広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2009年10月7日発行 第169号

 ODAメールマガジン第169号は、ハイチからの「脆弱性の克服を目指すハイチ」「水害防止と森林環境の再生を目指して」と、「外務省「グローバル教育コンクール2009」-暮らし・開発・環境-作品募集のご案内」をお届けします。

ハイチ共和国地図

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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


脆弱性の克服を目指すハイチ 原稿執筆:在ハイチ日本国大使館 石田裕喜 専門調査員

 2008年は「西半球の最貧国」と言われるハイチの、国としての脆弱性を示す年でした。まず4月に世界的な穀物市場高騰の煽りを受けて当地の食料価格も高騰したことにより、首都ポルトープランス他各地で暴動が発生して食料略奪や商店の破壊が行われました。ついには国会が政府の責任を追及して内閣不信任案を決議し、内閣は総辞職を余儀なくされました。新内閣の成立は難航し、ようやく9月になってピエール=ルイ新内閣が成立しましたが、半年間という長期に亘る内閣不在は、補正予算及び新年度予算の策定、ハリケーン被害への対策、国際社会からの援助等を大幅に遅らせるという影響を与えました。

 さて、ハイチがドミニカ共和国と分け合うカリブ海のイスパニョーラ島は、ハリケーンの通り道に位置しており、毎年被害を受けてきましたが、昨年は「当たり年」でした。8月から9月にかけて4つのハリケーンと熱帯性低気圧が襲来し、死者793名、行方不明者310名、負傷者548名、被災世帯165,000戸以上、さらに農業やインフラに対しても甚大な被害をもたらしました。国際社会が相次いで緊急援助を表明する中、日本はいち早く2度の緊急援助物資の供与を実施したのに加え、WFPによる食糧援助及びIOMによるシェルター等生活物資援助に対する約1億8千万円の緊急無償協力を通じ、災害からの復興に協力しました。

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ハリケーン被災地の妊産婦と子供向け食料配給所

 困難な2008年を乗り越えたハイチは、現在、国際社会の支援の下で平和の定着と国家の再建に取り組んでいます。国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)による司法・治安分野に於ける支援の結果、治安状況は顕著な改善を見せています。また本年4月には、昨年食糧暴動による当地情勢の混乱から中止されていた支援国会合がワシントンで開催され、日本を含めたドナー国及び国際機関は、2011年までに347百万ドルの支援を表明しました。日本は最大50百万ドルの支援を約束しており、今後、我が国の協力重点分野である食糧・農業、保健・医療、教育・人材開発の他、環境分野に於いても協力を実施していくことになります。

 最後に、日本の協力重点分野に於ける問題の現状を示す数字をいくつか挙げたいと思います。国民の76%は1日2米ドル、56パーセントは1日1米ドルの生活を強いられています。国民全世帯の約40パーセントが慢性的な食糧不足であり、主食のコメの7割を輸入に依存しています。国民の4割は医療サービスを受けることができず、乳幼児の予防接種率も約6割程度で、5才以下の死亡率は8.6パーセントに達します。初等教育の就学率は約5割ですが、高校卒業まで学業を継続できるのは2パーセントに満たず、教育機関の85パーセントが私立です。ハイチ政府が基本的な公的サービスを提供できていないという現状が理解して頂けるのではないでしょうか。

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首都近郊の山腹に広がる貧民街


「水害防止と森林環境の再生を目指して」原稿執筆:在ハイチ日本国大使館 早川 健司 草の根・人間の安全保障無償資金協力外部委嘱員

 飛行機でハイチを訪れる人の多くが、隣国ドミニカ共和国に比べ、ハイチは皆、禿げ山に見えるという感想を述べられます。実際国土の4分の3近くが山岳地であるにもかかわらず、森林は表面積の3.2%を残すに過ぎません(日本は約66%)。そして森林破壊は様々な問題を引き起こしますが、その最も深刻な問題の一つが鉄砲水による水害です。樹木を失った山の土壌はもはや降雨による水を保持する力が無く、一度大量の雨が降ればそれはたちまち濁流となって下流の家々を襲います。危険であると分かっていても、首都近郊の峡谷地帯には農村から職を求めて出てくる人たちが住み着いています。

