広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2009年7月22日発行 第164号

 ODAメールマガジン第164号は、スーダン共和国からの「スーダン-アラブとアフリカの交差点-」「「安全なお産」を目指して-スーダン地方部での取り組み-」をお届けします。

スーダン共和国地図

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スーダン-アラブとアフリカの交差点-原稿執筆:在スーダン日本国大使館 村上 裕公 一等書記官

 スーダンはアフリカ大陸の北東部に位置し、面積は日本の約7倍、アフリカ大陸最大の国です。スーダンの人口は約3千9百万人。ウガンダのビクトリア湖に端を発する白ナイルとエチオピアのタナ湖に端を発する青ナイルが、スーダンの首都ハルツームで合流し、エジプトを経て地中海へ流れ込んでいます。

 広大な国土は様々な顔を持っています。北部では気温40度を超える乾燥した日々が続きますが、肥沃なナイルの恵みにより、農業が行われ、特に綿花、ソルガムなどは大規模農業が行われるほどです。また南部スーダンの植生は北部と異なり、緑が増え、農業に適した土地と言われています。

 アラブ世界とアフリカを結びつける交差点と言われてきたスーダンでは、首都ハルツームを含む北部には主にアラブ人が住んでおり、イスラム教徒が大多数を占めています。南部ではアフリカ系のディンカ人、ヌエル人などが住み、多くはキリスト教あるいは土着の宗教を信仰しています。

 また、ハルツームの街並みを取ってみても、英国植民地時代の建築を活用した官庁街、イスラム教のモスク、そして1999年の石油輸出開始による経済成長を背景に外資を活用した近代的建築物が並ぶなど、いろいろな要素が雑多に入り組んでいます。

 このように、様々な異なる特色をひとつにした町並みの中で、人々の生活はゆったりと流れています。木陰には、アラブの女性が小さなテーブルにコーヒーを並べ、集まった客たちはコーヒーを口にしながら会話を楽しみ時が流れます。道の横には新鮮かつおいしい夏野菜が並び、のんびりと客が来るのを待っています。また、道路ではロバや馬が日本車の渋滞に交じりながら大通りを走り抜ける光景など、人の暮らしの一場面ごとに、今のスーダンを思いながら目を奪われます。灼熱の土地にありながらも、人々と同じ時の中にいることで、だんだんとこちらの時の速度も変わっていくような場所です。

 スーダンと言えば、内戦のイメージが強いでしょう。1983年から続いた南北内戦は2005年に南北包括和平合意が結ばれました。現在のスーダン共和国は、国民統一政府と南部スーダン政府が一国二制度のもと、国家運営を行っています。2011年の暫定期間終了まで残り2年足らずの間に、様々な民族が国民的和解を果たし、その後平和裏に発展を遂げることができるかが大きな課題となっています。



「安全なお産」を目指して-スーダン地方部での取り組み-原稿執筆:JICA専門家 城戸千明 プロジェクト・チームリーダー

 スーダンは、内戦やダルフール問題など、ネガティブなニュースで報道されることの多い国です。でも実際に訪れてみると、治安は極めて良く、首都にはおしゃれなホテルやレストランもあり(残念ながら厳格なイスラム国なのでお酒は出ません)、国民はとてもフレンドリーで、初めてこの国に来た時には外からのイメージとのギャップに驚きました。

 私たちは、スーダンの地方、センナール州において、村落地域でお産の介助を行っている「村落助産師」の能力強化のためのJICAプロジェクトを行っています。スーダンの都市部では病院での出産が増えつつありますが、地方ではまだ自宅での出産が一般的で、主に「村落助産師」が分娩の介助役を担っています。プロジェクトでは、研修を通じて「村落助産師」の知識・技能を向上させ、村の女性たちにできるだけ「安全なお産」をしてもらうことを目指しています。

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センナールの風景。道路は動物優先です。

 プロジェクトは2008年6月にスタートし、2009年7月現在、2年目を迎えたところです。これまでに、村落助産師の実態を把握するための現況調査を行ったほか、研修のための指導員である、トレーナーの養成が終了しました。今後、ようやく村落助産師の研修をスタートする段階です。

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トレーナー研修
(ここで参加者の4分の1が落第!)
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トレーナー研修。
実習では笑いが絶えません。

 プロジェクトを進める上では悩みも多く、トレーナーの養成では、参加者の成績がふるわず、こちらの想定していた数のトレーナーが確保できないという頭の痛い問題が発生しました。また、村落助産師の研修準備にあたっては、地方の村に住み、固定電話はおろか携帯電話もない村落助産師たちへ参加を呼びかけるのが難しく、一人ひとりに個別訪問を行って声をかけるしかない、という困難にも直面しています。研修の対象としている村落助産師は全部で600人ほど、この人たちが九州ほどの広さのあるセンナール州に散在しているのですから、今後、いかに効率的に「研修のお知らせ」を広めていくかを考えていく必要があります。

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現況調査で訪れたセナールの村
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村落助産師の家

 苦労話はつきませんが、これまでに研修への参加を呼びかけた村落助産師たちは、「研修を通じて技術を向上させ、村のお母さんたちの役に立ちたい」と研修を楽しみにしてくれています。プロジェクトのメンバーであるスーダン人の同僚も、日本人が来て残業が増えたと文句を言いながらも、研修の準備のために忙しく立ち働いており、なんだか以前よりも生き生きとしているように思えます。スーダン人、日本人の同僚とみんなで知恵を絞りながら、仕事に取り組む毎日です。

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雨期になると水たまりができ、あちこちでクルマが水没


編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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