広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2006年11月22日発行 第103号

 ODAメールマガジン第103号は、アゼルバイジャン共和国から「火の国アゼルバイジャンと風の街バクー」「サンガチャルのちいさなお祭り」、そして外務省主催の「アカウンタビリティ能力強化セミナー開催のご案内」をお届けします。

アゼルバイジャン共和国地図

このメールはHTML形式でお送りしていますが、テキスト形式で読み込むことも可能です。受信環境によっては、HTML形式をうまく表示できない場合がありますので、その際はテキスト形式で読み込んでください。


New!ODAホームページ新着情報
アフガニスタン・イスラム共和国における洪水災害に対する緊急援助について ODAホームページ
人間の安全保障基金による「ペルー山岳地域における女性・子どもの発展のための人間の安全保障」プロジェクト支援について
ペルーに対する円借款の供与について
ラオス地下水開発案件における井戸建設コスト等について(一部報道における指摘事項について)
「ハイチ共和国における予防接種強化計画」に対する無償資金協力について
ザンビアの「マラリア対策計画」に対する無償資金協力について
無償資金協力(入札等結果の公表)(平成18年度)
シエラレオネの「小児感染症予防計画」のためのユニセフに対する無償資金協力について
アカウンタビリティ能力強化セミナー開催のご案内
コスタリカのコスタリカ・スポーツ・レクリエーション庁に対する一般文化無償資金協力について
リベリアの「小児感染症予防計画」のためのユニセフに対する無償資金協力について
日本NGO支援無償資金協力(平成18年度の交換公文締結日別
人間の安全保障基金によるラオスにおける「代替生計開発を通じたラオス不正ケシ栽培地区の社会経済的更正」プロジェクト支援について
ガイアナ協同共和国に対する債務救済措置(債務免除方式)について
レバノンにおける人道支援に対する緊急無償資金協力について
開発・人道支援・環境分野の国連システムの一貫性に関する国連事務総長ハイレベル・パネルの報告書の発表について
人間の安全保障基金によるジンバブエにおける「学校の能力向上を通じた食糧安全保障の強化」プロジェクトについて
人間の安全保障基金によるガーナにおける「ブデュブラ及びクレサンのUNHCR難民居住地における零細・小企業開発を通じた難民の帰還促進、地方統合及び再定住の支援」プロジェクト支援について
第14回ODA出前講座 開催報告(堺女性大学)
「貧困を改めて考える:アフリカNGOから学ぶ」セミナー・シンポジウムについて
2006援助効果向上にかかるアジア地域フォーラム 概要と評価
ベトナムの「中部高原地域地下水開発計画(詳細設計)」に対する無償資金協力について
ODAメールマガジンは、ODA政策や様々な情報をタイムリーにお届けします。
また、外務省ホームページODAコーナーでは、新着情報を次々と更新しておりますので、是非ご覧下さい。
  ODAホームページ
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html


 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


火の国アゼルバイジャンと風の街バクー 原稿執筆:在アゼルバイジャン日本国大使館 河野 光浩 一等書記官
写真

 キャビア、カスピ海、リヒャルト・フォン・ゾルゲ、石油・天然ガス、ナゴルノ=カラバフ地方、長寿の国・・・・・・・・・これらの言葉を聞いてアゼルバイジャンの名が思い浮かぶ人は、よほどの「地理オタク」かコーカサス地域に関心がある人でしょう。

 1991年に2度目の独立を果たしたアゼルバイジャンは、アジアとヨーロッパを結ぶ要衝にあるために古くからシルクロードの主要な通過点として栄えましたが、その便利さゆえに、歴史を通じてイラン、トルコ、モンゴル帝国、ロシア、ソ連といった周辺の大国に代わる代わる支配されてきました。そのせいか、この国に住む人々はよく言えば温和、悪く言えば他人の指示を待たねばなかなか動かない性質を持っているようです。

