広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2007年3月22日発行 第111号

 ODAメールマガジン第111号は、トリニダード・トバゴ共和国からの「音楽と祭りの国“トリニダード・トバゴ”」「“トリニダード・トバゴ持続的海洋水産資源利用促進計画”カリブ海の島から」と、平成18年度ODA民間モニター・モンゴル班からのご報告をお届けします。

トリニダード・トバゴ共和国地図

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エリトリアに対する無償資金協力(貧困農民支援)について
ネパールに対する無償資金協力(食糧援助)について
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タンザニアに対する円借款の供与について
技術協力に関する日本政府とグルジア政府との間の協定署名
セネガル共和国に対する無償資金協力(食糧援助及びセクター・プログラム無償資金協力)に関する書簡の交換について
カーボヴェルデ共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について
ガンビア共和国に対する無償資金協力(食糧援助及び貧困農民支援)に関する書簡の交換について
ボリビアにおける集中豪雨被害に対する緊急無償資金協力について
ボリビア共和国に対する無償資金協力(ノン・プロジェクト無償資金協力)に関する書簡の交換について
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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


音楽と祭りの国“トリニダード・トバゴ”原稿執筆:在トリニダード・トバゴ日本国大使館 原田 和典 二等書記官

 トリニダード・トバゴはカリブ諸島の最南端に位置し、トリニダード島とトバゴ島を合わせても千葉県の面積ほどの大きさしかない人口約130万人の小さな国です。2006年のサッカー・ワールド・カップに史上最小国として出場し、強豪スウェーデンと引き分けたことにより一部のサッカーファンには注目されましたが、まだまだ日本人にとってはなじみの薄い国の一つです。

マラカス・ビーチ
マラカス・ビーチ
トリニダード島でもっとも人気のあるビーチ
ダウンタウン
ダウンタウン
街の中心で活気にあふれている。

 この国は、音楽と祭りの国でもあります。毎年2月頃に開催されるカーニバルは、ブラジルのリオ、イタリアのヴェネチアと並ぶ三大カーニバルとして国全体が熱気で包まれ強烈な生命力に満ちた文化のるつぼといった真骨頂を発揮します。

カーニバル
カーニバル
さまざまなコスチュームの人々が街を練り歩く。

 また、「スティール・パン」の発祥の地でもあります。「スティール・パン」とはドラム缶を輪切りにした簡単な楽器ですが、カーニバルでは100人以上のスティール・パンの演奏者が一つのグループ(パノラマと呼びます)を構成し優勝を競い合います。そこから放たれる音量と音域は圧巻で、聴く者を陶酔させずにはおきません。

スティール・パン
スティール・パン
100人以上の演奏者による大演奏もある。

 また、カリブ地域最大の石油と天然ガス産出国であるトリニダード・トバゴは、観光を主な産業とする他のカリブ諸国と異なり、エネルギー産業を中心に近年経済成長を遂げています。しかし、こうした経済発展にも関わらず、慢性的な貧困層も多く、国内的には雇用創出、犯罪、汚職、教育、保健(エイズ対策を含む)等に対する取組みが課題となっています。

 現在、我が国からの経済協力は、技術協力と草の根・人間の安全保障無償資金協力を中心に実施されています。特に技術協力では、1996年から10年間にわたり、トリニダード・トバゴのカリブ漁業訓練開発所において水産業に関する広域技術協力プロジェクトが実施され、この計画によりカリブ地域13ヵ国から研修員受入、並びにJICA専門家の派遣、機材供与を行い、トリニダード・トバゴのみならずカリブ地域に裨益する広域プロジェクトとして着実な成果をあげました。



“トリニダード・トバゴ持続的海洋水産資源利用促進計画”カリブ海の島から 原稿執筆:JICA専門家 石田 光洋さん

 皆さんはヨーロッパでエコツーリズムのナンバーワンに選ばれた場所をご存知ですか?私は一つ知っています。今日はこの島について話しましょう。

 2002年に旅行者によって選ばれたのはトバゴ島です。カリブ海の南端に位置し、島のサイズは横浜ぐらいでしょうか、東南に長いソーセージ形をしています。北部の林には珍鳥が沢山いてバードウオッチングには最適です。欧米人は街中でも双眼鏡やカメラを持って歩いています。

