ポーランド

基礎データ
英語名称:  The Republic of Poland
首  都: ワルシャワ(Warsaw)
面  積: 31.2万km2
人  口: 3,834万人(人口増加率0.3%)
言  語: ポーランド語
民  族: ポーランド
宗  教: カトリック
略史:1945年6月、親ソ連臨時政府とロンドン亡命政府による統一政府が成立したが、1947年1月の総選挙以降、統一労働者党による独裁支配を確立。1989年の民主化により旧体制が崩壊、民主政府が樹立され、今日に至る。
政  体: 議会民主制
元 首: アレクサンダル・クファシニエフスキ(Aleksander Kwasniewki、大統領)
首 相: ヴウォジミエシュ・チモシェヴィチ(Wlodzimierz Cimoszewicz)
外 相: ダリウシュ・ロサティ(Dariusz Rosati)
軍事力: 総兵力24.9万人(陸17.9万、海1.8万、空5.2万)96年予算31億ドル
G N P: 946.1億ドル[一人当たり2,470ドル]
経済成長率: 6.5%(1995年)、 6.0%(1994年)、 3.8%(1993年)
物価上昇率: 27.8%(1995年)、32.2%(1994年)、35.3%(1993年)
失 業 率: 13.1%(1995年)、13.9%(1994年)、14.9%(1993年)
通   貨: ズウォティ(※1ドル=2.85ズウォティ)
対日輸入: 479百万ドル・自動車、電気機械等
対日輸出: 43百万ドル・魚類、動物性原料等
我が国の政府開発援助: 103.16百万ドル(5位)
    無償資金協力: 95.29百万ドル
      技術協力:  7.74百万ドル
     政府貸付等:  0.13百万ドル
日本からの直接投資: 271万ドル
在 留 邦 人 数: 395名

 1月、オレクシ首相がスパイ疑惑事件で辞任し、民主左翼連合(SLD)と農民党(PSL)連立政権になってから3代目のチモシェヴィッチ内閣が2月に成立、社会保険改革、中央官庁の機構改革に精力的に取り組んでいる。連立与党関係は9月にPSL所属の対外経済相の解任で緊張したが、双方とも97年の国会選挙まで現政権を維持するとしている。
 経済面では5%以上の経済成長、10%前後の鉱工業生産の伸び、インフレ率の低下で安定した経済成長が持続している。貿易面では、国内の好況を反映し輸入の伸びが輸出のそれを上回っているが、活発な「国境貿易」で外貨準備は増加し続けている。失業者数も引き続き減少、国営企業の60%が民営化され、大衆民営化が本格的に始動している。
 対外関係では、クファシニエフスキ大統領は、1月に独、仏、ベルギー訪問によって体制変革後の西側回帰希求を柱とする外交政策の不変性を対外的に明確にし、さらには、ロシア、米国などを訪問し、EU、NATO加盟姿勢を訴えている。11月にはOECD第28番目の加盟国となった。NATO加盟については、97年7月の同サミットでの加盟参加招請が予想され99年までの実現も見えてきた。EU加盟についても、独、仏両国の後押しを受け97年後半には加盟交渉の開始が見込まれる。
 日本との関係については、2月にストゥルージック上院議長が訪日し、3月には両国政府間の航空協定が発効した。6月には両国外務省間の政務協議が行われ、11月には両国政府間科学技術協力協議の第2回会合がワルシャワで開催された。経済協力分野では、3月に情報処理に関わる人的資源開発分野でのプロジェクト方式技術協力が、4月には中小企業振興を柱とした産業政策支援が開始された。文化面では、1月に広報文化センターが開館、3月には狂言がワルシャワとクラクフで公演された。