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□●□ ODAメールマガジン □●□ 2002年10月29日発行 第6号
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 ○● トピックス ●○

 ○西アフリカの地に適した水田開発と新しいコメ「NERICA」
  (在象牙海岸日本大使館)
 ○シニア海外ボランティア活動1年をふり返って
  (シニア海外ボランティア ボリビア派遣 金川隆信さん)
 ○[New!!]ODAホームページ新着情報



 ◇◆ 西アフリカの地に適した水田開発と新しいコメ「NERICA」
(在コートジボワール日本大使館) ◆◇ 


 西アフリカではなだらかな浅い谷が雨期の間に湿地帯(これを「バフォン」と呼びます。)となり、農民はこれをいわゆる「水田」として使いコメを生産しています。しかしながら、しっかりとしたかんがい施設も無いことから、特にサバンナと呼ばれる地域では、その年の雨の状況によって収穫も大きく左右されるなど極めて不安定な生産を余儀なくされています。
 現在、このような農家の生産状況を改善しようと、日本の拠出金により、FOOD for WORKという手法を使った農民参加型の水田開発プロジェクトが象牙海岸北部の広い地域で展開されています。
 農民参加を基本とする本プロジェクトでは、計画から整備の全ての段階で、農民が参加しながら事業が進められています。その過程で、手作りによる水田造成、灌漑・排水路の掘削、ため池造成などの重労働に対しては、自助努力に対する支援と言う観点から、FOOD-for-WORKとして労働に見合った援助米※が支給されています。(3Kg/人/日)。
(※援助米は拠出金によりWFPが日本から購入しています。)
 すでに多くのサイトでプロジェクトが実施され、8,300人の農家が参加、整備された水田面積は510ha、野菜畑は103haに上ります。さらに、今後は1000haの水田を整備する予定です。これまでの実施サイトでは、このプロジェクトと今後の生産活動に関する農民のインセンティブは高く、特に農業の働き手である女性の参加が目立つことから、女性の地位が向上する効果も期待されます。また、整備された水田をコミュニティで管理し、学校給食活動への貢献も行なわれています。
 本プロジェクトは、西アフリカの典型である低湿地における「低投入型」かんがいプロジェクトのモデルとして様々な成果を収めることが、期待されます。
 9月、報道関係者と共に、プロジェクトサイトの一つである「フォロフォロ村」を訪れました。ここでは、農民が自らの手で用水路と水田整備を行い、自分達が作った新しい水田で立派な稲が青々と育っていました。
 また、この水田の周辺部ではNERICA米の試験的な栽培も進められています。
 象牙海岸にあるWARDA(西アフリカ稲開発協会)では、日本の研究費支援によって97年より新しいコメの品種の開発事業が行われました。雑草にも似た「グラベリマ」というアフリカ種と、穂が大きい「サティバ」というアジア種を交配させ、様々な工夫を凝らし研究は進められました。その結果、科学的な困難を克服し、新しい品種が開発されました。これを「New Rice for Africa」すなわち「NERICA」(ネリカ)と呼んでいます。
 NERICA米は、従来のアフリカの品種よりも収穫が多いこと、収穫までの期間が90日と短く、短い雨期の間に栽培することができるなど、サブサハラアフリカの社会・自然条件に適した利点を持っているのが特徴です。WARDAはアフリカの農業の典型である陸稲(おかぼ)用の品種の開発を先ず手がけ、さらに近年においては、日本人研究者も参加して農業の持続性により有効な水稲品種の開発が進められています。
 2002年には、サブサハラ諸国のイニシアティブによる「NERICA米コンソーシアム」が創設され、西アフリカ17ヵ国のほか東アフリカ各国がNERICA米の発展・普及のためのさまざまな事業に集中的に取り組むことになりました。ここ、象牙海岸及びギニアでは、すでにNERICA米の種子の増産計画が開始されています。
 今回訪問したフォロフォロ村の女性からも、こうしたお米の収穫で豊かな生活ができることへの期待と、支援を実施している日本政府に対する「メルシー」の言葉が何度も述べられました。


