広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2010年8月25日発行 第190号

 ODAメールマガジン第190号は、タイ王国からの「タイの少子高齢化」「タイの温室効果ガス削減を目指した組織能力強化への支援」をお届けします。

タイ王国地図

このメールはHTML形式でお送りしていますが、テキスト形式で読み込むことも可能です。受信環境によっては、HTML形式をうまく表示できない場合がありますので、その際はテキスト形式で読み込んでください。
※迷惑メール対策をされている場合は、oda@mofa.go.jpからのメールを受信できるようにしておいてください。


New!ODAホームページ新着情報
「ODA出前講座」講師を派遣いたします! ODAホームページ
岡田外務大臣のインド訪問(概要)
岡田外務大臣とラメシュ・インド環境森林大臣との会談
スマトラ沖大地震及びインド洋津波被害に対する無償資金協力(ノン・プロジェクト無償資金協力)事後評価報告書の掲載(要旨(PDF))
スマトラ沖大地震及びインド洋津波被害に対する無償資金協力(ノン・プロジェクト無償資金協力)事後評価報告書の掲載(全文(PDF))
「日本・カリコム公開シンポジウム~気候変動及び生物多様性を中心として~」の開催
パキスタンにおける洪水被害について(我が国からの国際緊急援助隊(自衛隊)の派遣)
報道官会見記録(パキスタンの洪水被害)
藤村外務副大臣のパキスタン洪水被害に関する国連総会特別会合出席について
パキスタンにおける洪水被害に対する緊急無償資金協力について
アフリカPKO訓練センターへの追加支援
技術協力に関する日本国政府とモルディブ共和国政府との間の協定の署名
平成22年度日本NGO連携無償資金協力(地域・国別実績)
中国甘粛省における土石流被害等に対する緊急無償資金協力について
ソロモン総選挙(概要と評価)
キルギス共和国に対する無償資金協力「イシククリ州・チュイ州道路維持管理機材整備計画」に関する書簡の交換について
平成22年度NGO研究会ワークショップ「マイノリティ支援」参加者募集(8月20日開催)
岡田外務大臣によるナザルバエフ・カザフスタン大統領表敬(概要)
トーゴ共和国に対する無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」に関する書簡の交換について
ベトナム社会主義共和国に対するコミュニティ開発支援無償「クアンガイ省小規模貯水池修復計画」に関する書簡の交換について
西村大臣政務官による太平洋諸島フォーラム(PIF)域外国対話出席(概要と評価)
カザフスタン共和国に対する円借款に関する書簡の交換について
中国甘粛省における土石流被害について(菅総理大臣によるお見舞いのメッセージの発出)
岡田外務大臣のカリモフ・ウズベキスタン大統領表敬(概要)
日・キルギス外相会談(概要)
日・タジキスタン外相会談(概要)
日・ウズベキスタン外相会談(概要)
スーダン共和国に対する国連世界食糧計画(WFP)を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について
「中央アジア+日本」対話 第3回外相会合(概要)
「中央アジア+日本」対話 第3回外相会合(共同プレスリリース(日本語全文))
「中央アジア+日本」対話 第3回外相会合(共同プレスリリース(骨子))
ゴラン高原国際平和協力隊の派遣延長
マリ平和維持学校への自衛官講師の派遣について
菅総理大臣と潘基文国連事務総長の共同記者発表(概要)
アフガニスタンにおける洪水被害(大臣のお見舞いメッセージの発出及び国際赤十字社・赤新月社連盟を通じた我が国の支援)
藤村副大臣会見記録(アジア太平洋地域MDGsレビュー特別閣僚会合出席について(冒頭発言)
藤村副大臣会見記録(アジア太平洋地域MDGsレビュー特別閣僚会合出席について(質疑応答)
ODAメールマガジンは、ODA政策や様々な情報をタイムリーにお届けします。
また、外務省ホームページODAコーナーでは、新着情報を次々と更新しておりますので、是非ご覧下さい。
  ODAホームページ
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html


 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


タイの少子高齢化 原稿執筆:在タイ日本国大使館 元林稔博一等書記官

 タイでは,今年(2010年)3月中旬からバンコク中心部で始まった反政府デモ,これに対する軍の対応に伴う一連の混乱により,邦人1名を含む多数の死者が出るなど,多くの悲しい出来事がありました。日本国内でも報道等をご覧になった方も多くいらっしゃると思います。
 最近のタイ経済については,こうしたタイ国内の混乱にもかかわらず,タイ中銀は本年度の経済成長を6.5パーセントから7.5パーセントと見込むなどリーマンショック以降回復基調は顕著です。特に製造業において電気機械や自動車といった輸出産業を中心に引き続き好調を堅持しています。
 このように近年経済的に実力をつけて急速に成長を続けてきたタイですが,一方で多くの問題点も発生しています。そのひとつが,日本を上回るペースで進んでいる「少子高齢化」です。タイ政府は,「高齢化にかかる第2次国家計画(2002年から2021年)」において社会保障制度の充実や,体制・人材の整備を掲げて対策を講じています。

