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□●□ ODAメールマガジン □●□ 2002年11月14日発行 第7号
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 ○● トピックス ●○

 ○カンボジアの柔道
 (青年海外協力隊員 カンボジア派遣 角本憲二朗さん)
 ○夢に挑戦したプロジェクト活動
 (プロ技「二化性養蚕技術実用化促進計画」インド派遣
  前プロジェクトリーダー 河上清さん)
 ○[New!!]ODAホームページ新着情報



 ◇◆ カンボジアの柔道
青年海外協力隊員 角本 憲二朗
配属先:カンボジア柔道連盟
派遣期間:2000.12.07-2002.12.06 ◆◇ 


 私が青年海外協力隊員として、初めてカンボジアに降り立った2000年12月から間もなく2年が経とうとしています。青年海外協力隊に参加したきっかけは、小学生の頃から13年間続けてきた柔道の経験を活かして、発展途上国の人々に柔道を広めたいという気持ちからでした。
 カンボジアはポルポト時代の大量虐殺や内戦などの悲しい歴史を持っている国です。現在、平和を取り戻し少しずつ復興してきてはいますが、唯一の総合スタジアムをはじめ、体育館、スポーツジムなどの施設が閉鎖されるなど、スポーツ分野はまだまだ発展途上です。
 私が赴任して驚いたことは、道場が本会場の半分の広さしかなく、しかも国内にその一箇所しかないということ、またカンボジア国内の全柔道人口はナショナルチーム7名を中心とした、たったの20名ほどだったということでした。現在、その20名が毎日汗を流していますが、その道場を他のスポーツと共有しなければならないため、練習量や練習時間が不十分という問題もあります。
 一年前、マレーシアで行われたSEA GAMES(東南アジア大会)に3名のナショナルチームメンバーが出場しましたが、初戦敗退。東南アジアの他の国々との実力の差、練習環境の悪さを改めて実感しました。そして新たにスタミナ不足という問題を発見しました。そこで今までのようにだらだら練習するのではなく、選手たちをレベル別に分けて力が均衡している者同士を集中的に練習させ、その間他の者は休憩、そして交代するという短期集中練習方式を採用し、スタミナ不足という問題の克服に努めました。
 さらにSEA GAMESでの悔しさを体験した生徒たちも、充分とは言えない環境の中で、少しずつではありますが、自分で練習を工夫し、どうしたら勝てるようになるか考えるようになりました。その結果、今年8月にベトナムで行われた試合で、男女それぞれ1名が銅メダルを獲得! また、「形」の試合で女子2名が金メダル、男子2名が銀メダルを獲得して帰って来ました。
 私は間もなく任期が終了し、日本に帰国しますが、この結果に自信を持ち、今後もっと大きな大会でもいい成績を出せるようがんばってもらいたいと思います。そして、将来、オリンピックでカンボジアの旗を掲げて堂々と入場行進している姿を世界中のテレビで見られる日を楽しみにしています。


