広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2009年3月11日発行 第155号

 ODAメールマガジン第155号は、東ティモールからの「経協担当館員による任国紹介」「我が国ODAの現場から」「平成20年度ODA民間モニター・タンザニア班のご報告」をお届けします。

東ティモール民主共和国地図

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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


経協担当館員による任国紹介(原稿執筆:在東ティモール日本国大使館 山口 忍 二等書記官)

 東ティモールは、2002年に誕生したアジアでいちばん若い国です。16世紀以降、長きにわたるポルトガル植民地支配の後、隣国インドネシアにより併合されるなど、長く困難な歴史の末に独立しました。人口約100万人という、この小さな島での国づくりは、独立に先立つ国中の混乱によりゼロ以下からの出発という困難な状況から始まりました。

 日本は、1999年、東京で開催された第1回支援国会合における支援表明を皮切りに、国連平和維持活動へ参加(自衛隊、文民警察官の派遣)、また独立に先立つ国連による暫定統治下の2000年には、JICA事業所が立ち上げられるなど、当初から当国の国づくりに深く関わってきました。PKOからODAへ、また人道支援から復興そして開発へとポスト・コンフリクト国における平和の定着に向けた我が国の切れ目のない支援は、当国の指導者だけでなく広く国民にも支持され、良好な二国関係の増進に大きく寄与してきました。

 一方、2006年に発生した騒乱や昨年2月に発生した大統領襲撃事件は、順調に見えた平和の定着が如何に困難かということを示すものでした。しかしその後当国政府と国際社会の連携、迅速な対応によりこうした危機を乗り越えてきたことは、むしろ結果的には東ティモールの国づくりが着実に進展を見せているということを物語る出来事でもあったと言えるでしょう。

(1)教育・人材育成・制度づくり

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我が国の無償資金協力によって
建てられた学校
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昨年11月、御法川外務大臣政務官
による当地小学校訪問

(2)インフラ整備・維持管理

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当国唯一の国際港である
ディリ港の改修風景
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昨年11月、工事が完了し
東ティモール政府に引き渡された
桟橋の前で御法川外務大臣政務官と関係者

(3)農業・農村開発

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灌漑施設竣工式の模様
(鈴なりの人々が参加)
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竣工式に駆けつけた
グスマン首相とともに式典に参加する
北原駐東ティモール日本大使

 日本はこれまで(1)教育・人材育成・制度づくり、(2)インフラ整備・維持管理、(3)農業・農村開発、(4)平和の定着を重点分野として支援を展開してきました。昨年、上記重点分野を踏まえ当国政府と政策協議を行いました。同協議には6名もの閣僚が出席し、改めて当国政府の日本に対する期待の大きさを実感したものです。同協議では、途上国における地球温暖化の取り組みを支援するクールアース・パートナーシップについても協議を行い、気候変動問題に対する我が国の立場に対し全面的な賛同を得ることができました。

 ODA予算を巡る厳しい財政状況が続く中、当国支援の金額だけをとれば豪州やECに大きく水を開けられている日本ですが、上記のとおり日本に対する期待はとても大きいものを感じます。やっと本格的な開発の段階に入ろうとしている東ティモールが再び紛争状態へと後戻りすることのないよう、平和の定着に向け日本が果たすべき役割は益々重要となっていると言えるでしょう。



我が国ODAの現場から(原稿執筆:在東ティモール日本国大使館 農 大地 草の根・人間の安全保障無償資金協力外部委嘱員)

 東ティモールにおける日本のODAは、無償・技術協力を中心に様々な形で東ティモールの支援に携わっていますが、その中でも私が担当している「草の根・人間の安全保障無償資金協力」で実施されているプロジェクトの1つを、今回はご紹介したいと思います。「草の根・人間の安全保障無償資金協力」は、草の根レベルに直接裨益できるようなプロジェクトに対し、小規模の無償資金協力を実施するものです。

