ノールウェー

基礎データ
英語名称:  Kingdom of Norway
首  都: オスロ(Oslo)
面  積: 38.7万km2
人  口: 432万人(人口増加率0.4%)
言  語: ノールウェー語
民  族: 北方ゲルマン民族
宗  教: 福音ルーテル教
略史:870年頃ノールウェー王国形成。 14世紀デンマーク、19世紀スウェーデンと同君連合。 1905年スウェーデンより独立。
政  体: 立憲君主制
元 首: ハーラル5世(Harald V、国王)
首 相: トルビョルン・ヤーグラン(Thorbjorn Jagland、首相)
外 相: ビョルン・トーレ・ゴダール(Bjorn Tore Godal)
軍事力: 総兵力30,000人(陸14,700海6,400空7,900)96年度予算37億ドル
G N P: 1,143.2億ドル[一人当たり26,480ドル]
経済成長率: 3.3%(1995年)、5.0%(1994年)、2.8%(1993年)
物価上昇率: 3.0%(1995年)、0.6%(1994年)、2.1%(1993年)
失 業 率: 4.9%(1995年)、5.4%(1994年)、6.0%(1993年)
通   貨: ノールウェー・クローネ(1ドル=6.44ノールウェー・クローネ)
対日輸入: 1,242百万ドル・船舶、自動車、鉄鋼管等
対日輸出: 743百万ドル・魚介類、フェロアロイ、化学品等
我が国の政府開発援助: ---百万ドル
    無償資金協力: ---百万ドル
      技術協力: ---百万ドル
     政府貸付等: ---百万ドル
日本からの直接投資: 2,031百万ドル
在 留 邦 人 数: 517名

 内政面では10月、90年11月から政権を担当してきたブルントラント首相が、労働党大会の前に97年9月に予定される総選挙における労働党の首相候補を明らかにしておく必要があるとして辞任し、ヤーグラン労働党党首が政権を引継いだ。ヤーグラン新首相は、前政権の政策継続を表明するとともに、産業・労働政策、福祉政策、文化・研究・教育政策、外交・安全保障政策を4つの柱とする「ノールウェーの家-2000年」構想を明らかにした。経済面では、96年は5.4 %の経済成長が見込まれ、失業率は4.25%と前年より低下し、引き続き良好な経済指標を示している。また、原油価格の上昇により国家財政も本年から大幅な黒字に転換し、黒字分を「国家石油基金」として将来の経済運営にあてるなど、今後とも安定的な成長を目指している。
 外交面では、EUには非加盟であるが欧州の一員として、EU及びEU加盟各国との政治対話、EEAの下での貿易・経済関係強化、NATOとの安全保障協力に努めている。欧州以外の地域では、米国、アジアとの関係拡大を重視しており、ブルントラント首相は95年に続き10月にタイ及びヴィエトナムのアジア諸国を訪問した。ノールウェーにとり、北部で国境を接するロシアとの安定した関係の構築は安全保障上の重要な課題であり、93年に発足したバレンツ理事会の下で種々の協力を推進している。3月にエリツィン・ロシア大統領がノールウェーを公式訪問し、境界画定、貿易・経済協力、コラ半島の環境等の問題について話し合いを行った。また、中東和平に積極的に貢献するとともに、開発援助、軍縮、PKOなどの分野で国際協力を推進した。
 日本との関係では、9月に国連総会の機会を利用して外相会談が行われ、二国間関係、国連、中東和平等について意見交換が行われた。また、事務レベルでは政務協議、貿易・経済協議、開発政策協議、国連開発協議等が行われた。貿易も順調に発展しており、投資面については北海油田開発を中心とした投資が行われている。