地球環境

「国連環境開発会議」(「地球サミット」(UNCED))(1992年)

1. 会議の趣旨

 同会議は、1972年の国連人間環境会議(ストックホルム会議)以来、環境問題への取り組みが本格化する中、1992年に開催された環境と開発に関する国連会議であり、地球温暖化、酸性雨等顕在化する地球環境問題を人類共通の課題と位置付け、「持続可能な開発」という理念の下に環境と開発の両立を目指して開催されたもの。

2. 開催場所及び日時

  • 場所 : ブラジル・リオデジャネイロ(リオセントロ会議場)
  • 日時 : 1992年6月3~14日
  • 参加者: 172ヶ国の政府代表、国際機関、NGO

3. 会議の結果

(1)環境と開発に関するリオ宣言の採択

 人類共通の未来のために地球を良好な状況に確保することを目指し、人と国家との相互間の関係を規定する行動の基本原則の集大成であり、前文及び27の原則から成る。

(2)気候変動枠組み条約の署名

 1992年5月の第5回再開会期において、先進国は、1990年代の終わりまでに二酸化炭素等の温室効果ガスの排出を従前の水準まで戻すことの重要性を認識しつつ、排出抑制や吸収源保全のための政策・対応措置を講ずるとともに、その政策・対応措置と効果予測等についての情報を提出し、締約国会議出の審査を受けること等を主たる内容とした国際条約を採択UNCED期間中に、155ヶ国が署名(我が国は6月13日に署名)。

(3)生物多様性条約の署名

 1992年5月の第7回交渉会議において、生物多様性の保全、生物多様性要素の持続的利用、遺伝資源の利用から生じる利益の公正かつ公平な配分を実施することを目的とし、国家戦略、計画の策定、自国の保全上重要な地域や種のリストの作成、保護区等の設定、遺伝子資源に対するアクセス・保証、技術移転、資金援助等を主たる内容とした国際条約を採択。UNCED期間中に、157ヶ国が署名(我が国は6月13日に署名)。

(4)森林に関する原則の採択

 国家の開発の必要性及び社会・経済成長のレベルに応じた森林を利用する主権的権利を認めるとともに、森林の多様な機能(生物多様性の維持、エネルギー源、炭素の貯蔵等)の維持及び持続的経営の強化、森林政策の在り方、国際法規、多国間合意に基づいた林産物貿易、開かれた自由な貿易の促進、世界の緑化、国際協力等について規定。

(5)アジェンダ21の採択

 環境と開発に関するリオ宣言の諸原則を実施するための行動プログラムであり、環境・開発の両面にわたる4分野(社会経済的側面、開発資源の保護と管理、女性をはじめとする各主体の役割のあり方、実施手段)の40項目について幅広く各国の行動のあり方をとりまとめ。

4.我が国からのハイレベルの出席者

 政府代表として中村省三郎環境庁長官(当時)が出席し、代表演説を行った。(当初予定されていた宮澤総理(当時)はPKO法案審議のため出席を断念し、総理演説は国連文書として配布された。)

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