中の不発弾処理:
不発弾の探査)
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(発見された不発弾を視察する
徳永外務大臣政務官)

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(ODAで実施中の不発弾処理:不発弾の爆破処理)

ラオス南部地方では,ODAでまず不発弾処理を実施し,その後草の根無償スキームで小学校を建設するなど,いろいろなODA支援のスキームを連携させてラオスの人々の生活をバックアップしています。

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(ODAで建設した小学校:村人と児童)
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(筆者と児童)

日本が国民の税金によってラオスの開発を支援し,ダム,道路,橋,学校,病院等を建設してくれていること,更に青年海外協力隊員等の日本人がラオス各地でラオス人のために汗を流して共に働いていることは良く知られています。中にはODA支援で建設した橋や道路など,お札や切手の図柄になったODA案件もあります。

(写真) (写真)
(ラオス南部のパークセー近郊のメコン河にODAで架けた橋は,
切手と1万キープ札になりました)

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(メコン河の夕景。世界遺産ルアンパバーン)

ODAで建てられた施設には,「日本政府と日本国民からの支援」と書かれた看板が設置されているので,ラオスにおいでの際には是非探してみてください。

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(施設に設置された看板)



「-お母さんと子どもの笑顔のために- ラオス保健分野の協力」原稿執筆:JICAラオス事務所 吉村 由紀さん

ラオスでは,母子保健の改善が喫緊の課題となっています。ラオス保健省は「保健開発5ヵ年計画(2011-2015)」を策定し,2015年に向けたMDGs達成に向けて,母子保健を優先課題として位置づけ,「母子保健統合サービス戦略・計画(2009-2015)」に則った取り組みを開始しています。

ラオス保健セクターでは,援助を実施する開発パートナーやNGOはたくさん活動していたものの,それぞれの事業の調整・連携が不十分で,対象とする課題や地域の重複・偏在が生じており,せっかくの援助が効率的・効果的に保健状況の改善に結びついていなかったという問題がありました。

こういった状況を改善すべく,JICAは2006年から技術協力プロジェクト「保健セクター事業調整能力強化」を実施し,保健省内外の関係機関・部局との事業調整の向上を促進し,保健省関係者と開発パートナーが定期的に一同に会して,政策から実施・技術レベルまで,情報共有や意見交換しながら,政策及び実務の計画・戦略を具体化していく体制(保健セクター事業調整メカニズム)が整備されました。この体制を活用して,計画・実施・モニタリングの仕組みが統一され,保健省が主体的に事業調整を行っていく基盤が築かれました。「母子保健統合サービス戦略・計画(2009-2015)」もこの体制のなかで形成されたものです。

<保健セクター事業調整メカニズム>
(図)

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中央での作業部会(TWG)の様子

中央で策定された計画を確実に実施に移していくため,JICAは南部4県を中心に「母子保健統合サービス強化プロジェクト」を2010年から開始しました。中央で策定された計画を実行するのは,県・郡です。県保健局や郡保健局が具体的な活動に落とし込み,母子保健事業を自分たちで運営するための計画・実施・モニタリングができるよう能力強化を支援しています。現在では,全国に先駆けて南部4県の各県にも開発パートナーやNGOが情報共有・意見交換ができる場が設置され始めています。

技術協力プロジェクトと並行して,青年海外協力隊の健康教育活動も効果的だと認められ,県保健局の計画に組み込んで他の郡でも展開できるよう協議が進んでいます。援助の現場では,技術協力プロジェクトと協力隊の活動の連携も活発に行われているのです。

(写真) (写真)
専門家のアドバイスのもと,各県の計画作りが進んでいる

こういった地方レベルでの,計画策定の過程や実際の活動を通じて得た経験や教訓を中央レベルに伝えていくことで,より実態に即した戦略・計画作りができるようにさらなる協力を進めていく予定です。全ての関係者の地道な取り組みが,しっかりとお母さんと子どものところへと保健サービスが届くことにつながっていくのです。

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協力隊員(助産師)による巡回指導
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協力隊員(看護師)による健康教育

たくさんのステークホルダーがいる中での調整は本当に大変なことですが,ラオスのお母さんと子どもの笑顔のため,ラオス人と援助機関,NGOの方々も含めて,みんなで手をとりあってラオスの保健状況が改善されるよう,専門家もボランティアも日々頑張っています。



「前原外務大臣と語る」参加者募集中

 外務省は,「前原外務大臣と語る」を3月5日(土曜日)14時から,兵庫県及び神戸市の協力を得て,神戸国際会議場「メインホール」(兵庫県神戸市)にて開催します。

 このイベントには,前原誠司外務大臣が出席し,基調講演を行うとともに,参加者からの質問に答えます。

 現在,参加者を募集中です。外交問題に関心のある多くの方の御応募をお待ちしております。

 参加申込み方法等詳細は,外務省ホームページ>イベント・募集案内から「前原外務大臣と語る」参加者の募集を御覧下さい。

日時:
  平成23年3月5日(土曜日)
  14時00分から15時30分まで(開場12時30分)

会場:
  神戸国際会議場「メインホール」
  兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目9-1

テーマ:「これからの日本外交」

登壇者:前原誠司 外務大臣

入場:事前申込み制(申込み締切りは2月17日(木曜日))。
  申込み多数の場合は抽選となります。
  参加の可否については,2月24日(木曜日)以降にハガキにて通知いたします。

定員:500名

主催:外務省

協力:兵庫県,神戸市



New!ODAホームページ新着情報
「ODA出前講座」講師を派遣いたします!
経済協力専門員の募集(緊急・人道支援課)
「前原外務大臣と語る」参加者の募集
経済協力専門員の募集(事業管理室)
ODA出前講座(第127回)開催報告
JICA海外投融資にかかる意見交換会開催のお知らせ(2月25日開催)
「経済協力調整員」募集のお知らせ(在ガーナ大使館)
任期付外務省職員の臨時募集(アジア大洋州地域における開発援助の分野)
経済協力専門員の募集(国別開発協力第一課)
経済協力専門員の募集(国別開発協力第二課)
平成22年度「平和構築人材育成事業」の「本コース」の開講
経済協力専門員の募集(国別開発協力第三課)
「第4回NGO海外安全セミナー」の開催(ご案内)
ODA出前講座(第126回)開催報告
グローバル教育コンクール2010受賞者の発表
枝野内閣官房長官とダウドザイ・アフガニスタン大統領府官房長官との会談
ダウドザイ・アフガニスタン大統領府官房長官の前原外務大臣への表敬
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ベナン共和国に対する無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換について
カーボヴェルデ共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について
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モーリタニア・イスラム共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について
在外公館ニュース2月号(「対モザンビーク二国間食糧援助」引渡式)
政策評価法に基づく事前評価書(フィリピン共和国)
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東ティモール民主共和国に対する無償資金協力「第二次ベモス-ディリ給水施設緊急改修計画」に関する書簡の交換について
菅総理の世界経済フォーラム(WEF)2011年年次総会(通称「ダボス会議」)出席
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フィリピンに対する円借款「道路改良・保全計画」に関する書簡の交換について
ゴラン高原国際平和協力隊の派遣延長
第18回AU閣僚執行理事会における松本外務副大臣ステートメント
ナシャ・ボツワナ国民議会議長による前原外務大臣表敬
マラウイ共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換について(「地下水開発計画」及び「カムズ国際空港航空航法システム改修計画」)
山花外務大臣政務官のバングラデシュ訪問について(概要と成果)
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国別援助計画の制度見直し
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山花外務大臣政務官のバングラデシュ訪問
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