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□●□ ODAメールマガジン □●□ 2003年5月8日発行 第18号
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 ○● トピックス ●○

 ○赤土の笑顔とともに
  (青年海外協力隊員 14年度第1次隊パラグアイ看護師 豊増 涼子さん)
 ○ナイジェリアにおける経済協力
  (在ナイジェリア日本大使館  水谷 好洋さん)
 ○[New!!]ODAホームページ新着情報



 ◇◆ 赤土の笑顔とともに    
(青年海外協力隊員 14年度第1次隊パラグアイ看護師 豊増 涼子さん) ◆◇ 


 今日も私の髪はカピカピ、顔はザラザラ、コンタクト装着の目からは涙がこぼれまくり、服はドロンコ、見るも無残な姿で帰ってきました。デコボコ道を車で3時間、Bokajay(ボカジャイ)というインディへナ(先住民)の村で予防接種を行ってきました。本格的な活動を開始して5ヶ月。何が一番大変かと言えば、このように2・3時間かけて田舎へ行き、疲れて帰ってきた後のドロンコになった自分の髪と服の洗濯です!カピカピの髪を何度洗えばさらさらになるのか、手洗いで土汚れを落とすことがどんなに大変か、日々思い知らされている今日この頃です。

 私の活動拠点はパラグアイ国の北東、ブラジルとの国境沿いに位置するペドロ・ファン・カバジェロ市にある地域病院です。この病院は保健所と病棟を併設した形になっており、私は保健所にて地域保健活動を推進すべくこの地にやってきました。住民の中には(特にインディへナたち)病気になった時に、病院まで行くお金がない、交通手段がない、また病院に行けても治療代を払えない人が多いのが現実です(これは途上国全体にあてはまるのだろうと思われます)。そして日々現地スタッフとともに、近くから遠くまで家々や村々を巡回しているのですが、巡回するための車の故障、雨による道の遮断、ガソリン代等資金確保の困難等々、多くの問題があり、定期的に訪問することは難しい状況にあります。しかし、現地スタッフの方々は出来る限り訪問しようと努力されており、きちんとした訪問計画を立てていくことが必要だと考え、現在取り組み中です。また、管轄地域が広く、パラグアイ国の勤務時間が午前中だけということもあり、予防接種だけの時間で終わってしまうのが現況なので、この予防接種をどれだけ効率よく行っていき、他の保健活動にあてる時間を作るのかも、スタッフと考えていかなければなりません。

 巡回する中、地方では少しの工夫で予防できる病気が多いこともとても目に付きます。食べる前に手を洗う、沸騰させた水を飲む、食後歯磨きを行う、こんな当たり前なことと私たちは思えることがやはり行えないでいます。また、都市においてはエイズ問題や糖尿病対策が必要になってきています。これらすべてが地域保健活動に含まれてくるので、時間はいくらあっても足りない、といった感じですが、優先順位を見極め1つずつ進めていける知識を現地スタッフに伝えることが私の活動目標だと思っています。

 地球の裏側、時差13時間、季節が反対の南半球、30時間の長旅の末、パラグアイ国に降り立ったのが、ちょうど9ヶ月前。見るもの、触るものすべてが新鮮で、貧しい人たちの役に立ちたい、という長年の夢がかなった瞬間でした。言葉の壁はいまだ大きいですが、聞きづらいにも関らず、熱心に耳を傾けてくれるスタッフや住民の皆様との触れ合いは、私にとり大きな心の支えになっています。そして、残すところ1年3ヶ月。冒頭に書いたように、この国の肥沃な赤土によるほこりとは、毎日戦わなければなりませんが、この大きな大地に迎え入れられたのも事実。色んな顔を見せてくれるこの赤土と、これからも一緒に頑張っていきたいと思います。

 そして明日は、ひぇーっ!!また、インディへナの村だ!


 ◇◆ ナイジェリアにおける経済協力 
(在ナイジェリア日本大使館  水谷 好洋さん) ◆◇ 


 ナイジェリアはギニア湾に面し、人口約1億2千万人、石油を産出する西アフリカの大国の一つです。また、サッカー・ワールドカップ2002にも参加したサッカーの強豪国の一つです。最近では、4月に行われた大統領選挙の結果、オバサンジョ大統領が再選を果たし、引き続き民主主義政権が国政を担うこととなりました。

 ナイジェリアに対する経済協力は1980年代から90年代初頭にかけて非常に盛んに行われていましたが、93年のアバチャ軍事政権の成立後、99年まで事実上中断されました。99年の民政移管後、いわゆる基礎生活分野(保健・飲料水供給・教育)を中心に経済協力が再開されることとなりました。現在ポリオ撲滅支援、飲料水供給事業等が実施されています。

