広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2008年8月26日発行 第166号

 ODAメールマガジン第166号は、ブルンジ共和国からの「ブルンジ共和国:-内戦の歴史を越え、湖と田園の平和国家へ-」「ブルンジに対する技術協力が始動しました」をお届けします。なお、ブルンジは在ケニア日本国大使館が兼轄しているため、最初の記事は同大使館員が執筆いたしました。

ブルンジ共和国地図

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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


ブルンジ共和国:-内戦の歴史を越え、湖と田園の平和国家へ-原稿執筆:在ケニア日本国大使館 松崎景子 三等書記官

 「ブルンジ」と聞いてタンガニカ湖に面したアフリカの国を思い浮かべられる方は日本ではまだ少ないでしょう。ルワンダ、タンザニア、コンゴ(民)に囲まれたブルンジは、四国の約1.5倍という狭い国土に820万人の人口を抱える小さな国です。公用語はフランス語とキルンジ語。ドイツ、ベルギーの統治を経て、1962年に独立しました。

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ブルンジの風景(キリリの丘から見下ろすブジュンブラ市とタンガニカ湖)

 面積も民族構成も歴史的背景もよく似ており、「兄弟国」と呼ばれる隣国ルワンダ。同国での民族抗争とジェノサイドの歴史は、日本でも映画「ホテル・ルワンダ」等を通じてよく知られていますが、実はブルンジも同様の悲劇を経験してきたのです。独立以降、少数派のツチ族と多数派のフツ族との抗争が繰り返され、度重なるクーデターと93年以降の内戦の激化により、30万人以上の国民が犠牲になりました。2006年に最後の反政府勢力FNLとの停戦合意が結ばれ、ようやく13年間にわたる内戦が終結しましたが、その爪痕は深く、ブルンジは世界の最貧国の1つに留まっています。元戦闘員の社会復帰、荒廃した国土の復興、人材育成、多くの被災民・帰還民への対応など、平和の定着に向けた課題に取り組むブルンジ政府を、日本政府は国際社会と共に後押ししています。

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武装解除後、社会復帰支援を待つ元戦闘員と交流する岩谷大使

 ブルンジの首都、ブジュンブラの国際空港に降り立つと、多くの方はきっと何とも言えない懐かしさを感じられることでしょう。湿気の多い蒸し暑さはまさに日本の夏、空港を出るとすぐに広がる田園と山の風景も日本の田舎町を彷彿させます。治安の改善に伴い、街は徐々に活気を取り戻し、緑の田畑を耕す人々からも内戦の暗い影が薄れつつあるようです。ほのぼのとした風景とブルンジ人の温かい人柄は、将来の観光国家としての可能性を感じさせてくれます。

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ブルンジの子供たち

 湖に面した農業国、ブルンジの魅力の1つは、湖の魚や新鮮な野菜を使った美味しい料理です。旧宗主国であるベルギーの影響を色濃く受け、街に点在するレストランでは、クリーム系のソースを使用した、見た目も美しいフレンチ系のお料理が楽しめます。特にタンガニカ湖で採れる白身の淡水魚は格別の味。ブルンジ訪問の折には、キレのある地ビールと一緒に是非お試しください。また、ブルンジの主要輸出品であるコーヒーも中々の味わいです。酸味の少なさとコク・味わいの深さが特徴のブルンジコーヒーは、きっと多くの日本の方に気に入られることでしょう。
 日本から遠く離れたブルンジですが、二国の文化には意外な共通点も。ブルンジの祝いの席などではよく、日本でおなじみの太鼓が登場します。国旗と同じ緑と赤の鮮やかな衣装を身にまとった青少年達による太鼓と踊り。全身を躍動させる激しいダンス、高く飛び上がるジャンプなど、目を奪われる迫力です。太鼓を通した日・ブルンジ文化交流、実現する日も近いかもしれません。

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ブルンジの太鼓を演奏する青少年達

 緑の豊かな山と湖の国、ブルンジ。内戦の歴史を乗り越えて平和国家を目指すブルンジ政府の努力を日本のODAが様々な分野で後押ししています。すべてのブルンジ国民が平和と繁栄を享受し、そして一人でも多くの日本人がこの美しい国を訪問する日を願ってやみません。

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(草の根無償で建設した医療センターの開設式典にて)
ブジュンブラ市長等と共に
太鼓を演奏する岩谷大使
ブルンジの児童達


ブルンジに対する技術協力が始動しました 原稿執筆:JICAブルンジフィールドオフィス 土畑いづみ 企画調査員

 和平プロセスの進展を受け、今まさに復興期を迎えているブルンジにおいて日本の技術協力が再開されました。テーマは母子保健と運輸交通。熱い思いを持った専門家たちが活躍しています。

母子保健 ~「5-S」活動を通じた母子保健サービスの向上~

 1960年代に建設されたプランス・レジャン・シャルル病院の産科、婦人科および新生児科を舞台に、5-S活動を通じた母子保健サービスの向上を目指しています。5-S活動とは「整理・整頓・清潔・清掃・しつけ」の実践を通じて業務環境の改善を図ることです。無造作に積み重ねられていた文書類や、故障して使い物にならないのにそのまま放置されている医療機材などを少しずつ片付けていくことから始め、病院で働く人にとっても患者さんにとっても気持ちのよい環境を作り上げていきます。5-Sは日本人にとっては馴染み深い標語ですが、ここブルンジの人たちにとっては新しい概念です。まだまだプロジェクトは始まったばかり。少しずつ、しかし確かな変化が見られるよう専門家の活躍を見守っています。

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活動の舞台となる
プランス・レジャン・シャルル病院。
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積み上げられた文書類を整理し
タグを付けていきます。
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機材を置く場所にテープを張り使用後に毎回同じ場所に戻すようにします。
新生児科にて働く看護師と日本人専門家。

運輸交通 ~公共輸送の復興を目指して~

 ブルンジの公共バス交通を担う公共交通公社(OTRACO)は1980年代に3回にわたる日本の無償援助を受けて施設整備が行われ、計135台のバスが調達されました。長く続いた内戦の困難な状況の中でもバスや機材などを大切に修理しながら使い続け、当時調達されたバスの内の数台は20年以上経った今でも現役で稼動しています。またOTRACO敷地内を歩いていると、当時、研修員として日本で学んだ技術者たちから「こんにちは」と声をかけられ、うれしい驚きを感じることがあります。日本とのつながりを大切に持ち続けているOTRACOの人たちが、専門家の協力を得ながら自分たちの能力をみがき直し、貧しいブルンジの人たちの足となって国の復興を支える姿を見届けていきたいと思います。

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20年以上前に
日本の無償援助で調達されたバス。
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バスにペイントされている
両国の国旗。
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日本でメカニックの研修を受けたハリマンシさん(1989年、研修員)と、
日本の無償援助で調達されたレッカー車(1987年調達)。


編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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