(台湾)

基礎データ
英語名称:  Taiwan
首  都: 台北、高雄(Taipei, Kaohsiung)
面  積: 3.6万km2
人  口: 2,113万人(人口増加率8.6%)
言  語: 北京語、福建語、客家語
出 身 別: 本省人(台湾出身者)85%、外省人(大陸出身者)13%、その他
宗  教: 仏教、道教、キリスト教
略史:1949年台北に「臨時首都」を遷都。1971年国連を脱退。1975年蒋介石「総統」死去。1987年戒厳令解除。1988年蒋経国「総統」死去、李登輝「副総統」、「総統」に就任。1990年李登輝、第8代「総統」に当選。
「総  統」: 李登輝(Lee Tenghui)
「行政院長」: 連戦(Lien Chan)
「外交部長」: 章孝厳(Chang Hsiaoyen)
軍事力: 軍事力:総兵力ε37.6万人(陸ε24.0万、海6.8万、空6.8万)96年予算136億ドル
G D P: 2,725億ドル[一人当たり12,844ドル]
経済成長率: 6.1%(1995年)、6.5%(1994年)、6.3%(1993年)
物価上昇率: 3.7%(1995年)、4.1%(1994年)、2.9%(1993年)
失 業 率: 1.6%(1994年)
通   貨: 新台湾ドル(1ドル=27.49新台湾ドル)
対日輸入: 28,984百万ドル・機械、化学品、金属品等
対日輸出: 14,329百万ドル・食料品、機械、雑貨、繊維等
我が国の政府開発援助: ---百万ドル
    無償資金協力: ---百万ドル
      技術協力: ---百万ドル
     政府貸付等: ---百万ドル
日本からの直接投資: 4億5,698万ドル
在 留 邦 人 数: 10,687名

 台湾においては、87年の戒厳令解除後、急速に民主化・自由化が進展している。94年12月に台湾省長、台北市長、高雄市長の直接選挙が実施された他、95年12月には第三期立法委員選挙が実施され、与党国民党が過半数の議席をかろうじて獲得する一方で、野党の民進党及び新党がそれぞれ議席を伸ばした。また、3月には初めての民選による「総統」直接選挙が実施された。
 経済面においては、95年の経済成長率は前年に続き6%台を維持する等安定的な成長を続けた。また、貿易総額は2,152億米ドル(前年比21%増、95年)と最高額を更新した。
 両岸間の交流については、95年1月に中国の江沢民国家主席が台湾統一問題に関する重要講話を発表し、4月には台湾の李登輝「総統」が6項目にわたる提案を発表する等双方で呼び掛けが行われたことにより、関係改善が期待された。しかし、95年6月の同「総統」の米国訪問をきっかけに民間窓口を通じる両岸協議が中断するなど関係が悪化したほか、95年7月、96年3月に中国が台湾沖合で軍事演習を行い緊張が高まった。その後も両岸関係は低迷状況が続いている。なお、3月の中国による軍事演習の際、米国が空母2隻を台湾沖合に派遣した。
 対外関係では、貿易・投資の増進、文化・科学技術の交流等を通じ各国との実質的関係強化を図るとともに、各種国際組織、国際会議等への参加を目指して活動しており、国連復帰運動も引き続き展開している。中国との「外交」承認獲得をめぐるせめぎ合いも激しさを増している状況にあり、台湾は1月にセネガルとの国交を回復したが、8月にニジェ-ルと断交した。さらに11月、南アフリカのマンデラ大統領が1年以内に台湾と断交する旨表明した。
 日本との関係では、台湾の経済地位の向上に伴い、経済や文化面における交流が引き続き進んでいる。日本は72年の日中共同声明に基づく基本的枠組の中で、台湾との非政府間の実務関係をとり進めてきている。