 当国の社会で、インフラ施設はいまだ貧弱であり、日本政府の当国支援の重点支援分野の1つに挙げられています。重要なライフ・ラインである上水道設備に関しても同様で、特に内陸部の山地に位置する村では、数キロ離れた川に毎日水汲みに行かなければならず、川の水質の悪さから下痢や伝染病の原因にもなっています。さらに乾季には深刻な水不足に陥るところもあります。首都ディリに隣接する県、アイレウ県リウライ村ラクロ準村及びファドボロコ村リキサ準村の2村でも、同様の問題が発生しています。

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集落内の対立が原因で、破壊され使用不可能となった上水供給システム
:溜まっている水は降雨による:リキサ準県において)

 ラクロ準村では、水不足から農業用水を確保できないため、家計の収入や栄養状態が悪化しています。基礎教育対象年齢の3分の1が学校に通っておらず、また約4分の1の児童が毎月下痢など何らかの病気にかかっています。加えて、数キロ離れた川への水汲みは女性と子どもの仕事とされているため、彼らの教育の機会や社会参加の機会の妨げにもなっています。
 リキサ準村でも同様で、さらには、以前NGOによって建設された集落内に唯一存在する浄水システムのアクセスへの不公平感から集落内で対立さえ起きるなど、多くの問題を抱えています。

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住民集会の様子

 この様な状況を解決するため、この両村に対し、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の下、上水供給システムの建設工事が近く着工に入る予定です。このシステムが完工することにより、衛生な水へのアクセスが確保されることで、感染症を防ぐことができます。さらに、水汲みに時間を取られていた村の女性や子どもの労働負担が軽減されることで、子どもの就学率や女性の社会参加が増加することも期待されます。

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村に住む子どもたち

 このプロジェクトは、両村のコミュニティの住民グループ、現地NGO、アイレウ県水衛生局、コミュニティの住人が一体となって、建設の実施と維持管理がなされる予定です。当国の様々なアクターが両村の生活環境の改善という、一つの目標に向かって今まとまろうとしています。このようなコミュニティの人々からもたらされる小さな変化が、やがて大きなうねりとなってこの新しい国をより良い形にしていくことを願ってやみません。そしてまた、このプロジェクトを通して、東ティモールの国づくりにおいて日本のODAの存在意義が非常に大きいという事実を改めて感じている次第です。



平成20年度ODA民間モニターからのご報告(原稿執筆:平成20年度ODA民間モニター・タンザニア班 近藤 那子 さん (高校生))

 ODAという言葉は学校の社会の授業で初めて習った。その後、本やニュースで勉強したが、自分の目で見て私なりの意見を持ちたいと思ってこの視察に参加した。
 現地に行って一番感じたことは、ODAに関わる日本人の方がとても真剣にタンザニアの人を思って働いていらっしゃるということだった。当たり前のことなのだが、現場では結局人と人がいて協力しあっているということを日本にいるだけでは気づけなかった。ODAのようにいくら規模が大きいものでも、一番末端の現場では私が部活で行うボランティアと根本的には変わらないことが行なわれているのだと知った。

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説明を受けるODA民間モニター
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HIV検査キット

 また、私は日本の援助がどのように現地の人に手渡されていくのかを見たいと思っていた。案件に関わるタンザニア人と話すと、彼らは援助を受けた後、自分達自身で活用する意欲があり、私達モニターに対しても誇りを持って話して下さった。孤児院では、日本人もタンザニア人の先生方も同じように生徒達を見守る目であったし、エイズ対策において日本から受けた道具を使って働いているのは現地の看護婦さんであった。村の水委員会では給水施設を良い状態に保つ努力を続けていた。

 どの案件でも、心からの笑顔で、感謝していると言って下さった。彼らの言葉は、日本の“人々"へ向けられていた。日本人ひとりひとりがそれを認識してほしいと強く思う。また、道路建設をなさっている日本人の方は、自分の仕事が人のためになっている自信があるとおっしゃった。私達は日本の活動にもっと誇りを持って良いのではないか。もちろん改善点もあるのであろうが、視察を通して素晴らしい日本の貢献が確かに存在することを知った。そして、人と人の関係と同じで、国と国の間であっても他を助けることが最終的には日本の将来を支えるということを忘れてはいけないと思う。



編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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