 当館ではこのような人々の人間の安全保障を実現するために、昨年度から地元のNGOによる、峡谷地帯での水流緩和壁の建設計画を支援しています。まず、山の斜面に石で作った約850立方メートルの濁流の勢いを弱める壁を、山裾に向かって約10メートルおきに約50個建設します。そして斜面の表面から削り取られた肥沃な土壌を壁の上部に食い止め、そこに50,000本以上のライムの植林を行うことにより、短期的だけでなく、長期的な水害防止、森林環境の改善も目指すものです。

 また水流緩和壁の建設は、峡谷周辺に住む人々に短期的とはいえ建設の仕事を提供し、さらに住民は4、5年後にライムを収穫することによって、木々を伐採して得られる利益より65倍も大きな収入を毎年得ることができるのです。したがって、住民は植林した苗木が家畜に食べられたり、成長前に伐採されたりしないよう、熱心に見守ります。このプロジェクトの場合、終了後の維持・管理のためには住民による管理組合が不可欠ですが、地方行政組織の代表者もこのプロジェクトのために住民との橋渡しに尽力してくれています。

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水流緩和壁工事風景

 私も現在建設中の現場を視察しましたが、小さな山とはいえかなりの高度で、草だけでなく石がゴロゴロしています。汗だくになって最上部まで上りましたが、石を運んだり、組み立てたりしている人たちは皆、自分の生活に直接関わることとあって真剣そのものです。またライムの苗木を女性や子供がバケツリレー式に手渡して一輪車で運ぶなど、皆が自分のできることをやっています。いつもはのんびり屋のハイチ人ですが、全く違う面を垣間見ました。

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植林用苗木リレー

 全国の禿げ山の数を思えば、まだ環境改善のためのほんの一歩が始まったに過ぎませんが、彼らがいつの日か自らの手で消滅の危機にさらされているこの国の森林を蘇らせていくことを祈っています。

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地方の市場


外務省「グローバル教育コンクール2009」-暮らし・開発・環境-作品募集のご案内

(昨年度までの「開発教育/国際理解教育コンクール」は名称が変わりました)

 本コンクールは、将来の「国際協力の担い手」世代を育むことを目的とし、学校におけるグローバル教育の学習に役立つような写真などの素材を募集するとともに、学校等での国際協力の活動報告を募集し、優秀作品および優秀な活動に対して、外務省が表彰を行うというものです。最優秀賞には、海外視察旅行が副賞として授与されます。
 本年度から名称を「グローバル教育コンクール」に改めたことに伴い、貧困や感染症などのほか、開発の問題と切り離せない環境問題や気候変動へも問題意識を広げ、幅広い視点からのご応募をお待ちしています。また、NGO/NPO等での取り組みの報告をご応募いただける「活動報告部門」を設けました。
 ぜひ、皆様の応募をお待ちしています。
 写真1枚から応募でき、1人何作品でも応募できます。10月31日が締切りです。どしどしご応募下さい。

【応募期間】

 2009年6月15日~10月31日

【応募方法】

 所定の応募用紙にご記入の上、郵送およびメールにて応募(ただしメール応募は2メガまでとします)

【応募部門】

  1. 素材部門
    途上国の現状を伝える写真、動画、イラストなどの素材を募集
  2. 活動報告部門
    学校でのクラブ活動や授業報告のほか、NGO・NPOでの海外協力活動など、グローバル教育の活動報告を募集

【表彰】

 外務大臣賞(各部門1名)、国際協力局長賞(各部門1名)、優秀賞(各部門5名)、佳作(各部門10名)、ほか、学校賞(応募数の多かった学校50校程度を予定)
 外務大臣賞受賞者は、海外ODA現場視察に同行できます。

【応募対象者】

 学校の先生、NGO関係者、児童・生徒、学生、一般の方でも可

 詳しくはこちら(応募用紙は以下のホームページよりダウンロードできます)
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/edu/contest/2009/index.html

【お問い合わせ】

 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-10
 教育出版株式会社「グローバル教育コンクール2009」事務局
 電話 03-3239-6198  ファックス 03-3239-6199
 global-edu-2009@kyoiku-shuppan.co.jp



編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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