ザイール

基礎データ
英語名称:  Republic of Zaire
首  都: キンシャサ(Kinshasa)
面  積: 234.5万km2
人  口: 4,255万人(人口増加率3.3%)
言  語: バンツー系、スーダン系、ナイル系
民  族: キクユ族、ルオ族、カレンジン族等
宗  教: カトリック、プロテスタント、原始宗教
略史:1960年ベルギーより独立(コンゴ共和国)。直後内乱が起こり、1965年クーデターでモブツ現大統領が政権を執り現在に至る。1971年国名をザイールに改称。
政 体: 共和制
元 首: モブツ・セセ・セコ(Mobutu Sese Seko、大統領)
首 相: ケンゴ・ワ・ドンド(Kengo Wa Dondo、首相)
外 相: カマンダ・ワ・カマンダ(Kamanda Wa Kamanda、外務担当副首相)
軍事力: 総兵力49,100人(陸25,000、海ε1,300、空1,800)96年予算1.2億ドル
G N P: n. a.
経済成長率: ▲0.7%(1995年)、▲  7.2%(1994年)、▲ 14.5%(1993年)
物価上昇率: 541.8%(1995年)、23,760.5%(1994年)、1,893.1%(1993年)
失 業 率: n. a.
通   貨: 新ザイール(※1ドル=66,610新ザイール)(9月)
対日輸入: 12百万ドル・自動車等
対日輸出: 73百万ドル・コバルト、銅等
我が国の政府開発援助: 5.38百万ドル(6位)
    無償資金協力: 4.63百万ドル
      技術協力: 0.75百万ドル
     政府貸付等: ----百万ドル
日本からの直接投資: n. a.
在 留 邦 人 数: 25名

 モブツ大統領は、年頭のメッセージにおいて、97年に予定される選挙の準備促進、ザイール東部のルワンダ難民の早期本国帰還を訴えた。1月1日、選挙管理委員会が発足し、選挙の準備が開始された。2月、内閣改造が行われたが、野党急進派よりの入閣は見送られた。8月、モブツ大統領はスイスで手術を受け、療養に入ったが、これと期を一にして、外部勢力に支援された反政府勢力と政府軍との衝突が南北キブ州の主要都市で顕著となり、反政府勢力が同州の主要都市を占拠する状態となっている。こうした状況の中、モブツ大統領は12月半ば帰国し、東部での攻勢準備のため、危機管理内閣の発足及び軍の再編などの措置をとった。
 政府の経済政策の基本はマクロ経済の安定と持続的成長及び経済安定のための構造調整である。成長率については、1.3%程度に留まるものと見込まれている。鉱山、運輸、通信分野での投資の伸びが、前95年比で363%増と顕著であった。
 反政府勢力との戦闘の激化とともに、東ザイールにいたルワンダ難民が大挙して本国への帰還を開始し、11月半ばには50万人以上のルワンダ難民が帰還した。ザイール政府は、ザイール東部紛争の背後には国際的陰謀があるとし、これを激しく非難している。
 日本との間では、二国間の援助は中断しているが、社会開発分野で草の根無償をキンシャサ、及びゴマ市周辺において実施している。特に、大学病院の医療器材の修復がザイール政府より高い評価を得た。