広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2009年2月25日発行 第154号

 ODAメールマガジン第154号は、マリから「ODA被援助国紹介:マリ」をお届けします。

マリ共和国地図

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ODA被援助国紹介:マリ(原稿執筆:在マリ日本国大使館 迫 久展 参事官)

 マリ共和国。日本人には、何と親しみのわく国名でしょう!

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マンゴーの花(シビ村)
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マリのスイカ(シビ村の土曜市にて)

 熱帯のマリには、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、スイカ等、大変おいしい果物が豊富で、カバ、ワニ、象等の野生動物も棲息しています。首都バマコの住宅街でも、トカゲやヤモリ、尾の長い青い鳥や赤や緑の色鮮やかな鳥を見かけます。

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マリの子供たち
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草の根・人間の安全保障無償資金協力
(バマコ郊外のカランソ小学校建設)

 マリの世界遺産4カ所が示すとおり、4世紀頃から始まった王国、その後の帝国の時代を経て今日に至る歴史があり、国民の精神にはその誇りが染みついています。そして軍事独裁から民主制に移行してから20年弱が経ちました。国境付近北部の砂漠地域では武装集団が徘徊していますが、政治的には国は安定しています。しかしながら、国連人間開発指標は対象177か国中173番目と最貧国のひとつで、日本はギニアワーム病激減に効果のある井戸掘削による飲料水供給や小学校建設といった日本の援助の伝統的な分野で長年にわたり支援しており、最近では、近隣国との通商円滑化に資するインフラとして橋梁建設でも支援しています。
 1960年の独立以来、日本との外交関係は良好で、2008年1月1日に在マリ日本国大使館が開設されました。*

 * 1960年10月マリ(1960年9月独立)を承認。在マリ大使館を開設する以前は、在セネガル大使館が兼轄していた。

 以下にマリの概要を紹介します。

 人口は、日本の約10分の1の1,300 万人、約50%が、15歳未満です。5歳未満で亡くなる子供は2割以上、平均寿命は54歳です。アラビアゴム貿易に携わるモールと牧畜の遊牧民トアレグは人口の約10%を占め、主として北部に住み、南部には、バンバラ(28%)、マリンケ、プル、セヌフォ、ボゾ、ドゴン、ソンガイといった多数の民族が共存しています。

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バマコ市内(ニジェール川、
アフリカ中央銀行ビル)の風景
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バマコ郊外の村

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バマコ郊外(シビ村)の風景

 国土は、日木の約3.3 倍と西アフリカでは2番目に広く、北緯10度ぐらいから北緯25度まで、おおよそ赤道の北から北回帰線に広がる内陸国で、モーリタニア、アルジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニア、セネガルに囲まれています。
 北側3分の2は、サハラ砂漠の南部で年間雨量は120ミリメートル以下、中部のサへル地域は雨が降るとはいえ比較的乾操しており、ステップ気候からサバンナ気候へと続き、セネガル川やニジェール川の流域では、米、綿、ピーナッツ、ミレット、ソルガム* が栽培されています。

 * ミレット、ソルガム:イネ科の食用穀物

 首都バマコはニジェール川に面した南部に位置し、雨期と乾期が半々、冬には朝15度まで冷え込むことがあり、地元民はジャンパーを着込みますが、日中は30度を超します。3月を過ぎると日中は45度を超え、湿度は15%前後となり洗擢物はすぐに乾きます。時々、ハルマタンと呼ばれるサハラ砂漠からの砂塵を含んだ風が吹くと霧のような日が数日続きます。6月~10月は雨期にあたり強い雨がほぼ毎日降り続き、バイクを主たる交通手段とするマリ人には憂鬱な季節です。

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カリテ(シア)の木の実を圧搾して
脂分をとる
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カリテ(シア)石けん

 人口の約10%が遊牧民、労働人口の約80%が農業や漁業に従事しています。産業は農業関連が主で、在外マリ人からの本国送金が大きな国家収入となっています。南アフリカ、ガーナに次ぎ世界第3位の金の輸出国です。綿は重要な輸出品ですが、他国の補助金問題もあり綿産業は衰退しつつあります。マンゴーの産出量は多く、他国産に比べて味はよいですが、輸出量は極めて少量で今後の輸出増が期待されています。牛は約8百万頭、羊は約22百万頭を育てており近隣国に輸出しています。

 マリの歴史は古く、アフリカ最初の黒人国家と言われており、4世紀頃にできたといわれるワガドゥグ王国以来、ガーナ王国、マリ帝国、ソンガイ帝国が、サハラ砂漠を横断する金・奴隷を塩と交換する貿易で栄えました。16世紀には火器に優れたモロッコ部隊がソンガイ帝国を脅かします。17、18世紀にはヨーロッパ人による大西洋岸の交易におされサハラ横断の交易は衰退します。ソンガイ帝国崩壊後は、数々の国が生まれては消え、イスラムの一派ティジャニア教団に属するエル・ハッジ・オマールによるジハドを経て1862年にマシナ帝国に併合されます。19世紀には英人、仏人が進出し、19世紀中頃には、仏人は、セネガル川からニジェールを軸に軍事的に征服し、金、塩、奴隷、馬、銃等製品を中心とした交易が栄え1895年には仏の植民地となります。 1923年開通のダカール・ニジェール鉄道は、今でも維持管理が悪いまま使用されています。

 長い歴史のあるマリでは、神話、タブー、風習が数多く生きており文化的に豊かではありますが、女性性器切除の風習のように現代の人権との衝突もあります。多民族国家マリは多文化で、狩人の歌のように様々なスタイルの音楽があり、結婚式や葬式の儀式と密接に結びついています。現代ポピュラー音楽では、サリフ・ケイタやロキア・トラオレのようにアフリカ、欧州のみならず世界的に有名なミュージシャンも多数存在します。



編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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