広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2009年6月10日発行 第161号

 ODAメールマガジン第161号は、ベトナムからの「ベトナムにおける草の根無償」「バイクの国ベトナム」をお届けします。

ベトナム社会主義共和国地図

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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


ベトナムにおける草の根無償 原稿執筆:在ベトナム日本国大使館 眞鍋 寛 参事官

1. 一枚の衝撃の写真がある。ベトナム最北端のカオバン省にある小学校である。壁がない。電気もない。壁がない小学校で子ども達は、雨の降る日や非常に寒くなる冬の季節は、手足をかじかませながら何を思いつつ、書き方や読み方を勉強しているのかと思うとため息が出てくる。「人材の国」ベトナムは、その歴史により残念ながら長い間大回りをせざるを得なかったが、今こそその潜在力を発揮して開発を進める時が来ている。日本の「草の根無償資金協力」は、ベトナム全土の開発のうねりの中で、各地のバランスの取れた発展にささやかな貢献をしているのではないかと自負している。

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2. 日本とベトナムは、両国関係を「戦略的パートナーシップ」と外交的に非常に重い含蓄のある言葉で定義しているが、そのような大きな文脈の中で、日本はベトナムの国レベルのインフラ事業などを重点的に支援している。それは人体で言えば血液の「大動脈」にたとえられ、草の根無償資金協力は「毛細血管」のように言えるのではないかと思っている。双方がうまくかみ合って人体の血流が順調にいくように、ベトナムの発展の陰で見過ごされやすい社会の最深部の無名の庶民に希望をもたらす「小学校建設」、「村落道路建設」、「医療センター建設」、「飲料水供給施設建設」などを迅速に実施している「草の根無償資金協力」は、ベトナムの人々にとって日本人からの身近な思いやりを感じるODAであるのではないか。

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村落道路計画実施前
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村落道路計画実施後

3. 草の根無償資金協力案件の事前調査や完工式で田舎を訪れると感謝の言葉がシャワーのように浴びせられる。当館では、草の根無償案件として、ベトナムの潜在的な人的資源の開発を念頭において「小学校建設案件」を重点的に多く取り上げて来ているが、その完工式で校庭に集合する児童・生徒の顔は歓喜に輝いている。完工式に出席する度に「よい種は、よい苗になり、よい苗は大樹になる」との格言を思い起こしているが、草の根無償で建設された校舎で学ぶ児童・生徒が大成することを心から祈って止まない。

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小学校建設計画実施前
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小学校建設計画実施後


バイクの国ベトナム 原稿執筆:在ベトナム日本国大使館 箭本陽子 経済班専門調査員

 あるベトナム経済の専門家が言いました。「ベトナム経済は、バイクの4人乗りを見ているようだ。危なっかしいけど転ばないし、バランスを取りながら今日も家族を乗せて走り続ける」。ベトナムは2007年に8.5%、2008年に6.2%の経済成長を達成し、人口の半数以上が30歳以下という若くて活気のあふれる国です。ベトナム戦争とアジア通貨危機を乗り越えてきた人々は、世界経済危機の最中でも、そこまで悲壮な様子はありません。

 ベトナムについて、バイクを抜きに語ることはできないでしょう。一人当たりGDPが1000ドルを超え、貧富の格差が拡大している中でも、やはり市民の足は車よりもバイク。お父さんが子供を前に座らせて運転し、後ろにお母さんが生まれたての赤ちゃんを抱えて乗っている光景もよくみかけます。狭い路地の多いハノイでは、こんなものまで!と思うものがバイクで運ばれています。山盛りの椰子の実、生きた豚、魚の入った水槽、テレビ、冷蔵庫、扇風機等々。

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ハノイの交通渋滞

 数あるバイクブランドの中でも、一番の人気はなんと言ってもホンダです。ベトナムではバイクの通称はホンダ(ホンダ製でなくても)。その人気の高さからかつてはHongdaやHonzaというコピー製品も出回ったそうですが、やはり本物は違う、ということでHondaのWaveは若者の憧れです。ハノイの風物詩でもある湖のほとりには、ホンダに並んで腰を掛けて、愛を語り合うカップルが等間隔に並んでいます。

 2006年に私がベトナムに来た当時、市内でバイクに乗っているほぼ全員がヘルメットをかぶっていませんでした。理由としては、暑い、面倒くさい、髪型が崩れる等。一方で、ベトナム人の死亡原因の第一位は交通事故。毎年1万人以上が交通事故で亡くなっています。政府もこれに一念発起し、忘れもしない2007年12月15日、ヘルメット着用が義務付けられたその日から、町中で一斉に人々がヘルメットをかぶり始めました。理由は街角での警察の取り締まりが厳しくなったことと、罰金がヘルメット代よりも高いから?と単純ですが、2008年の統計によると、交通事故の死者数は前年比12%減、負傷者数は同23.6%減だそうです。

 ヘルメット義務化による珍現象も見られ、一度かぶると脱ぐのが面倒なのか、かぶったまま買い物や散歩をしている人たち、俄かヘルメット屋やヘルメット預かり屋の出現等。暑くなってくると、日焼けを気にするベトナム人女性は、その昔日本で見かけたシャンプーハットのようなカラフルな「簡易日よけ」をヘルメットの回りに着用し始めます。また、ファッション性を追求する若者の間では、ツバ付きのキャップ型ヘルメットや、一見おしゃれな帽子に見える変形ヘルメットが流行っています(安全基準には違反しているそうですが)。

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ヘルメットと帽子、見分けられますか?
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交差点の日越ODA掲示板

 私の勤務する在ベトナム日本大使館と、JICAベトナム事務所のあるビルを隔てて、大きな交差点があります。ここで一際目を引くのが、日越国旗・ODAマークの着いた電光掲示板です。時刻、気温、風速から交通事故数まで、リアルタイムで表示されているこの掲示板は、JICAのハノイ交通安全人材育成プロジェクトの一部として設置されました。この技術協力プロジェクトでは、2006年より、日本から専門家を招聘して、ハノイ市の職員に対して、交通安全対策、交通取締り、交通安全教育などの能力向上を目指して協力しています。まだ発展途上のベトナムですが、人々も、経済も、安全第一で走り続けてほしいものです。



編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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