 また、この国はイスラム教国ですが、飲酒や女性の服装は比較的自由ですし、毎日の祈りやラマダンをはじめとしたイスラム教の習慣もあまり一般的ではありません。

 政治的には、父親である前大統領の後を次いだアリエフ大統領が安定して政権を維持しており、街中には新旧大統領をたたえる肖像画が多く見られます。

 また、経済に目を向けると、近年特に外国資本と提携しての油田・天然ガス田の開発が急速に進んでいます。2002年以降は毎年10%を超える経済成長率を記録しており、特にカスピ海沖で原油の生産が本格化した2005年には26.4%という記録的な数値に達しました。今年に入ってからも、バクーで産出される原油をグルジアとトルコを経て地中海まで運ぶ「BTCパイプライン」が運用を開始し、カスピ海沖の天然ガス田の輸送体制も本格化が見込まれるなど、当面は好景気が期待されています。

バクー随一の繁華街であるニザミ通り
バクー随一の繁華街であるニザミ通り

 しかし、農業を主要産業としている地方は依然として貧しく、また、富の偏在やインフラの未整備もあるなど、社会的弱者への対応は十分行き届いていません。

 日本では比較的なじみの薄いこの国で暮らす人々を観察していると、食料や生活必需品を争って入手していたソ連時代を経験しているせいか行列を守らない人が多く、自動車の運転も乱暴であるなど、開発途上の国に特有の社会的混乱を見ることもありますが、程度の差こそあれ、終戦後の混乱から高度成長期に至るまでの日本も同じような雰囲気だったのでしょう。特に、仕事で地方を訪れると、子供の頃に見た懐かしい日本の風景に似たものを感じることがあります。

 このように、貧しさの中でもたくましさを失わず、ちゃっかりしているけれどもどこか憎めないアゼルバイジャンの人々がもっと日本の皆さんに知られることを望んでいます。



サンガチャルのちいさなお祭り 原稿執筆:在アゼルバイジャン日本国大使館 河野 光浩 一等書記官

 その日、サンガチャルの空はいつものように晴れ渡っていました。ここは、バクーから南へ50キロほど行った小さな町です。

 カスピ海を望むサンガチャルを有名にしたのは、採掘された原油を遙か地中海まで運ぶための「BTCパイプライン」の出発点となる石油基地の存在です。基地の中でもひときわ目立つ2本の煙突からはオレンジ色の炎が絶えず出ています。原油を採掘すると一緒に出てくる「随伴ガス」というガスを放置しておくと爆発の危険があるため、こうしてわざと火を付けて燃やしているのです。

 アゼルバイジャンというのは「火の国」を意味し、政府の紋章にも炎が描かれているほか、古くは火を崇拝するゾロアスター教が栄えるなど、この土地は火とは切っても切れない関係にあるのかもしれません。

ゾロアスター教寺院
ゾロアスター教寺院
バクー近郊のマンマンディにある「燃える丘」。地下から吹き出す天然ガスが自然発火して燃え続けている
バクー近郊のマンマンディにある「燃える丘」。地下から吹き出す天然ガスが自然発火して燃え続けている

 このサンガチャルのもう一つの顔は、国内避難民の町であるということです。アルメニアとの間で発生したナゴルノ・カラバフ紛争では多くのアゼルバイジャン人が犠牲になっただけではなく、住み慣れた土地を追われた多くの国内避難民を生み出しました。サンガチャルにはこうした避難民がバラック小屋を建てて集落を作っており、今回取り上げるサンガチャル幼稚園でも園児の4割近くが国内避難民の子弟です。

ナゴルノ=カラバフ地方からの国内避難民キャンプ。屋根はトタン板を乗せただけ
ナゴルノ=カラバフ地方からの国内避難民キャンプ。
屋根はトタン板を乗せただけ

 今から50年以上前に作られたこの幼稚園は建物の老朽化が激しく、子供たちは雨漏りや冬の寒さに苦しんでいました。このような幼稚園の現状に心を痛めたNGOが、幼稚園との間を取り持って日本大使館に助けを求めてきたのです。大使館では早速現場に行って建物の状態をチェックし、NGOとの間で修理に必要な資材の選定作業を行いました。そして、数か月にわたる色々な作業を経て東京の外務省から約1000万円の資金を受け取ることができ、その資金をもとに工事を行った結果、こうして新しい建物の落成記念式の日を迎えたわけです。

