広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2008年1月23日発行 第129号

 ODAメールマガジン第129号は、マケドニアからの「マケドニアを知っていますか?」「親日家の国―マケドニア」と、平成19年度ODA民間モニター・インドネシア班からのご報告をお届けします。

マケドニア地図

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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


マケドニアを知っていますか?原稿執筆:在オーストリア日本国大使館 経済協力担当 出田 強 書記官 

 マケドニアは、オーストリアの首都ウィーンから飛行機で約1時間半、バルカン半島の南部に位置する人口200万人の小国です。マケドニアというと、アレキサンダー大王をイメージされる方が多いと思いますが、古代マケドニア帝国との直接的な関連はありません。

マケドニア

 マケドニアは、旧ユーゴ連邦を構成する共和国の一つでしたが、旧ユーゴ崩壊の過程で1991年に平和的に独立しました。2001年、人口の4分の1以上を占めるアルバニア系住民が、少数民族の権利向上のために武装蜂起し、内紛が勃発しましたが、国際社会の努力によって少数民族の地位改善を目的とした合意が締結され、内紛は終了しました。以後、国内の治安は改善され、また、政治及び経済も安定してきています。マケドニアは、NATO及びEUへの加盟を国家目標に掲げていますが、EUに関しては、2005年12月にEU加盟候補国としての資格を付与され、また、NATOに関しては、2008年4月にNATOへの加盟招聘を受けるべく各種改革を行っています。

内戦で破壊された小学校校舎
内戦で破壊された小学校校舎

 ところで、この国の国連における呼称(日本が正式に承認している呼称でもある)がマケドニア旧ユーゴスラビア共和国(英語名:the former Yugoslav Republic of Macedonia)という非常に長いものであります。このことに疑問に感じる方もおられると思いますが、この国名は、独立時に憲法で定めた国名である「マケドニア共和国」を使用することにギリシャが反対したため、国連の下で協議を行い、暫定的に国連等の機関で使用される国名として定められたものです。現在もギリシャとの間で国名に関する交渉が続けられています。

 ちなみに、ギリシャはマケドニアの国連加盟にも反対していましたが、当時安保理議長国を努めた日本が同国の国連加盟申請手続の受理に道筋をつけたため、国連加盟が実現したという経緯があります。

 日本は、西バルカンの平和定着・経済発展の一環として、マケドニア独立以降、経済協力を実施してきました。マケドニアは、他の西バルカン諸国に比べて、政治・経済・社会の安定及び欧州への統合への道を順調に歩んでいるかに見えますが、政治は多民族が混在する国特有の難しさがあり、経済も外国からの投資頼りであり、失業率に至っては35%以上という現状です。

草の根無償で医療機材を供与した聾唖リハビリ施設の子供達
草の根無償で医療機材を供与した聾唖リハビリ施設の子供達

草の根無償で新築した校舎で勉強する小学生
草の根無償で新築した校舎で勉強する小学生

草の根無償で供与した機材で実習を受ける看護学校の生徒達 草の根無償で供与した機材で実習を受ける看護学校の生徒達
草の根無償で供与した機材で実習を受ける看護学校の生徒達

 現在、日本の対マケドニア支援は、「市場経済化支援」、「環境保全分野支援」、「平和の定着支援」の3分野を中心に実施されています。マケドニアの経済発展に伴い、無償資金協力は終了しましたが、今後は技術協力を中心に、有償資金協力、草の根・人間の安全保障無償、文化交流等を有機的に組合せることにより、効果的な経済協力を行っていこうと考えています。



親日家の国-マケドニア- 原稿執筆:JICA派遣専門家 西尾なほみ さん

 マケドニアは日本から遠い南東欧の小国のため、日本でなかなかマケドニアのことを知っている人は少ないのではないかと思いますが、マケドニアから見た日本はけっこう身近です。

 マケドニアには日本のことを好きな人が多く、持っているイメージは「最先端技術」、「質の高い製品」、「漫画、アニメ」などなど。日々の新聞に日本のニュースが出ることもしばしば。

