バングラデシュ

基礎データ
英語名称:  People's Republic of Bangladesh
首  都: ダッカ(Dhaka)
面  積: 14.4万km2
人  口: 1億1,779万人(人口増加率平均2.0%)
言  語: ベンガル語
民  族: ベンガル人
宗  教: イスラム教徒、ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒
略史:
1947年8月14日 印パ分離独立
1971年3月26日 バングラデシュとして独立 
政  体: 共和制
元  首: シャハブッディン・アーメド(Justice Shahabuddin Ahmed、大統領)
首  相: シェイク・ハシナ(Sheikh Hasina)
外  相: アブドゥス・サマド・アザド(Abdus Samad Azad)
軍事力: 総兵力11.8万人(陸10.1万、海1.0万、空0.7万)96年予算5.0億ドル
G N P: 266.4億ドル[一人当たり230ドル]
経済成長率: 4.7%(1995年)、4.7%(1994年)、4.8%(1993年)
物価上昇率: 7.4%(1995年)、6.3%(1994年)、3.1%(1993年)
失 業 率: 22%(1991年)
通   貨: タカ(1ドル=42.45タカ)
対日輸入: 598百万ドル・機械機器、金属品、化学工業品等
対日輸出: 103百万ドル・エビ、繊維製品、繊維原料等
我が国の政府開発援助:  254.89百万ドル(1位)
    無償資金協力:  228.75百万ドル
      技術協力:   34.84百万ドル
     政府貸付等: ▲ 8.69百万ドル
日本からの直接投資: 81万ドル
在 留 邦 人 数: 368名

 94年12月の野党議員による集団辞職以来、ジア首相率いるバングラデシュ民族主義党(BNP)政権は政治危機に見舞われた。ジア政権は、2月に野党の参加が得られないまま総選挙を実施したのに対し、野党側は選挙の無効化及びジア政権の退陣を要求し、政治情勢は一層悪化するに至った。この結果、ジア政権は新国会にて選挙管理内閣設置のための憲法改正を行った後、退陣した(3月30日)。6月12日、選挙管理内閣の下で総選挙が実施され、アワミ連盟(AL)が過半数に近い議席を獲得し、21年振りに政権に復帰した。首相に就任したハシナ首相は、優先的課題としてテロリズムの排除による治安改善、汚職及び貧困撲滅等を掲げ、国民的合意に基づき政権運営に当たる姿勢を打ち出している。
 経済面では、96年前半において政局の混乱により経済活動が停滞した結果、95/96年度のGDP成長率は4%台に留まった。また、食糧輸入等による貿易赤字が拡大し、外貨準備高が大きく減少した。アワミ連盟政権は経済自由化策を基本方針として打ち出しており、特に外資の導入をはかるため輸出加工区の新設のほか、民間による同加工区設置を認める法案を制定した。政局の安定及び新政権のこうした動きを受け、下半期において経済活動の安定化の兆しも出ている。
 対外関係では、ハシナ首相は訪中(9月)、国連総会出席(10月)、世界食糧サミット出席(11月)などの訪問外交を展開した。また、インドとの最大の懸案であったガンジス河川水配分問題については、12月12日、有効期限を30年とする同河川水配分協定が調印された。
 日本との関係では、6月の総選挙の際、桜井新「日」・バングラデシュ議員連盟副会長を団長とする選挙視察団がバングラデシュを訪問したほか、上床・「日」・バングラデシュ経済委員会会長が、「日」・バングラデシュ商業・経済協力合同委員会に出席のため11月にバングラデシュを訪問した。またバングラデシュからは、7月にソバン外務次官が高級事務レベル協議のため訪日した。