 式典にはアゼルバイジャンの伝統的な民族衣装に身を包んだ子供たちや父兄、地元の人々、テレビ局関係者など100人を超す人たちが詰めかけ、会場は熱気にあふれていました。アゼルバイジャンの国旗や大統領の写真が付いたプラカードを持つ子供が多いのもいつもの通りの風景であり、いやでも雰囲気は盛り上がります。そして主賓の到着、テープカット、お祝いの言葉、真新しい園舎のお披露目、民族舞踊と歌によるお祭り騒ぎ、子供たちのあふれる笑顔・・・・・・・・・

民族衣装を着て出番を待つ子供たち
民族衣装を着て出番を待つ子供たち
国旗や大統領のプラカードを持って式典に参加する子供たち
国旗や大統領のプラカードを持って式典に参加する子供たち

 今でもこれらの光景が、あたかも1枚の絵の中に描かれているように思い浮かびます。ふるさとである日本から遠く離れた外国で、援助の仕事をしているとつらいと思うこともありますが、サンガチャルでしたような経験ができることは大きな幸せでもあるのです。



アカウンタビリティ能力強化セミナー開催のご案内

◇◆アカウンタビリティ能力強化セミナー◆◇

主催:外務省
運営:特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター
運営協力:特定非営利活動法人 関西NGO協議会、特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター

 日本のNGOの国際協力の展開が活発化する中、国民のNGOの活動への関心は高まっています。日本のNGOは今後益々、組織及び資金基盤の両面において発展し、開発の最前線において重要な役割を担うことが期待されますが、アカウンタビリティの強化によって支援者の信頼がもっと高まり、NGOの存立基盤が盤石となることは言うまでもありません。

 外務省としても日本のNGOがODAを活用して一層の事業の展開を行えるよう、日本NGO支援無償資金協力を実施してまいりました。また、日本のNGOの発展に役立つ知識の普及等にも努めています。

 その企画の一環として、平成18年度は、日本のNGOのアカウンタビリティの向上に焦点を置いたセミナーを特定非営利活動法人国際協力NGOセンター等を事務局として開催します。この講習では、NGOの事業予算計画の立て方、実施後の確認、事業報告、会計報告、組織運営、公金を扱う場合の留意点(日本NGO支援無償資金協力における必要な手続きを含む)について経験と知識のある講師がわかりやすい教材を使って説明します。NGOの運営に就いている方、そのような仕事に関心のある方でしたら参加が可能です。東京(2回)、横浜、名古屋、大阪、福岡、沖縄で以下のとおり行いますので、是非参加をご検討下さい。

 各地域開催については、詳細が決まり次第掲載いたしますので、各地域の開催協力団体まで、どうぞお気軽にお問合せください。

開催地 開催日 会場 地域開催協力団体
東京 11月21日(火曜日)
(終了)
早稲田奉仕園
(東京都新宿区)
特定非営利活動法人
国際協力NGOセンター
大阪 12月16日(土曜日) piaNPO(大阪市港区) 特定非営利活動法人
関西NGO協議会
福岡 1月27日(土曜日) 調整中 特定非営利活動法人
NGO福岡ネットワーク
名古屋 2月 3日(土曜日) 調整中 特定非営利活動法人
名古屋NGOセンター
沖縄 2月10日(土曜日) 調整中 沖縄NGO活動推進協議会
横浜 2月17日(土曜日) 調整中 横浜NGO連絡会
東京
(第2回)
3月中旬 調整中 特定非営利活動法人
国際協力NGOセンター

【お申込み・問合せ先一覧】

東京開催:特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC) 担当:荒瀬
 電話:03-5292-2911 ファクス:03-5292-2912
 Eメール:arase@janic.org
 URL:http://www.janic.org/(他のサイトヘ)

大阪開催:特定非営利活動法人 関西NGO協議会
 電話:06-6377-5144 ファクス:06-6377-5148
 Eメール:knc@ak.wakwak.com
 URL:http://park15.wakwak.com/~knc/

福岡開催:特定非営利活動法人 NGO福岡ネットワーク
 電話:092-741-9255 ファクス:092-741-9255
 Eメール:funn@mbk.nifty.com
 URL:http://funn.npgo.jp/(他のサイトヘ)