 村上春樹や吉本ばななのマケドニア語訳の本もあるし、音楽であれば「ピチカートファイブ」などが有名だったり、また「羅生門」などの日本映画も普及しており、私よりも黒澤映画に詳しい人がいるなど、こんな遠くの国でいかに日本が慕われているかを見るといろいろ驚きます。

 日本政府はそんなマケドニアに10年以上ODA支援を行っており、マケドニアの大きな病院には必ずといっていいほど日本の協力による医療機材が入っていることからも、身近に感じてくれているのではないでしょうか。

日本の援助による救急車
日本の援助による救急車

日本の援助による医療機器
日本の援助による医療機器

 私の仕事は、外国ドナーの援助の調整をしている欧州統合府というマケドニアの政府機関と一緒に日本のODAプロジェクトを円滑に進めることが主ですが、日本に関することならなんでもといっていいくらい、いろんなリクエストが来ることがあります。

 いまだに印象に残っていることでは、ヴェレスというマケドニアの大きな都市の漫画研究会が、日本の漫画研究会と交流したいから連絡先を教えてくれ、というのがありました。

 JICAのプログラムでマケドニアから日本に研修員を毎年40名くらい送っていることも、日本好きを増やしているのではないでしょうか。

 研修員は日本全国にあるJICAの研修センターに1-3ヶ月滞在して、中小企業振興政策や生産管理、環境対策など、日本が経済成長を遂げる上で得てきた教訓や知識などの研修を受けると同時に、日本の生活や文化を体験するので、マケドニアに帰るとすっかり「日本通」になっています。

 最近のJICAバルカン事務所の試みとして、日本から帰ってきた研修員がセミナーを開いて日本で学んできた知識をマケドニアで広く普及する活動を支援しています。

研修員によるセミナー
研修員によるセミナー

マケドニア政府職員を対象とした日本ODAセミナー
マケドニア政府職員を対象とした日本ODAセミナー



平成19年度ODA民間モニターからのご報告 原稿執筆:平成19年度ODA民間モニター・インドネシア班 秋山 満代 さん(教員)

 インドネシアにおける日本のODAは役に立っているだろうか?ODAを最大限に活用するためには何が必要だろうか?この二点を私自身の眼で確かめ、答えを探そうと今回の視察に臨んだ。

 ODAは役立っているかとの疑問には、素直に「役立っている」と言うことができる。インドネシアの人々は感謝の気持ちで私達視察団を迎えてくれた。共同井戸の設置が、人々の暮らしを以前に較べ楽にしたことは事実である。ジャワ島中部地震で倒壊した小学校や中学校の生徒達は、新校舎の完成を心待ちにしている。この子供達の記憶の中に、日本という国はずっと生き続けるに違いない。また今回の視察で、あの美しいバリ島の海岸が、日本の援助により復元されていたことを初めて知った。

 次に、ODAを最大限に活用するために必要なものは何か、視察を通してわかったことがあった。ジャカルタ漁港、砂防ダム、マングローブの保全、バリ海岸の保全と、日本人技術者が関わり、情熱を持って取り組んでいた。インドネシアという国を思い、慈しみ、最も良いものを作ろうという意気込み、心意気を感じた。その心なしにはODAは活かされない。このような日本人技術者がいることを誇りに思う。また、ジャワ島中部地震で傷ついた人を、青年海外協力隊の若い隊員達が親身になって手当をしていた。人々の心に灯った温かい気持ちは、やがて国と国との友好という大きな光になるだろう。物や資金も必要だが、人々の心に残る援助こそ、ODAを最大限に活かすものであると感じた。

 最後に今後の課題であるが、援助を受ける側の自立の問題がある。いつまで、どこまで援助するかという問題は、慎重に考察しなければならない。援助が終わった後のことを考慮し、現地の人が自分達で管理・運営できる体制作りや、技術教育に関する支援を、今後も継続して行う必要がある。

画像
バリの海岸にて説明を受けるモニター一行

マングローブ情報センターにて植樹をする秋山さん
マングローブ情報センターにて植樹をする秋山さん



編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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