 馬がいないので、平地ではゴートレースが行われます。ゲートが開くとヤギが飛び出してきて後から騎手が追いかけます。子供騎手も参加するのでヤギが最初にゴールし遅れて騎手が駆け込むこともしばしば。それでもヤギさえゴールすれば一番になれるのです。

ゴートレース
ゴートレース
これを見物するためにトバゴ島を訪れる人もいるとか。

 陸が肥えていれば海も豊かで魚が沢山います。さらに南米大陸からオリノコ河の豊富な栄養塩が供給されるので、トビウオの大漁場にもなっています。しかしながら、陸の開発や漁業生産への圧力が高まる中、沿岸漁業は衰退傾向にあります。まだ多くの自然が残っているのですから、問題意識を持ち将来の開発を正しい方向に導きたいものです。

 そのためには持続可能な海洋資源の利用を促進し、かつ政府と人々が一体になり問題に取り組む必要がありました。両者が共に出した答えはトバゴ水産普及ワークグループ、対話の場を作ることでした。今では自主的に定期会合を持ち、漁業法や水産普及の議論をしています。

フィッシングトーナメント
フィッシングトーナメント
漁民と水産局が共に企画し
毎年1回開催される。
女性漁民のパワーに圧倒される。
トバゴ水産普及ワークグループ
トバゴ水産普及ワークグループ
水産局員と漁民代表らが、
問題提起から議論へ、
そして提案へとまとめる作業を行う。

 彼らの提案と参加によりプロジェクト活動が活発になりました。計画的に漁業を営み生活設計ができるようにと漁獲記録ノートを製作し、またプロジェクト成果を地域漁民へ普及するためにポスターとビデオが製作されました。例えば未利用魚種であるソデイカの漁法や加工・販売方法や、紛失した漁具が海をさまよい魚を獲り続けてしまうことへの対策の普及があげられます。持続的かつ環境に優しい試みが彼らの手により上記ワークグループを通じて地域に普及されています。

 トバゴ島の人々は、自分達で漁業管理を議論してみないか?という呼びかけに、いきいきと意思表示してくれました。十分な問題意識を持っていると言えます。



平成18年度ODA民間モニターからの報告 原稿執筆:平成18年度ODA民間モニター・モンゴル班 野村 篤志さん(学生)
モンゴル日本センターにて現地受講生に話を聞く野村さん
モンゴル日本センターにて現地受講生に話を聞く野村さん

 日本はモンゴルに対するトップドナーとして、経済や文化、教育などさまざまな角度から支援を行っている。この全容を把握することは困難だが、少なくとも今回の視察でこの一端を垣間見ることができた。私がこれら案件を見学し共通して言えることは、まずODAによって建てられた施設が有効に使われていることである。また現地で働く日本の技術支援スタッフの努力も頭が下がるほどであった。総じてODAは無駄がなく行われており、そこから得られるモンゴルの利益は非常に大きい。

 ODAで利益を受ける方法は二種類ある。第一に、モンゴル日本センターのように日本が直接モンゴル国民に働きかけるものがある。第二に、給水施設のように間接的ではあるが、市民に対し利益を生む事業もある。そのすべてが最終的にはモンゴル国にとっての利益になっている。

 では、このようなモンゴルの利益を生み出す事業が、日本に対してはどのような利益を生み出すのだろうか。日本が直接的に働きかける運動は日本への感謝の念へと繋がる。では逆に、日本の支援が受益者にすら知られていない事業は無意味であろうか。正直なところ、私は出発前までそう理解していた。

 しかし、古くから「情は人のためならず」という諺があるように、援助国が利益を得る方法は、単純に「恩を売る」のみではない。日本が援助しているという事実を如何に戦略的に広報するか、その最終結論が過剰に広報しないことによる広報活動であろう。「どうやら日本は良いことをしているらしい」という話が国民レベルで染み入り、両国の友好関係に好影響をもたらすことが望ましいように思う。

 今回の移動中のバスで何度もモンゴル人に手を振って、手を振り返してくれた。また、屈託のない笑顔も幾度となく見た。そのようなモンゴル人の親切心を目の当たりにし、モンゴルという国を直接肌で感じることで、私自身もODAの恩恵に与かってきたように感じた。



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