広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2007年12月6日発行 第126号

 ODAメールマガジン第126号は、ラオスからの「ラオスの人々と日本の援助」「看護サービスの向上に向けて」、そして「平成19年度NGO研究会「ネットワークNGOのあり方」第4回研究会「グローバル社会に求められる企業とNGOのパートナーシップとは フォーラム」のご案内」をお届けします。

ラオス地図

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New!ODAホームページ新着情報
平成19年度NGO研究会「ネットワークNGOのあり方」 第4回研究会「グローバル社会に求められる企業とNGOのパートナーシップとは フォーラム」 の開催について ODAホームページ
タンザニアに対する一般プロジェクト無償資金協力(オイスターベイ送配電施設強化計画(詳細設計))に関する書簡の交換について
エチオピアに対する無償資金協力(一般プロジェクト無償資金協力「ティグライ州地方給水計画」(詳細設計)、コミュニティ開発支援無償資金協力「オロミア州小学校建設計画」、貧困農民支援)に関する書簡の交換について
インドネシアに対する円借款の供与について~自然災害被害軽減に向けた取り組み支援~
ハイチ共和国に対するユニセフ(国連児童基金)を通じた無償資金協力(「ハイチ共和国における予防接種強化計画」)に関する書簡の交換について
ハイチ共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について
カンボジア王国に対する無償資金協力(「コンポンチャム州病院改善計画(詳細設計)」)に関する書簡の交換について
ルワンダ共和国に対するノン・プロジェクト無償資金協力(セクター・プログラム無償資金協力)に関する書簡の交換について
「第二回カントー橋崩落事故再発防止検討会議」の概要について
パキスタン・イスラム共和国に対するユニセフ(国連児童基金)を通じた無償資金協力(「パキスタン・イスラム共和国におけるポリオ撲滅計画」)に関する書簡の交換について
ODA出前講座 開催報告(第34回:県立神奈川総合産業高校)
対ベトナム円借款ロングリスト(2007~2009年度)
フィリピンに対する第27次円借款の供与について
中国に対する円借款の供与(2007年度)について
対マレーシア国別援助計画改定に関する意見交換会のご案内(PDF)
国際シンポジウム「気候変動と人間の安全保障」の開催について
ODA出前講座 開催報告(第33回:佐賀大学)
ルーマニアの国立現代美術館視聴覚機材整備計画に対する一般文化無償資金協力について
セネガル国別援助計画に対するパブリックコメントの募集
人間の安全保障基金による「人間の安全保障のためのプロジェクト形成に資する国別人間開発報告書支援プロジェクト」への支援について
人間の安全保障基金によるコンゴ民主共和国における「コミュニティ参加を通じた子供に優しい環境整備支援プロジェクト」への支援について
シエラレオネ共和国に対するユニセフ(国連児童基金)を通じた無償資金協力(シエラレオネ共和国における感染症予防計画)に関する書簡の交換について
ジブチ共和国に対するノン・プロジェクト無償資金協力に関する書簡の交換について
インドネシア共和国に対する国際移住機関(IOM)を通じた無償資金協力(アチェにおける平和構築のための紛争被害地域再生プログラム)に関する書簡の交換について
モーリタニア・イスラム共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について
ギニア共和国に対する無償資金協力(「首都飲料水供給改善計画」、「ブルビネ零細漁港改善計画」及び貧困農民支援について
グテーレス国連難民高等弁務官による高村外務大臣表敬
高村外務大臣政策演説「国際保健協力と日本外交-沖縄から洞爺湖へ-」
「経済協力調整員」募集及び説明会のお知らせ(ケニア)
ケマル・デルビシュ国連開発計画(UNDP)総裁の来日について
メキシコ合衆国における大規模洪水及び土砂災害に対する緊急無償資金協力について
バングラデシュ人民共和国におけるサイクロン被害に対する緊急無償資金協力について
パプアニューギニア独立国における洪水災害に対する緊急援助について
国際協力に関する有識者会議「中間報告の骨子案」に対するご意見募集について
「国際協力に関する有識者会議」中間報告に関する市民社会との意見交換会の開催について
政策評価法に基づく事前評価書(ケニア共和国)
高村大臣による国際保健協力に関する政策演説
カントー橋橋げた崩落事故に関する日越首脳のやり取り
ODAメールマガジンは、ODA政策や様々な情報をタイムリーにお届けします。
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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