画像
高齢者向けの職業訓練で作製された品々(落成式典での一コマ)

 大使館では草の根・人間の安全保障無償資金協力スキームを活用して,タイで一番高齢化が進んでいるチャイナート県において,高齢者および女性の所得創出・健康増進・能力向上計画に対して支援を行いました。この計画では,高齢者が高齢者をサポートするグループが結成され,コミュニティ内で元気な高齢者がサポートを必要とする高齢者を巡回し,健康チェックを行ったり,話し相手になったりして,異常が見られたら保健所や郡病院に通報するという取り組みを行っています。また,低所得高齢者の所得向上のためにコミュニティ内で手工芸製造などを行っており,高齢化が進むタイのコミュニティ内で,そこに住む人たちがお互いに助けあって生活していくという取り組みとして,大きな成果が期待されます。

画像
健康増進のための訓練の風景

 また,技術協力では2007年11月から4年間の予定で「コミュニティにおける高齢者向け保健医療・福祉サービスの統合型モデル形成プロジェクト」を実施中で,コミュニティが支える高齢者のよりよい暮らしのモデル構築を目指しています。このように,タイの高齢化に対して日本のODAにより様々な支援を行っています。



タイの温室効果ガス削減を目指した組織能力強化への支援 原稿執筆:JICA専門家(CDM/気候変動対策) 藤本雅彦さん

 タイ国は近年の経済成長を受けて,バンコク都民一人当たりの温室効果ガス排出量はニューヨークと同等という数字も出ており,増加する温室効果ガスの削減に取り組む事が望まれています。この様な状況下,バンコク都では,2012年に温室効果ガス排出量の12パーセント削減をめざすという実行計画を策定するなど,積極的に取り組みを進めてきています。また,国家のレベルでも2年前からタイ温室効果ガス管理機構(TGO)が,「温室効果ガス抑制に関わる全ての活動の促進と支援」を行っており,JICAではこのTGOの人材育成と組織力強化を目標に,2010年1月から支援を開始しました。

 この支援では,先ずTGO職員の知識レベルと専門知識の向上を図るため,「CDM(クリーン開発メカニズム(Clean Development Mechanism))」,「炭素取引」,「国連気候変動枠組条約概要及び国際交渉」といったテーマの研修を,現在までに計17回に渡って実施しました。最初にJICA専門家による知識や経験を移転し,その後,参加者による発表,全体討議によって講義内容を参加者が自身の知識や経験として定着できるように配慮し実施しています。

 また,研修の講義資料を基に,TGO自らがタイ国内や周辺諸国で研修を行えるよう研修教材を作成し,それを用いたTGO職員による発表訓練を実施しています。

画像
JICA専門家による講義風景
画像
参加者による
グループディスカッション風景
画像 画像
研修トレーナーの訓練のためのTGO職員による発表演習

 タイ国における重点セクター(交通,省エネ,再生可能エネルギー,廃棄物,森林)について,関連省庁へのインタビューや民間企業を含めた公募を通して,CDM案件につながるプロジェクトの発掘も行っています。現時点で,マングローブ植林,学校給食残渣を用いたバイオガス,地下鉄等多数のプロジェクト候補が収集されており,今後は,有望プロジェクトを選定して,必要な資料をTGOの職員と一緒に作成するなど,CDMとして登録されるよう支援していきます。

 国際的な気候変動に係る協議が難航する中,これらの協力を行うことで,タイ国における温室効果ガス削減の取組みが促進される事が期待されます。

画像
マングローブ植林計画地
画像
学校給食残渣利用
バイオガスプラント


編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

ODAメールマガジンをご利用いただきありがとうございます。
本サービスの登録、削除及び電子メールアドレス変更は、下記の画面にて受け付けております。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/mail/index.html
このODAメールマガジンの内容について改善していきたいと考えておりますのでご意見・ご要望がありましたら、こちらからどうぞ。
ご意見メール
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/

バックナンバートップへ戻る
Copyright(C): JAPAN Official Development Assistance

Adobe Acrobat Readerダウンロード Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータのOS用のソフトウェアを入手してください。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る