ジンバブエ

基礎データ
英語名称:  Republic of Zimbabwe
首  都: ハラーレ(Harare)
面  積: 39万km2
人  口: 1,100.2万人(人口増加率3.0%)
言  語: 英語、ショナ語、ンデベレ語
民  族: ショナ族、ンデベレ族、白人
宗  教: 部族宗教、キリスト教
略史:1965年白人スミス政権の一方的独立宣言(国名ローデシア)。1968年国連で対ローデシア経済制裁決議採択。1980年ジンバブエとして独立、ムガベ首相就任。1987年ムガベ大統領就任。
政 体: 共和制
元 首: ロバート・ムガベ(Robert Mugabe、大統領)
大統領: ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)
外 相: アイザック・ムデンゲ(Isac S. G. Mudenge)
軍事力: 総兵力43,000人(陸ε39,000、空4,000)96年予算2.5億ドル
G N P: 54.2億ドル[一人当たり490ドル]
経済成長率: ▲ 1.9%(1995年)、 6.1%(1994年)、 3.0%(1993年)
物価上昇率:  22.6%(1995年)、22.3%(1994年)、27.6%(1993年)
失 業 率: n. a.
通   貨: ジンバブエ・ドル(1ドル=10.83ジンバブエ・ドル)
対日輸入: 121百万ドル・輸送機械、土木機械、タイヤ等
対日輸出: 163百万ドル・ニッケル、フェロクロム、たばこ、アスベスト等
我が国の政府開発援助:  65.63百万ドル(1位)
    無償資金協力:  54.77百万ドル
      技術協力:  12.35百万ドル
     政府貸付等: ▲ 1.49百万ドル
日本からの直接投資: 353.6万ドル
在 留 邦 人 数: 205名

 内政面では、3月の大統領選挙においてムガベ大統領が再選され、その後内閣の一部改造が行なわれた。その後高等裁判所において、95年に実施された地方選挙のうち、首都ハラレ市及び第二の都市ブラワヨ市の市長選挙結果が無効と判断され、9月に両市ともやり直しの選挙が行なわれた。国家公務員は数年間大幅な給与改定が行なわれておらず、8月に始まった看護婦等病院関係者のストに呼応して大幅給与改定を求めるストライキを行なった。
 経済面では、96年は5年間のESAP(経済構造調整計画)第一期の最終年であり、政府は引き続き各種規制緩和に取り組み、財政赤字削減、公営企業の民営化などを進めた。農業は数年ぶりに十分な降雨に恵まれ、農産業の中枢であるタバコをはじめ、メイズなど各作物とも順調な収穫を上げた。農業の好調により他の産業も一般に順調に成長し、96年のGDP成長率は約8%に達したものと見込まれる。しかしながら、国民一般の生活は、インフレなどにより苦しく、政府発表によれば、国民の62%が余裕のない暮らしを迫られている。
 対外関係では、ジンバブエは引き続きアフリカの平和と安定に強い関心を示し、南部アフリカ諸国のPKO能力向上のための施設を国内に開設した。9月にはソーラー(太陽光利用)・サミットを開き、11月には途上国のG15首脳会議を主催するなど、会議誘致にも積極的であった。
 日本は、ジンバブエに対し、96年も技術協力、開発調査、無償資金協力、有償資金協力などを引き続き推進した。貿易面では、日本はジンバブエからニッケル、タバコ、クローム、アスベストなどを輸入し、機械、自動車などを輸出している。