軍縮・不拡散

生物兵器禁止条約(BWC)第6回運用検討会議(概要と評価)

平成18年12月12日

  1. 11月20日から12月8日、生物兵器禁止条約(BWC)第6回運用検討会議がジュネーブにおいて開催され、最終宣言(英文)(PDF)PDF の採択をもって終了した。
  2. BWCは、条約の遵守を検証する手段に関する規定が不十分であることから、条約を如何に強化するかが課題となっている。BWCに検証メカニズムを導入する試みが2001年に頓挫して以来、締約国は条約を如何に強化するかについて議論してきた(2003~2005年)。
  3. (1)第6回運用検討会議では、条約の運用状況を包括的に見直すことで、生物テロの脅威や感染症の蔓延等を含む今日の国際情勢におけるBWCの意義を再確認した。

    (2)また、今後は2011年の第7回運用検討会議まで年次会合を開催し、各国国内法制の強化や病原菌の安全管理、締約国間の相互支援、国際機関との連携等について議論することに合意した。なお、2007年は、今回会議議長であるカーン在ジュネーブ・パキスタン大使が、引き続き専門家会合(8月20~24日)、締約国会合(12月10~14日)の議長となる予定。

    (3)更に、事務局機能を有する履行支援ユニットの設置等、新たな措置に合意したことで、締約国間の情報共有が合理化され、未締約国に対する普遍化の働きかけが促進されることが期待される。

  4. 2001年の前回運用検討会議では最終宣言に合意できなかったことから、今回、1996年の第4回会議以来約10年ぶりに最終宣言の採択に成功したことになる。これにより、BWCプロセスが正常化するとともに、昨年のNPT再検討会議以来続いていた、多国間軍縮・不拡散体制を覆う消極的な雰囲気を打開できた点でも、今回会議の成功の意義は非常に大きい。
  5. (1)我が国は、本年2月にBWC東京セミナーを開催することで、いち早く今回運用検討会議への準備を他の締約国に促し、また最終宣言に盛り込むべき文言を提案することで実質的な貢献を行うなど、今回会議の成功に向けて精力的に取り組んできた。

    (2)今後とも、我が国としてはそのもてる知見を活用し、生物兵器の禁止・予防を通じて国際社会の安全保障が高まるよう、積極的に貢献していく考えである。

関連ホームページ:http://www.unog.ch/bwc他のサイトヘ(国連軍縮局内のBWC関連ページ)

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