ラオスの人々と日本の援助 原稿執筆:在ラオス日本国大使館 杉山 仁 二等書記官

 ラオスは、周囲を中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーと5つの国に囲まれた森林の国で、東南アジアのなかではまだまだ日本人旅行者に馴染みの薄い国かもしれません。その一方、北部にルアンパバーン、南部にワット・プーという二つの世界遺産を持つ、自然豊かで風光明媚な国でもあります。

 私はこの国の首都であるビエンチャンで生活していますが、都会の喧噪やあわただしい感じはなく、人も街もどこかのんびりとしているように感じます。中心地から車を少し走らせると、もうそこには牛やヤギが草を食べている、のどかな景色が広がっています。そんなことから、初めてビエンチャンを訪れた方の中には、ここが本当に首都なのかと驚く方もいます。

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メコン河とラオスの山
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ルアンパバーンの夜市

 今までこの国を知らなかった人たちも、ラオスの人々と会い、街並みや人々の生活を見て回るにつれ、ラオスが好きになった、この国のためにできるだけのことをしてあげたいと言ってくれることがしばしばです。それは、何かと支援が必要な現状を目にすることもありますが、美しい自然やラオスの人々の素朴さ、優しさが昔の日本への郷愁を感じさせ、友人として手をさしのべたいと考えてもらえるからではないかと思います。

 ところで私は、草の根・人間の安全保障無償資金協力という、日本が実施する無償資金協力の一つを担当しています。これは、その名のとおり地方の村落など草の根レベルに直接役立つようなプロジェクトを支援するもので、ラオスではこれまでにも小学校や病院、道路や橋などの建設を支援してきました。

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地方の村
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草の根無償で援した小学校

 ラオスで、人々の生活が改善し、よりよい生活を送ることができるためには課題がたくさん残っています。特に、教育や保健の現状はいまだ厳しいものがあります。ある程度発展した地域はまだしも、地方に行くとしっかりと舗装された道路は少なく、雨期には道路が寸断されて通行できなくなることもあります。

 地方の村の子どもは、学校に行きたくても行くことができずに、小学校だけで学校教育が終わってしまう場合があります(場合によっては小学校の途中でドロップアウトしてしまいます)。また、村人の体の具合が急に悪くなっても、一番近くの病院でさえ何十キロと離れているため、病院に行くのを我慢しなければならないこともあります。そのような状況の中、この草の根無償は、ラオスの人々のニーズに合った支援、生活水準を直接改善する支援として、高い評価をいただいています。

 プロジェクトが完成した後にその施設をちゃんと使ってもらえているかどうか確認するためのモニタリング調査に行くことがあります。そこで目にするものは、村人の精一杯の歓迎と感謝の気持ちです。バーシー(出産、結婚、新年祝いなど大切な人生の節目に行う儀式)をしてくれて、ご馳走を振る舞い、まだ帰るには早いよと、なかなか帰してくれません。これは、遠路はるばるやって来た日本人をもてなしたいというラオス人のやさしさもありますが、何よりも日本の支援であることを村落の人々が感謝し、喜んでくれているからだと思っています。

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教室の中の子どもたち

 ところでこれまでこの国は、ある意味では外国からの援助に依存することに慣れていました。裕福な者がそうでない者を助けていく、相互扶助の考え方はラオスの美徳の一つではあるのですが、時には、外国からの援助に依存しすぎて、自分たちの力で発展しよう、よりよい暮らしを得ようという気持ちが十分ではないこともあったように思います。

 でも、私が仕事で会うラオス人の中には、自分たちでできること、やるべきことは自分たちの力でやっていくべきだし、本当に必要な部分にだけ援助をお願いしたいということを言ってくれる人も増えてきました。少しずつでも、自分たちの足で立ち上がっていこうとする気持ちが高まっていることのあらわれだと思います。そんな時、ラオス人のもう一つの気質である「誇り高さ」を見るような気がします。日本がこの国へ援助するかどうかを決める時には、ラオス自身の頑張り、努力を強く求めています。ラオス側の努力が現れてきているとは言っても、多くの人々が健康な生活を送るための援助はこれからも必要だと考えます。これから発展していこうとするラオスに対して、そっと後押しできるような支援ができたらと思います。

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日本の支援を示す看板

 また、幸いなことに平成19年1月1日から、15日以内の短期滞在であれば日本人はビザが免除になりました。日本からの旅行もしやすくなってきています。のんびりとした雰囲気と、優しく笑顔を絶やさないラオスの人々に癒されたいという方は、ぜひ一度ラオスにいらしてみてはいかがでしょうか。