 ◇◆ 夢に挑戦したプロジェクト活動
    プロ技「二化性養蚕技術実用化促進計画」
インド派遣 前プロジェクトリーダー 河上清 ◆◇


 握手、握手。じっとりとした手、ごつごつした手、皺だらけの手、暖かい手、あっさりと握る人、強く握る人、強く堅く握る人、彼ら農家達の眼には感謝のぬくもりがありました。涙する人もいました。何故リーダーは帰国するのかと握った手を離さない農家もいました。
 「わたしは技術だけでなく指導方法を先生から勉強しました。自立出来ます。大丈夫です」と小生に別れの挨拶をしてくれたカウンターパート達の握手、握手、握手。
 今もこれら握手の感触、誠実な彼らの眼、小生への感謝の気持ちと彼らとの約束、そしてその時の感動を忘れることは出来ません。インドで新しい養蚕技術の実用化促進プロジェクトにリーダーとして携わった5年間の結果として、上記の感動を12ヵ所150戸の選定農家や共に汗した50余名のカウンターパートから貰ったのです。
 技術指導を受け、品質の優れたマユを生産できた農家の年収入は2~5倍に増加しました。製糸業者は農家が生産したマユから国際標準規格2A~4Aの日本の生糸と同等の優良生糸を生産できるようになりました。これはインド中央蚕糸局が過去50年間に実施した第1次から第9次までの蚕糸振興計画のいずれにおいても達成できなかった夢です。インド政府が待ち望んだ夢を実現したJICAプロジェクト「二化性養蚕技術実用化促進計画:1997~2002」は、インド蚕糸業に極めて大きなインパクトを与えました。すなわち熱帯で生産できなかった優良品質のマユおよび生糸生産を農家レベルで実現した事はインド蚕糸業の歴史上の快挙となりました。熱帯での二化性養蚕技術の創造と実用化です。
 この成果達成にはどのような秘訣が、指導方法が、戦略・戦術があったのか、それが知りたいとインド高官や幹部に問われました。強いて一般的なキーワードで言えば「インド人とのチームづくり、そのチームワーク、組織間の連携・協力、現場主義、農家レベルの交流、働き甲斐、夢の追求、根性、リーダーの個人的ネットワーク」ということになるでしょうか。
 赴任当初の2年間は困難な問題ばかりでした。今思えばそれは当然で、インドについて余り知りませんでした。JICAの事前研修程度では「群盲象を撫でる」に過ぎず、南インドの農村事情、とくに農家の生活や彼らが置かれている宗教的社会的経済的政治的教育的な環境については無知に等しかったのです。農家レベルでの実用技術の確立と普及が目指す最終目的は農家の生活向上である筈なのに。
 日本人を見たことも無い農家達が多い場所で、新技術を解説啓蒙したところで誰が外国人の話を信用するでしょうか。カウンターパートや州普及スタッフがこちらの意図したように動くでしょうか。わけても養蚕の歴史は日本より遥かに旧い国、しかも行政の仕組みは世界一との自負を持っているインドでは、技術協力を要請した中央政府の意向が容易に無視されたり、会議の決定事項が後日簡単にひっくり返されることもありました。
 リーダーは技術普及の仕組み改善に全力をぶつけ、不満・煩雑・多忙・苛立ち・立腹・躊躇などの連続で大いに身をすり減らしましたが、5年間に66万キロを走破した継続的な活動により、問題を少しづつ解決し、ほぼ3年後には絶対的な信用を相手側から得ることができました。以後この信頼関係の上にプロジェクト活動が精力的に協力して進められました。
 冒頭に述べた約束とは、プロジェクトチームの指導を受けた農家達が(1)技術的に自立すること、(2)経験を積んだ養蚕教師の役割を担うこと、そしてその技術を周辺農家に知らせ広げること、(3)州政府や中央政府からの補助金に頼らないこと(これらは農家としての完全な自立を意味する)を小生に約束してくれたことです。
 さらにカウンターパート達とは、JICAプロジェクトの志を引継ぎ、技術普及において引き続いて指導的役割を果たしていくという約束ができました。
 個人的には、プロジェクトの成果はこの約束ができた事に要約されると思いますが、これらが果たして確実に継続的に実行されていくか否かについては、今後の自立に向けて見守る必要があるでしょう。そこにJICAの役割を期待したいです。
 終りに、5年間にわたる活動を強く支援して頂いた在インド日本大使館、JICA本部及びインド事務所、そして農林水産省の各関係者にお礼を申し上げます。


 ◇◆ [New!!] ODAホームページ新着情報 ◆◇ 

◆青少年開発教育スタディーツアー参加募集

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ページの掲載は終了致しました。

◆無償資金協力(平成14年度の交換公文締結日別)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/siryo_5_13.html

◆ODAタウンミーティング in 日比谷(議事概要)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/kondankai/2/hibiya_mg.html

◆GII(人口・エイズに関する地球規模問題イニシアティブ)評価(概要版)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/report/gii.html

◆「ODA総合戦略会議」第4回会合の開催について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kondankai/senryaku/senryaku_4.html


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