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□●□ ODAメールマガジン □●□ 2003年5月22日発行 第19号
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 ○● トピックス ●○

 ○スポーツ指導・体育教育協力活動の「心」
  (JICAシニア海外ボランティア 井上雅史さん)
 ○[New!!]ODAホームページ新着情報



 ◇◆ スポーツ指導・体育教育協力活動の「心」  
(JICAシニア海外ボランティア 井上雅史さん) ◆◇ 


 私は、2001年8月にJICA(国際協力事業団)のシニア海外ボランティアとしてザンビア共和国に着任致しました。私個人としては、1994年から1996年のブータン王国での青年海外協力隊員としての活動以来、二回目の在外での協力活動参加ということになります。時間の経過は活動の進捗状況を待ってはくれず、早くも着任以来二年近くの月日が経過しようとしています。ここまで様々な困難もありましたが、その分いろいろなご支援もいただいたことで何とか前進を続けてきたというのが現在の正直な感想です。

 ザンビアのスポーツ界の現状については、「うちの国には二種類のスポーツがある。一つはサッカーで、もう一つはその他のスポーツ」という言葉どおりの状況かと思います。企業等がスポンサーのチームによるリーグ制度が確立され、新聞のスポーツ面には連日サッカー関連の記事が掲載されています。唯一入場料を取って観客を集めることのできる競技でもあり、ナショナルチームやクラブチームの海外遠征の話も珍しくありません。しかし一方では、その他の多くの競技連盟、団体が資金面や人的資源面の問題から、その組織の存続すら危ぶまれるほどの厳しい状況にあることも現実です。

 そういった中、私は首都ルサカに拠点を定め、生活が厳しくスポーツに接する機会の少ない若年層に、スポーツの楽しさや厳しさを卓球を通して体験してもらうことに主眼をおいて活動を続けてきました。参加者はコンパウンド(低所得者層住宅密集地域)からの小中高校生世代が中心で、男女比は8対2といったところです。女子の参加率の低さは、今後の大きな課題と言えると思います。ほとんどの参加者が運動用の服装はもとより靴も所持していません。参加者の出入りも激しく試行錯誤の連続ですが、裸足で懸命にボールを追う子供たちの姿には心が動かされます。拠点のNational Sports Development Centreは、国内最大の屋内施設ではあるのですが、その老朽化で床板や浮いてきた釘を踏み抜いたりするような危険な状況でした。しかし、在ザンビア日本大使館より草の根無償プロジェクトとして認可いただき、床の全面改修に取り組めることとなりました。さらに曇天の日はボールが見えなくなるほどの照明環境でしたが、JICAからの予算措置で水銀灯が設置されました。工事完了の際には名実ともに国内随一の屋内施設となり、各種講演会やワークショップなどの啓蒙活動、スポーツ普及活動などの文化スポーツ面での総合的な発信基地になることと思われます。現在はその責任の一端を担う者として、改修工事の施工管理に力を注いでいます。

 さらに今回の活動では初心者指導の機会が多かったこともあって、技術指導に加えてスポーツに取り組む者としての「心」の指導も意識しました。私たちの活動の対象は、学校体育も含めてスポーツの集団指導の経験のない子供たちがほとんどです。「短距離を全力でまっすぐに走りぬけること」「前後左右を眺めて列をつくって並ぶこと」など、これらの技術は経験があってこそできるものです。同様に「ルールを守ってフェアに戦うこと」「真の技術向上のためには基礎的な練習が必要なこと」「劣勢でも全力を尽くすこと」なども経験があってこそ本質的な理解ができることだと思います。昨年ある公立学校の運動会をお手伝いしました。そこで目にしたのが、ルールを破ってまで自分の組の勝利を目指す多くの先生方でした。ましてそれが児童生徒の眼前で平然と行われていることに、私はやりきれなさを感じました。しかし、一方でその状況を憂え、心を痛めている先生がいたことは私にとって大きな救いとなりました。スポーツ体育指導というツールを通して、こういった方たちを支えサポートしていくことも重要であると再認識した経験でした。

 現在JICA関連では、私以外にもバドミントン、サッカー、水泳、小学校教諭(体育)の協力隊員がスポーツ体育分野で活動を続けています。競技種目や活動場面が違ってはいても、その活動の本質が技術指導に留まらない「心」の指導までを含んだ上での若年層の健全育成に貢献できればという思いであることに変わりはありません。私たちは、スポーツの訓練や体育教育を通して、自己実現に向けての向上心であるとかルールを守ることの大切さ、自己健康管理の重要性などを体感してもらえる機会を子供たちと共有できればと思っています。これらの要素は、初等中等教育とも重なる「人づくり」につながるものであり、そういった経験をもつ若年層が成長して社会を担う中心世代になるところまでを見通した上での協力活動であると考えています。そしてそこにこそ、私ども体育スポーツ系ボランティアの原点があると信じています。


 ◇◆ [New!!] ODAホームページ新着情報 ◆◇ 

◆「全ての子供たちに教育を」(パンフレット)

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◆平成14年度ODA民間モニター報告書

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/monitor/14m_hokoku/index.html

◆無償資金協力 平成15年度の交換公文締結日別

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/siryo_5_17.html

◆有償資金協力 平成15年度の交換公文締結日別

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/siryo_5_19.html

◆ケニアにおける洪水災害に対する緊急無償資金協力について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/030516.html

◆ODAとNGO

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo.html

◆スリランカ国別評価(全文)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/report/srilanka2.html

◆ケニアにおける洪水災害に対する緊急援助について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/030513.html

◆中国における重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大に対する国際緊急援助隊・専門家チームの派遣

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/030509.html

◆「ODA総合戦略会議」第10回会合の開催について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kondankai/senryaku/senryaku_10.html

◆DACによる各国の2002年(暦年)のODA実績(暫定値)公表及び我が国の実績(暫定値)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/siryo/siryo_2/2002_dac.html
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