名古屋開催:特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター
 電話/ファクス:052-483-6800
 Eメール:info@nangoc.org
 URL:http://www.nangoc.org/(他のサイトヘ)

沖縄開催:沖縄NGO活動推進協議会
 電話:098-892-4758 ファクス:098-892-9908
 Eメール:onc@oki-ngo.or.tv
 URL:http://www.oki-ngo.or.tv/(他のサイトヘ)

横浜開催:横浜NGO連絡会
 電話:045-662-6350 ファクス:045-663-3263
 Eメール:festa@ynn-ngo.org
 URL:http://ynn-ngo.org/(他のサイトヘ)

◆◆ 第1回東京開催概要についてはこちらからご覧いただけます。◆◆

◇◆ 大阪開催概要 ◆◇
日 時 2006年12月16日(土曜日)13時~17時30分(受付開始12時30分)
会 場 piaNPO 6階 中会議室(大阪市港区築港2丁目8-24)
地下鉄中央線「大阪港駅」下車
4番出口より西へ 徒歩約7分

piaNPO地図
参加費 無料
お申込 下記のフォームにご記入の上、関西NGO協議会までお申込ください。
参加対象 国際協力NGOの活動に携わっている方
1団体から2名以上のご参加をお勧めします。会員担当の方、プロジェクト担当の方、会計担当の方、ファンドレイズ担当の方など異なる担当を持つ組み合わせでの参加が効果的です。
主  催 外務省
運  営 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター
運営協力 特定非営利活動法人 関西NGO協議会、
特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター

◆◆プログラム内容◆◆

13:10~14:40   アカウンタビリティとは?
講師:新田 和宏さん 近畿大学生物理工学部教員、
   地球市民教育総合研究所長、
   特定非営利活動法人 関西NGO協議会会員
アカウンタビリティは、日々の活動の中でどんな意義があるのでしょうか。
自分たちの活動を論理的に説明する事の意味や、説明する際に必要な視点を解説します。
14時40分~14時50分   休憩
14時50分~16時00分   ドナーから見たアカウンタビリティ
講師:松吉 徹也さん 
   松下電器産業株式会社 社会文化グループ
   フィランソロピーチーム主事
NGOをサポートするドナーの立場から、NGOはどう見えているのでしょうか?
具体例を交えつつ、ドナーが求めるアカウンタビリティについてお話しします。
16時00分~16時10分   休憩
16時10分~17時30分   会計のアカウンタビリティ
講師:伊藤 公男さん 
  特定非営利活動法人 関西NGO協議会会員
会計ルールの理解があやふやな為に、説明できない会計処理をしてしまっていませんか?お金を出す側・お金を使う側、両方の視点を踏まえ、明確な会計のあり方を解説します。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

<申込フォーム>

ご記入頂く情報は、本セミナー範囲内でのみ利用させて頂きます。

・お名前(1):    
・お名前(2):    
・団体名:    
・担当・役職(1):    
・担当・役職(2):    
・Eメールアドレス:    
・TEL番号:    
・FAX番号:    

送信先:06-6377-5148  knc@ak.wakwak.com

宿題について
 参加者の皆さまには、事前に宿題(活動紹介4コマシートの作成)を提出していただきます。セミナーの成果を実際の仕事に活かす為に、必ずご提出下さい。詳しくは、申込確認時にお知らせ致します。

■申込み・問合せ先■
特定非営利活動法人 関西NGO協議会
http://park15.wakwak.com/~knc/
〒530-0013  大阪市北区茶屋町2-30
電話:06-6377-5144 ファクス:06-6377-5148
Eメールアドレス:knc@ak.wakwak.com


編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

ODAメールマガジンをご利用いただきありがとうございます。
本サービスの登録、削除及び電子メールアドレス変更は、下記の画面にて受け付けております。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/mail/index.html
このODAメールマガジンの内容について改善していきたいと考えておりますのでご意見・ご要望がありましたら、こちらからどうぞ。
ご意見メール
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/

バックナンバートップへ戻る
Copyright(C): JAPAN Official Development Assistance
このページのトップへ戻る
目次へ戻る