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□●□ ODAメールマガジン □●□ 2004年1月30日発行 第35号
 今回のメルマガでは、南東アジアに位置するラオスから「ラオスは変わる」と西アフリカに位置するコートジボワールから「~農民参加による手づくりプロジェクト(フードフォーワーク)~」の2話をお届けします。

 ODAメールマガジンは、ODA政策や様々な情報をタイムリーにお届けします。また、外務省ホームページODAコーナーでは、新着情報を続々と更新しておりますので、是非ご覧下さい。

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 ○● トピックス ●○

 ○ラオスは変わる
  (原稿執筆: 在ラオス日本大使館 平山 周作さん)
 ○~農民参加による手づくり水田プロジェクト(フードフォーワーク)~
  (原稿執筆: 在コートジボワール日本大使館 冨田 晋司さん)
 ○[New!!]ODAホームページ新着情報



 ◇◆ ラオスは変わる  
(原稿執筆: 在ラオス日本大使館 平山 周作さん) ◆◇ 


 ラオスは東南アジアに位置し、人口500万人余り、国土の大きさは約24万平方kmとおよそ日本の本州くらいで、人々はのんびり、ゆったりとした暮らしを営んでいます。一昔前の日本の田舎のように緑が多く、また、はにかみながらも親しげな国民性は訪れた日本人を魅了して止みません。それでこの国は、当地で働く日本人の間では「癒しの国」と称されたりもします。開発が遅れている(取り残された)分、失わずに残されている良いものも数多くあり、そんな中で少しずつ変わりつつあるラオスの一面をご紹介したいと思います。

 アセアン10カ国の中でも最後発国に位置けられるこの小国ラオスは、アセアン10カ国に日本、中国、韓国を加えた計13カ国首脳による今年11月のサミットの開催国となります。国民総所得がインドネシアの100分の1、ベトナムの20分の1の小国が、です。同サミットは一昨年カンボジアで、昨年インドネシアで開催されました。ラオスはこれまでそのような大型の国際会議を開催した経験はありません。
 従って、初の一大イベントの準備に既に官民上げて大わらわで取り組んでいる、と言いたいところですが、そこがこの国のお国柄、のんびりゆったりで、大量に必要となる宿舎の確保や国際通信回線などのインフラ整備などの取り組みも、なんとか実感できる程度であることが心憎いやら羨ましいやら。ただラオスの通例では11月には辻褄があっている(はずです)から不思議です。東京オリンピックや万博の例を引くまでもなく、このような大行事は国際社会でラオスの存在を示す良い機会であり、その開催・運営を通して得られる経験は人材育成の絶好の機会であり、色々な形で日本もお手伝いが出来ればと思います。
 なお貧困の削減や社会インフラの整備が緊急課題のラオスにおいて、現場で社会経済開発の担い手となる職員や政策担当者に対する技術、能力向上のための研修、会議の拠点として日本が無償資金協力により建設支援している「国際協力・研修センター」(本年3月完成予定)は、11月のサミットの際には日本も含め各国首脳が一堂に会し議論を交わすメイン会場となることが決まっています。

 ところで、とある日、A省の官房次長が一緒に働く某日本人専門家の所にやってきて、「これまで自分たちは与えられたプロジェクトを与えられるままに実施してきました。これは日本の案件に限った話ではないが、これからは自分たちもプロジェクトを一緒に作っていくべく、きっちり議論を重ねて行きたい。」と話したそうです。最初我々関係者は戸惑いました。これまでプロジェクトを実施する毎に調査団を送り込み、きっちりとラオス側と共同で調査し議論をしながらプロジェクトの形を煮詰めてきたではないか、それを何を今になってどういうことかと。
 しかし、よくよく考えてみれば私たちがいつもオウムのように繰り返しラオス側に訴えてきている「協力がラオスの発展の一助となるためには、ラオス側の自主的・主体的な努力がまず必要である」ということと同じ意図からなされた発言だったのです。
 このような意識で仕事をする人はまだまだ少数派で、現実には専門家が各セクションの繋ぎに目を配らなければ現場のペースだけでは遅々として進まなかったり、日本とラオス双方で議論と共同作業を重ねつつも日本側が主導して調査のアドバイスを出したり、問題点を指摘するなど盛り上げて行かなければなかなかきちんとした仕事が出来ないケースも多いのが現状です。現場と中央政府の意識のギャップやセクション間の縦割りに起因する問題に腐心することもしばしばです。
 ラオスの開発の議論の主体としてラオスの人々を巻き込みたいという同次長の意識が理解できてからは、その意見が非常に嬉しく感じられました。国際協力の種蒔きの中で見つけた大切な変化の芽が、太い根を生やし、やがて大きな幹になって広がっていくようしっかりと関わっていければと思います。


