ウルグァイ

基礎データ
英語名称:  Oriental Republic of Uruguay
首  都: モンテビデオ(Montevideo)
面  積: 17.6万km2
人  口: 317万人(人口増加率0.6%)
言  語: スペイン語
民  族: スペイン、イタリア系が大半(ラテン民族)
宗  教: カトリック教が大多数
略史:1825年8月25日、独立宣言。1973年、軍政化。
   1985年、民政移管。
   1995年3月、現政権(サンギネッティ大統領)誕生。
政 体: 立憲共和制
元 首: フリオ・マリア・サンギネッティ(Julio Maria Sanguinetti、大統領)
副大統領: ウーゴ・バタージャ(Hugo Batalla)
外 相: アルバロ・ラモス(Alvaro Ramos)
軍事力: 総兵力25,600人(陸17,600、海5,000、空3,000)96年予算n.a.
G N P: 147.3億ドル[一人当たり4,650ドル]
経済成長率: ▲2.4%(1995年)、 6.8%(1994年)、 3.0%(1993年)
物価上昇率: 42.2%(1995年)、44.7%(1994年)、54.1%(1993年)
失 業 率: 10.2%(1995年)、 9.2%(1994年)、 8.3%(1993年)
通   貨: ペソ(※1ドル=8.47ウルグァイ・ペソ)(10月)
対日輸入: 73百万ドル・機械・電気類、化学品類等
対日輸出: 19百万ドル・魚介類、羊毛等
我が国の政府開発援助: 10.48百万ドル(3位)
    無償資金協力: 0.48百万ドル
      技術協力: 6.61百万ドル
     政府貸付等: 3.39百万ドル
日本からの直接投資: 140万ドル
在 留 邦 人 数: 366名

 サンギネッティ政権は、多少の軋みはあったものの国民党との連立を確保し続け、個人年金併用の新社会保障制度を4月から発足させたほか、教育改革を開始し、さらに一党一大統領候補者制・国政選挙と地方選挙の時期の分離等を内容とする憲法改正をほぼ実現するなど、重要案件を着々と処理した。ただし、教育改革については高校生による校舎占拠等反対もあり、また、12月の憲法改正の国民投票は僅差の勝利(暫定)であり、これに反対した左翼勢力の力をも示した。その他、前ラカジェ政権時代の汚職が問題になったこともあり、汚職防止法の議会審議が進んでいる。
 経済面では、消費者物価上昇率が前年の35%から25%に下がったが、失業率は約11%から第2四半期13%に上昇した。7月末、政府は民間投資を含む24億ドルのインフラ整備計画を発表し、11月には年間経済成長率は予想の1%を越え2%になり、景気は底を打ったと楽観的予想を発表した。一般犯罪はやや増加し政府は4月治安強化策を打ち出したが、テロはほとんどなく社会情勢は平穏である。
 対外関係では、95年に続き、メルコスール(南米共同市場)や国連等を含めて積極的な外交を展開した。伝統的に熱心なPKOにもアンゴラ等への参加を続けている。自前でモンテヴィデオに設置していたメルコスール事務局は、97年初めから正規のものになることが決定された。二国間関係では、中南米諸国のほか伝統的に関係が深い欧米(スペイン国王夫妻来訪等)に加え、アジア諸国(大統領のマレイシア訪問、外相訪中、朱中国副首相来訪等)との関係強化に向けた動きが見られた。
 日本との関係については、伝統的に良好であり、また、96年は外交関係設定75周年を迎えた。7月には小川外務政務次官が来訪した。日本との貿易・投資に期待が大きく、日本の経済協力への評価は高い。日系人を含め約450人の移住者が在住している。