スウェーデン

基礎データ
英語名称:  Kingdom of Sweden
首  都: ストックホルム(Stockholm)
面  積: 45万km2
人  口: 874万人(人口増加率0.5%)
言  語: スウェーデン語
民  族: 北方ゲルマン民族
宗  教: 福音ルーテル教(国教)
略史:1648年ウエストファリア条約で大国の地位確保。1814年ナポレオン戦争後、キール条約締結。非同盟・中立政策を採用。1995年EU加盟。
政  体: 立憲君主制
元 首: カール16世グスタフ国王(King Carl XVI Gustaf)
首 相: ヨーラン・パーション(Go¨ran Persson)
外 相: レナ・イェルムヴァレーン(Lena Hjelm-Walle´n)
軍事力: 総兵力6.3万人(陸4.3万、海ε1.0万、空1.0万)96年予算63億ドル
G N P: 2,064.2億ドル[一人当たり23,630ドル]
経済成長率: 3.0%(1995年)、2.6%(1994年)、▲2.2%(1993年)
物価上昇率: 4.1%(1995年)、2.7%(1994年)、 2.6%(1993年)
失 業 率: 7.7%(1995年)、8.0%(1994年)、 8.2%(1993年)
通   貨: クローナ(1ドル=6.87スウェーデン・クローナ)
対日輸入: 1,865*百万ドル・乗用車、蓄電池、ポンプ類等
対日輸出: 2.344*百万ドル・医薬品、乗用車、送信機等
我が国の政府開発援助: ---百万ドル
    無償資金協力: ---百万ドル
      技術協力: ---百万ドル
     政府貸付等: ---百万ドル
日本からの直接投資: 940万ドル
在 留 邦 人 数: 1,901名

 3月、カ-ルソン首相は後進に道を譲るとして辞任、パ-ション蔵相が新たに首相に選出された。パ-ション新首相は最重要課題として失業率の削減を掲げ、そのための安定財政、企業活動促進等の施策を打出し、堅実な財政基盤を確立するため思い切った財政赤字削減政策を実施した。諸政党の間で支持率が分散する状態が続く中、社民党は中央党との協調により政局運営にあたり、少数与党政権が続いている。
 政府は、物価の安定と好調な貿易収支が見られる状況下で、経済の先行きについても楽観的見通しを示し、98年には財政赤字を解消できるとしている。国内経済は、96年に入ってから欧州経済の減速等の影響を受けたが、秋口までには経済の勢いも回復し、政府予測では96年のGDP成長率は1.6%、また97年には2.3%になると見込まれている。
 対外関係では、国連を通じた国際的役割を伝統的に外交の一つの柱としており、10月に安保理非常任理事国選挙に当選したことで、PKOや国連改革などの課題に一層積極的に取組むこととしている。EUにおける協力については、国内の一部に慎重論が根強いことを意識しつつも積極的にこれを進めることを基本としており、通貨統合に対しては参加条件を満たすことを優先課題とし、参加の是非は国会における論議を待つとの態度で臨んでいる。また、5月にはバルト海地域首脳会議を主催した。軍事非同盟政策は堅持し、NATO拡大については欧州に新たな分断線を作ることのないよう主張しつつ、平和のためのパ-トナ-シップ(PFP)など新たな安全保障体制には積極的に協力している。パ-ション首相は米国(8月)、ロシア(10月)、中国(11月)を訪問した。
 日本との関係では、10月、カール16世グスタフ国王が非公式に訪日されたほか、ペッテション国防大臣、タム教育大臣、フォン・シ-ドヴ貿易大臣が訪日し、土井衆議院議長のスウェーデン訪問が行われたのをはじめ、国会議員・政府実務者間の交流、経済・文化面等での交流が活発に行われた。3月にはASEM外相会合の機会に外相会談が行われた。