 ◇◆ シニア海外ボランティア活動1年をふり返って
シニア海外ボランティア ボリビア派遣 金川 隆信 ◆◇


 ボリヴイアは、南米大陸の中央部に位置し、アンデス山脈を中心に海をもたない国で、標高3,000m以上の高地(アルチプラーノ)から渓谷地帯、そしてアマゾンの熱帯雨林に及ぶ多彩な地形をもち、更に面積も日本の約3倍の広さがあります。複雑な地形によることもあり道路の舗装率はわずか6%に留まっている状況です。我が国は、1987年から地域格差の是正及び経済発展のために道路整備の援助をしています。
 私はシニア海外ボランティア第1期生としてこの国に来ました。首都ラパスにあるラパス県道路局で道路建設機材整備の指導をして1年になるところです。
 道路局は、ラパス市街から飛行場に向かう道程の中間点に位置し標高は3,800mです。酸素も薄く、気温も低いため朝一番のディーゼルエンジン始動はエーテルガス又はガソリン注入が必要です。このようにエンジンにとっても厳しい条件であり、生活環境としても決して良い条件とは言えない所です。
 赴任直後、あまりにも職場が油で汚い状態だったので危険だと指摘したら「ここは乾燥しているため油が落ちていた方が埃が立たなくてよいし、また、酸素も少ないので着火し燃えることはない。」という返事が返ってきました。しかし、あまりにも汚く危険だと判断したので掃除をし始めました。これをみた職場の人達は、金曜日の午後には各職場の掃除をするようになり、陰ながら改善されたと思っています。
 道路局の業務は道路建設及び維持管理で、約100人が勤務しております。私の職場は裏方業務の機材整備部で35人です。保有機は重機が224台、車両及びその他補助機材を合わせ合計646台、これが県内7拠点で稼働しています。日本製品は約80%を占めています。これらは新しいものでも10年、中には20年以上使った老朽機もあります。
 整備工場には、今、重機類が約35台、車両が25台あります。これらの中には部品待ち等で1年以上長期にわたり待機しているものが約10台含まれています。
 修理機の大半は走行系(足回り)の摩耗及びエンジン、クラッチ等動力伝達系の不具合で先ずは全分解作業で不具合部品を見つけることになります。ここでの判断は全く勘によるもので、的確な故障箇所の判断ができない場合には幾度も分解・再組立を繰り返すことになります。
 正確な判定と技術向上のために可能な限り測定器具によって正常か異常かの判断をするよう指導をしています。計測器具が満足に揃えられない、又何故かあるべきマニュアルがない(大部分のマニュアルは英語であり捨てられたのかも知れません)のが悩ましい次第です。部品がない場合の対処は、現在の日本と全く異なり、不具合部品のオイルシール及びベアリングを除き他の部分は、現物合わせ溶接肉盛後機械加工等でメイド・イン・ボリビア部品として再生している状況です。
 日本の戦後において米軍が使用した中古重機を整備する際、部品の入手事情も悪く、また購入資金もないため安い労賃を使って部品を再生したという、私の体験と重なるものがあります。当時の体験を思い出して、部品再生に使用している機材の判定及び熱処理方法を指導目標としていますが、熱による変形等で失敗することもあり、現場メカニックのアイディアを借り勉強することが多々あります。幸いこの職場は高地の厳しい生活をする上で助け合うことの大切さが身についているのか、問題が発生するとみんなが適時アイディアを出し協力する体制がすぐでき、これも日本の戦後の時と同じだなあと思います。
 我が機材整備部には5人制のサッカー(サロンフットボール)チームが2チームあります。道路局全体で9チームあり、リーグ戦をやっています。私は、職場のチームがユニフォームを購入する際のスポンサーになったので、試合のある毎週土曜日の午前中は応援の誘いがあります。これには、写真を撮ってほしいとの理由があるからです。
 日常の仕事では時間の観念はあまり感じられませんが、この時は限られた時間内で真剣そのもので試合をしており頼もしい感じです。また、我がチームが決勝戦までゆきましたが惜しくも敗退、選手共々私もくやしい思いを致しました。この様な活力がこの国を自力で支えてくれることを願う次第です。
 彼等の真の要求にこたえ、それが目に見える利益を生じること、そのためには日本全体、時にメーカーの支援等も重要であり、官民一体で活動できる体制の確立を念願する次第です。


 ◇◆ [New!!] ODAホームページ新着情報 ◆◇ 

◆外務省主催「第2回ODA評価東京ワークショップ」の開催について

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/siryo/siryo_3/oda_ws2.html
 ページの掲載は終了致しました。

◆「ODA総合戦略会議」第3回会合・議事録 10月23日

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kondankai/senryaku/3_gijiroku.html

◆草の根無償資金協力(平成14年度の交換公文締結日別)

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h_14/gctb_0206.html

◆平成14年度「NGOキャパシティー・ビルディング短期研修」
 ニーズ・アセスメント・ワークショップ参加者の募集について

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/2002/0206_3.html
 ページの掲載は終了致しました。

◆無償資金協力 (平成14年度の交換公文締結日別)

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/siryo_5_13.html

◆有償資金協力 (平成14年度の交換公文締結日別)

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/siryo_5_15.html


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