広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2009年4月22日発行 第158号

 ODAメールマガジン第158号は、コロンビアからの「コロンビアの紹介」「我が国のODA」をお届けします。

コロンビア地図

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コロンビアの紹介 原稿執筆:在コロンビア日本国大使館 経済協力担当 増岡 宏司 二等書記官 

 コロンビアは、カリブ海と太平洋に面する南米大陸の北西部に位置し、人口4千6百万人(中南米ではブラジル、メキシコに次ぐ第3番目の規模)、日本の国土の約3倍の面積を有しています。政治的には、一貫して親米政権を維持し、近年中南米各国で次々と左派政権が誕生する中、中道右派政権を保ち、安定した政治を運営しています。経済的には、過去100年間にわたり、高度成長を遂げた時期は少ないものの、安定的な成長を続け、80年代から90年代にかけて多くの中南米諸国が経験した通貨危機や債務放棄を経験していないなど歴史的に健在な経済・財政運営をしています。

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首都ボゴタの風景

 石油、石炭、銅などの鉱山資源が豊富で、特に、石油は国内需要を賄い輸出国となっています。今後新たに7百万ヘクタール(日本の全ての農地面積の約1.5倍)の農地開発が進み、バイオ燃料の原料となるさとうきびや油ヤシの栽培が見込まれるなど農業資源も豊富です。また、東南部には未だに手つかずの多様な生態系を有する熱帯雨林が広がり、カリブ海沿岸にはカルタヘナを代表とするリゾート地が存在するなど観光資源も豊富です。

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世界遺産の城壁都市カルタヘナの町並み

 恐らく、これまでの内容を読んだ方は、コロンビアについて抱いていたイメージと全く異なることに驚かれたのではないでしょうか。なぜなら、日本では、新聞やテレビなどのマス・メディアを通じて流れる情報は、ゲリラとか麻薬とかコロンビアに対する悪いイメージを連想させるものがほとんどだからです。

 一方、ゲリラや麻薬といった深刻な問題があるのも事実です。40年にわたりFARCやELNといったゲリラ組織と警察や軍との国内紛争が続いています。ゲリラ組織は、活動資金を得るためにコカインを中心とした麻薬取引に深く関わり、多くのコカ等の麻薬作物が栽培され、麻薬が精製されています。ゲリラ組織は自らの組織を軍や警察から守るため、全国に対人地雷を埋設しており、毎年約千人にも上る地雷被害者(世界第1位の規模)が発生しています。また、着の身着のままで紛争地から逃れた国内避難民が約300万人(世界第2位の規模)いると言われています。その他、貧困の問題、貧富の格差・都市と農村の格差といった問題もあります。

 2002年に発足した現ウリベ政権の治安対策強化政策により、治安状況は大幅に改善しています。ゲリラ組織の戦闘能力は著しく低下し、国境周辺地域に追いやられています。殺人や誘拐の発生率は他の中南米諸国と同水準まで低下しています。国際社会の支援を受けながら、対人地雷対策や麻薬対策も徐々に強化しています。2002年から2008年の平均経済成長率は約6%と高い数字を示し、貧困率も低下しています。多大なポテンシャルを有するコロンビアは、確実に変わりつつあります。



我が国のODA 原稿執筆:在コロンビア日本国大使館 経済協力担当 増岡 宏司 二等書記官

 我が国は、コロンビアに対して、主にJICAを通じた技術協力と大使館を通じた草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下、草の根無償)により、国内避難民やゲリラ組織から投降した兵士に対する支援、地雷除去や被害者のリハビリテーションなど対人地雷対策に対する支援を中心に二国間援助を行っています。草の根無償では、我が国の経験に基づき、学校建設や児童図書館建設といった基礎教育の支援に重点を置いています。

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我が国が支援した児童図書館

 我が国の近代化は、英国の産業革命より100年遅れて、明治時代に始まりましたが、近代化を進めるにあたって基礎教育の充実を徹底しました。ノーベル経済学賞受賞者であるハーバード大学教授アマルティア・セン氏は、日本の近代化について、「基礎教育を重視するという日本の政策は、急速かつ高度な経済社会の発展をもたらした決定的な要素であった」と分析しています。明治時代の近代化が始まって40年後には、我が国は米国や英国の本の発行部数を追い越すことになります。この日本の経験に基づき、また、我が国がアジア諸国に対して行った支援の経験に基づき、我が国はコロンビアに対して、基礎教育分野への支援を重視しています。

 我が国の支援は、コロンビアの基礎教育の底上げ、貧困からの脱却、貧困地域のコミュニティーの活性化に大きく貢献するとともに、二か国間の友好関係の促進にも役立っています。ウリベ大統領をはじめ、コロンビア国民から大変感謝されており、繰り返し、謝辞が述べられています。コロンビア政府は、我が国が唯一の図書館建設支援国であることから、その支援に謝意を示すとともに、概要を紹介する本を作成しています。その本の中で、図書館が建設されたある町の住民は言っています。「町にとって、図書館は水、電気、病院、上下水道と同様に重要。教育は人間の基礎であり、図書館は社会を変えることができるよ」。我が国の支援は着実に成果を挙げています。

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我が国の図書館建設支援を紹介した本


編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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