経済

二国間投資協定(BIT:Bilateral Investment Treaty)とは

平成21年11月

 日本の企業が海外に工場や会社を設立したり、海外企業の株式を取得したりすることを「海外投資」といいます。
 海外投資に関する規制をできる限りなくし、投資を自由に行える環境を整え、投資家および投資財産を保護するという日本と外国の約束が「二国間投資協定(BIT)」です。
 最近世界で締結されているFTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)も、投資を扱う章(投資章。実質的にBITと同様の内容。)を含むものが多くあります。

 現代のビジネスにおいては、多くの企業が世界的にその活動範囲を広げています。今や海外投資は、モノやサービスの貿易と並んで、国際企業活動に欠かせない柱なのです。
 ところが、貿易に関しては世界貿易機関(WTO)で多国間の包括的なルールが決められていますが、投資に関してはこのようなルールは存在しません。このため、多数の国の間で適用する投資ルールができあがるまでは、二国間や複数国の間で協定を結び、投資をしやすい環境を創り出す努力をしています。

 世界で締結された二国間投資協定(BIT)の数は、1990年代から急増し、国連貿易開発会議(UNCTAD)の報告では、約2,700件(2008年末現在)とされています。
 これまでに、米国は約40件、また、ドイツ、英国、フランスなどはそれぞれ約100件の投資協定を締結しています。世界的な海外投資の伸びに合わせ、各国とも当面は投資協定の活用を進めていくと思われます。

 二国間投資協定(BIT)において、外国における投資に関する規制を削減し外国政府による不当な措置による投資環境の悪化に対応するためのルールを定めることができれば、日本企業が安心して海外に進出(投資)できるための環境整備が促進されることになると考えられます。
 その結果、ビジネスチャンスも増え、日本企業の活躍の場が世界的に拡がってくるとともに、日本企業による投資を受け入れる投資協定締結相手国でも、日本の技術やノウハウが新しく入ってきたり、雇用が増えたりする効果により経済が活性化し、日本と相手国の経済関係の安定的な成長と発展にもつながります。

世界のBIT締結件数の推移

出典:UNCTAD

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