ODA(政府開発援助)

平成30年度 草の根・人間の安全保障無償資金協力を活用した官民連携案件

令和元年7月17日

  1. 我が国企業がCSR(企業の社会的責任)活動を通じて事業を実施(予定を含む)する国・地域において,途上国の経済社会開発に貢献することを支援するため,外務省では,草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下「草の根無償」という。)を活用して,我が国企業がNGO等と協力して行うCSR活動との連携などの官民連携を推進しています(草の根無償の詳細及び申請書については「草の根・人間の安全保障無償資金協力」ページ参照)。公益性の高い企業活動とODAによる経済協力活動が連携することにより,経済社会開発上の課題のより効果的かつ効率的な達成が期待されます。
  2. 平成30年度に採択した草の根無償案件のうち,上記のように官民が連携して実施した案件の事例を以下のとおり紹介いたします。本取組に御関心をお持ちの企業,NGO等の皆さまにおかれては,御検討の参考にしていただければ幸いです。

(1)インドネシア「バリ州クルンクン県トゥサン村における農業用水供給設備整備計画」

概要
 バリ州クルンクン県トゥサン村にソーラーシステムを用いた給水設備(ポンプ設備,ソーラーパネル,コントロールパネル等の電気制御機器等)を整備することで,安定した農業用水を水田に供給し,地域の農産業の発展及び農民の生活水準向上を図るもの。
企業との連携
 水機工業株式会社がポンプ設備,ソーラーパネル,電気制御機器の設置を実施するとともに,設備の使用方法等の研修を実施する。

(2)ネパール「カブレパランチョーク郡農産物加工施設建設計画」

概要
 カブレパランチョーク郡において,コーヒー生豆の精製・加工及び商品化を行うための精製場及び加工場を建設し,関連機器(脱穀機,選別機,焙煎機等)を整備することで,農村部の活性化,収入向上及び女性の雇用とその地位向上を図るもの。
企業との連携
 株式会社カラーバス(旧:株式会社IGCJapan)が専門家を派遣し,各機器の使用方法及び維持管理に関する研修を実施する。

(3)チリ「首都圏州南東部地域マンモグラフィー整備計画」

概要
 首都サンティアゴ南東部の住民を対象に,乳がん検査巡回車に搭載するマンモグラフィー機材1台を整備することで,地域住民の乳がん検査率の向上や検査期間の短縮並びに乳がんの早期発見に寄与するもの。
企業との連携
 タイムド社(富士フイルム株式会社のチリ国内販売代理店)が乳がん検査巡回車へ機材の設置を行う。また,富士フイルム株式会社が日本人技術者を派遣し,機材の取扱い講習を実施する等技術移転を行う。

(4)ザンビア「ルサカ州チルンドゥ郡ムテンデレミッション病院レントゲン機材整備計画」

概要
 ルサカ州チルンドゥ郡ムテンデレミッション病院での検査診断能力を向上させるため,デジタルレントゲン機材(デジタルX線撮影装置,デジタルX線画像読取装置,X線写真フィルム現像機)を整備するもの。
企業との連携
 FUJIFILM South Africa (Pty) Ltd.が,技術者派遣による機材の設置作業を負担するほか,機材の取扱い指導を行う。

(5)ナイジェリア「エボンイ州アフィポ北部地方行政区アマチャラ医療・教育センター太陽光発電導入計画」

概要
 エボンイ州アフィポ北部地方行政区に位置するアマチャラ医療・教育センターにおいて,太陽光発電システムの整備及び同センターの改修を実施することにより,保健医療及び教育環境の改善に寄与するもの。
企業との連携
 株式会社4STONES・CORPORATION が日本から技術者を派遣し,太陽光発電システムの設置及び使用・維持管理方法等の技術研修を実施する。

(6)ナイジェリア「ラゴス州エティオサ地方行政区エレグシ家庭医療施設太陽光発電導入計画」

概要
 ラゴス州エティオサ地方行政区に位置するエレグシ家庭医療施設において,太陽光発電システムを導入することで,24時間体制の医療サービスに寄与するもの。
企業との連携
 パナソニック株式会社が太陽光発電システムの設置を行う。また,専門家を日本及びラゴスから派遣し,同システムの使用・維持管理方法等の技術訓練を実施する。