 ◇◆ ~農民参加による手づくり水田プロジェクト(フードフォーワーク)~  
(原稿執筆: 在コートジボワール日本大使館 冨田 晋司さん ◆◇ 


 コートジボワール(象牙海岸)では、日本の政府米によって立派な水田が生まれ、農民の食糧事情と生活を改善する大きな手助けとなっています。1999年よりWFP(世界食糧計画)への信託基金により実施されている「フードフォーワーク」による手づくり水田プロジェクトの今の様子を第6号マガジン(../mail/bn20021029.html)に引き続いて紹介致します。
 このプロジェクトは、コートジボワールの中でもより貧しいとされる北部の地域が対象となっています。まずWFPが事業対象地域として選んだ地域は、北東部のザンザンという地域でした。伝統的にイモを食べる村が多いのですが、そんな村でも、農民達は早く収穫出来て保存も調理も容易なコメに大きな関心があります。どうやって作ったらいいのかとの問いかけに、WFPは村の説明会で、みんなの手で水田整備をやりましょうと提案しました。やがて多くの村で農民達による水田整備事業が開始されました。この工事はすべて共同、しかも機械を使わず手作業で行われました。WFPはこの土木工事に参加した農民に1人当たり1日3kgの食糧(日本の政府米)を支給しました。
 こうして出来上がった水田では毎年豊かにコメが実っています。筆者は2003年11月に対象地域の一つであるボンドゥク県の各サイトを視察しました。一面に黄金の稲穂が実り豊作です。村の代表に聞いたところ、平均してヘクタール当たり4~5トンの収穫があるのだとか。多くの農民達は自分たちが作った田んぼと稲穂を見て「もっと田んぼを拡大したい」「いろんな田作りの知恵を学びたい」と意欲満々でした。
 カラングバ村では、なんと、約10ヶ月もの歳月をかけて手作りの農業ダムを建設しました。その大きさは、なんと堤長130m、堤高3mと大変立派です。バケツで土を運び丸太やつき棒をつかってみんなで声を合わせて盛り立て工事をやりました。工事期間中に動員された農民の数は述べ約3万人、うち6割以上は食糧の確保を日々の仕事とする村の女性達でした。
 さらに、このフードフォーワークが実施された村々では、地域開発に向けた様々な取り組みが始められています。例えば、共同作業を通じて出来あがった農民グループが村の協同組合に発展し、この組合では預金口座を作って収穫したお米や野菜を市場で売って回転資金(マイクロファンド)を作っています。カラングバ村では、協同組合名義で口座を作り2年間で約100万FCFA(約20万円)を貯蓄し、次の作付けに使う肥料を購入しています。サマ村の共同組合の代表は、「やがては県全体の協同組合連合を作りたい。」と言います。また、収穫された食糧は家庭だけでなく子供達が通う学校にも提供されています。フードフォーワークのおかげで、遠く離れた学校に通う農村の子供達には給食という楽しみが生まれました。村の人たちは言います。「フードフォーワーク事業のおかげで、学校の出席率も子供達の成績も上がった、今まで心配していた子供の栄養も今は全然心配していない。」と。
 フードフォーワークは私たちが長く重要課題としてきたアフリカ型水田開発とコミュニティ開発の大きな足がかりとなっています。


 ◇◆ [New!!] ODAホームページ新着情報 ◆◇ 

◆日本NGO支援無償資金協力 (平成15年度の交換公文締結日別)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/ngo_m16_01.html

◆無償資金協力(入札結果等の公表)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/choutatsu/nyusatsu15/index.html

◆無償資金協力 (平成15年度の交換公文締結日別)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/siryo_5_17.html

◆イラク復興支援の無償資金協力に関する説明会(議事録・実施要領)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/chiiki/iraq/mushou.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/chiiki/iraq/iraq_giji.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/chiiki/iraq/iraq_jy.html

◆国連人間居住計画(UN-HABITAT)によるイラク「学校再建事業」および
 「コミュニティ再建事業」に対する緊急無償資金協力について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/040116b.html

◆イラクの「警察車両供与計画」に対する緊急無償資金協力について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/040116a.html

◆イランにおける地震災害に対する緊急無償資金協力について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/031227.html


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