ODABOOK_vol1
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19https://www.saraya.com/KampalaKenyaTanzania(注1) “衛生、環境、健康”への貢献サラヤはウガンダをはじめ、マレーシア・ボルネオ島などにおいて、環境保護や国際協力など、さまざまな社会貢献活動を行っています。その取り組みはSDGsビジネスの一例として、高等学校教科書「新詳地理B」や小中学校副教材「SDGsスタートブック」などに掲載。また、テレビ東京の「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」でも紹介されています。(注2) 100万人の手洗いプロジェクト対象となるサラヤ衛生製品の売上の1%(メーカー出荷額)を日本ユニセフ協会に寄付し、ウガンダの手洗い促進活動を支援するプロジェクト。本プロジェクトの取り組みにより、同国の一般家庭における手洗い普及率は14%(2006-07年)から、38%(2019-20年)に向上しています。(12の病棟・手術室)では機器の使用頻度も大幅に増え、当社の名前も「サラヤって何?」から、「サラヤした?」と洗浄消毒の代名詞として使われるようになりました。今後は機器の本格採用を目指すだけでなく、サブスクなどのサービスを付加した新しいビジネスモデルを考えていきたいと思っています。国際協力は「支援活動か、ビジネスか」という問いをよく耳にします。しかし、支援活動とビジネスは二者択一ではなく、表裏一体の関係にあると思います。支援活動を継続していくには、ビジネスとして成り立たっていなければなりませんし、ビジネスを成功させるためには現地に根付いた地道な社会貢献活動が必要です。ビジネスになるか、ならないかはタイミングだけの問題です。そのタイミングを前倒しにすることが私たちの仕事だと思います。それが実現できれば、多くの命も救うことができると考えています。(取材時期:2021年8月) 洗浄消毒機器の導入と併せて、病院における感染対策などのレクチャーも行った。EPISODE「ウガンダの父」と呼ばれた日本人ワイシャツづくりを通じて日本とウガンダの交流に貢献した柏田雄一氏は、「ウガンダの父」と呼ばれる伝説的な人物です。作家の山崎豊子さんの著作「沈まぬ太陽」アフリカ篇に登場する「富士ワイシャツ」の工場長は柏田氏がモデルです。また、今井通子さんのノンフィクション作品「ウガンダの父とよばれた日本人」でも紹介されています。ウガンダ共和国(Republic of Uganda)首都: カンパラ人口: 4,427万人(2019年 世界銀行)面積: 24.1万㎢(ほぼ本州大)気候: サバンナ気候(年間平均気温:約23℃)会社名:サラヤ株式会社社:大阪府大阪市東住吉区本立:1959(昭和34)年設代表者:代表取締役社長 従業員:従業員:2,277名事業内容:家庭用及び業務用洗浄剤・消毒剤・うがい薬等の衛生用品と薬液供給機器等の開発・製造・販売など更家 悠介(グループ全体 2022年10月現在)支援活動とビジネスは表裏一体その後はまだ機器の本格的な採用には至ってはいませんが、手洗いプロジェクトから洗浄消毒機器の導入などの一連の啓発活動により、医療関係者の衛生意識が向上するとともに、サラヤの認知度と信頼度も大きくアップしました。隣国コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生した際には、ウガンダ政府の国家対策会議にJICAとともに当社も呼ばれ、緊急対策メンバーの一員として感染対策に奔走することになりました。UGANDA

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