 一般にナイジェリアに対するイメージは、近隣のカメルーンやガーナ、東のケニアやタンザニアとは異なり、残念ながらあまりよくありません。昨年秋にアブジャ(ナイジェリアの首都)で開催される予定であった「ミス・ワールド」は一つの新聞報道をきっかけとして発生した暴動のためロンドンに変更されることとなりました。ナイジェリア最大の都市ラゴスの治安の悪さは世界的に有名ですし、日本をはじめ多くの国の人々がいわゆる419事件(国際的金融詐欺事件)の被害に遭っています。民族、宗教対立は非常に根深いものがあります。選挙前の今年3月には野党の副代表が暗殺されるといった事件もありました。

 また、一般に陽気な反面、大国意識が強いので、日本人からみると人当たりがいいとは言い難い面もあります。経済協力に関して言えば、10年以上前にはJICAの専門家に対する脅迫事件もありました。

 一方、ナイジェリアは世界第5位の原油産出国であり、サブサハラの国で唯一OPECに加盟しています。従って、外貨準備高は他のアフリカ諸国に比べれば高い水準にありますし、ラゴスやアブジャなどの都市では、高級レストランに高級車で乗り付けるナイジェリア人をかなり頻繁に見かけます。

 こうしたイメージのせいか、「こんな国に協力する必要あるの」との辛口のコメント、「ナイジェリアは治安が悪いからしばらく様子を見ましょう」といった援助に対する消極的なコメントをよく耳にします。確かに民族紛争、政治的暴力、宗教紛争はよく起こっています。私も正直言って不安に思うこともあります。

 こうした状況を反映してか、現在無償資金協力がいくつか実施されているものの、ナイジェリア国内におけるODA関係者は無償プロジェクトで滞在中のコンサルタント等を除けば、大使館2名とJICA4名と、周辺のアフリカ諸国に比べますと非常に寂しい状況です。また日本のNGOが活動されているという話もなく、JICAの専門家は経協再開後3年が経過した今年4月になってようやく短期で1名派遣されたという状況です。

 しかし、私がナイジェリアに来てから既に1年が経過しましたが、現地で暮らしてみると、この国を援助しなければならない現状が見えてきたような気がします。私は、地方の集落を数回訪問しました。そこには、水も電気もない集落、昔ながらの農業を営む市民、崩れ落ちた学校の屋根・壁、女性や子供による水くみといった貧困の象徴ともいうべき風景が広がっています。

 そうした地方部で実施している無償資金協力の現場に行くと、現地入りしている邦人の方々と現地の人々との間に醸成された信頼関係を垣間見ることができます。そうした光景を見ると、援助の基本は人と人とのふれあいであると強く感じます。日本の援助を非常に歓迎してくれていることは、治安に対する配慮、現地を訪問した際の歓迎ぶりでわかります。視察で訪れた私にお土産といってヤムイモを渡してくれたこともありました。

 石油により獲得された莫大な外貨、利益は、一部のビッグマンと呼ばれる政治家、事業者に集中する一方、地方農村部、そして草の根レベルの大衆に届いているようには見えません。逆説的になるかもしれませんが、豊富な石油資源があるために、かえって貧富の格差が拡大しているのかもしれません。

 ナイジェリアは貧困層が全体の2/3を占めると言われています。国連開発計画(UNDP)発表の人間開発指数(HDI)も174カ国中148番目となっています。ナイジェリアの人口(アフリカ最大)を考慮すれば、アフリカ最大の貧困人口を持つ国の一つと言えるのではないでしょうか。

 援助が再開されて約4年になりますが、このようにナイジェリアに対する援助の必要性を強く感じています。

 ちょうどこの原稿を書いている最中に、ナイジェリア側から青年海外協力隊の派遣の正式要請を受けました。もちろん、治安面、受入態勢等調査・検討すべきことはありますし、派遣の実現までには紆余曲折が予想されますが、経協担当者としては彼らの要請を前向きに受け止め、この国の経済発展の基礎造りに少しでも役立つよう努力しようと思っています。


 ◇◆ [New!!] ODAホームページ新着情報 ◆◇ 

◆世界の紙幣になったODA(ラオス)

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◆世界の紙幣になったODA(バングラディシュ)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/hanashi/sekai/asia/tk_bangla_01.html

◆日本NGO支援無償資金協力(平成14年度の交換公文締結日別)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/ngo_m15_03.html

◆平成15年度 外務省委託評価調査実施について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/choutatsu/15_itaku.html
 ページの掲載は終了致しました。

◆スリランカ国別評価

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/report/srilanka2.html

◆NGO事業補助金制度の評価(概要)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/report/ngo_3.html


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