看護サービスの向上に向けて 原稿執筆:在ラオスJICAシニア海外ボランティア 看護管理 清水 直美 さん

 シニア海外ボランティアとしてラオスに赴任したのは3月下旬、暑さがピークに達する季節で、40度を越える日もありました。はじめは高い湿度に、「毎日がサウナ!」といいながら暮らしていましたが、半年もすると28度でもとても涼しく感じられるようになりました。同じ40度でも、昨年まで住んでいた乾燥しきった中東とは一転し、ここには豊かな緑があり、メコン川の水が悠々と流れています。

 ラオスには4つの基幹病院があります。これらの病院は、国の医療施設としての機能のほか、学生の実習や研修施設としての機能も持ち、更に地方の病院に対しても指導的立場で活動することが求められています。私の勤務するセタティラート病院は、そのひとつです。日本の無償資金援助で2000年に建替えられ、ラオスの中で最も設備が整っているといわれています。医学部、歯学部、薬学部の学生、検査技術科の学生、そして看護学生などが実習にやってきます。

 セタティラート病院には現在、日本人看護師が3名います。私達の仕事は、この病院を受診される全ての患者さんに、質の高い看護サービスが行き届くよう支援することです。看護師(半分が専門の教育を受けた看護師)は142名おり、私は看護管理室の幹部看護師4名と共に看護技術の指導や、サービスのシステムを改善することに取り組んでいます。ラオスには、専門の教育を受けた看護師は、全国でもまだ750名程度しかいません。

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病院の正面
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外来での血圧測定風景

 ラオスの保健医療はまだまだだ、とよく言われます。それでも、この国の歴史を知れば遅れているかすすんでいるか、という言葉を使えないような気がします。私達の国にもこんな時代があったのではないでしょうか。私と仕事をするラオス人看護師達は、皆さん勉強熱心です。日曜日にノートとテキストとお昼ごはんを持って、研修の準備のために私の家を訪ねてくることもあります。

 病院に来られる患者さんは、皆さん家族の方々と一緒です。看護師も自分の家族や親戚、ご近所の方々の受診で、忙しそうにされていることもあります。病院には、入院している患者さんよりたくさんの家族の方々がいて、皆で食事をしています。人の絆を強く感じます。皮肉なことに、患者さんの世話を主に行っているのは、看護師ではなく彼らを取り巻く家族の方々なのです。患者さんに、必要とされる看護のあり方を、これから皆で考えていかなければなりません。

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採血をするNICUの看護師
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看護学生の新生児沐浴介助

 「人々の中へ行きなさい、人々の中に住み、人々を愛し、人々から学びなさい、人々が知っているものから始め、人々がもっているものの上に築きなさい・・・」こんな言葉を聞いたことがありませんか?「私が○○国に生まれていたら何をしていたろうか・・・」途上国を訪れるたびにこう問うてみます。この国の人達と一緒に、何かひとつ積み上げることができれば、と思いながら毎日仕事に取り組んでいます。

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日本から来た学生の見学に対応する協力隊員と看護部長


外務省主催 平成19年度NGO研究会「ネットワークNGOのあり方」第4回研究会「グローバル社会に求められる企業とNGOのパートナーシップとは フォーラム」のご案内

 企業とNGOの連携は、これまでの「資金供与をする側、される側」といった関係から、開発途上国の社会と自らの活動(団体の事業、会社の運営等)との関係を見据えつつ、各々の立場、役割に基づき共に「助け合う」関係に変容しつつあります。

 本研究会では既に10月に2回連続の勉強会を開催し、講師を招いて企業のCSR活動の方向性とNGOの活動の接点について意見交換を行いました。今回は、特に開発途上国社会に活動拠点をもつ企業とNGOの連携に焦点をあて、先駆的な事例を取り上げ、より実践的で広い視点に立ったグローバルイシューを解決する為の「企業とNGOのパートナーシップのあり方」を問いかけます。

主催:外務省
実施運営協力:
 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)
日時:
 12月13日(木曜日)14時00分~17時00分
会場:
 国際協力総合研修所 4階会議室
 http://www.jica.go.jp/branch/ific/map/
(JR中央線・総武線 市ヶ谷駅より徒歩10分)
定員:50名
対象者:NGO関係者・企業関係者
参加費:無料
申込・お問い合わせ:
詳しくはこちらをご覧ください。


編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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