ニュー・ジーランド

基礎データ
英語名称:  New Zealand
首  都: ウェリントン(Wellington)
面  積: 27.0万km2
人  口: 353万人(人口増加率0.9%)
言  語: 英語
民  族: ヨーロッパ系79.5%、マオリ系9.7%他
宗  教: キリスト教他
略史:1642年タスマン(オランダ人)により発見。1769年キャプテンクック南北両島を探検。1840年英国代表と先住民マオリ伝統的首長との間でワイタンギ条約署名(英国の植民地化)。1907年英国自治領。1947年独立、英連邦の一員になる。
政  体: 立憲君主制
元  首: エリザベス二世女王(Queen ElizabethII)
首  相: ジェームス・B. ボルジャー(James Brendan Bolger)
外  相: ドナルド・C. マッキノン(Donald Charles McKinnon、外務貿易大臣)
軍事力: 総兵力9,870人(陸4,500、海2,150、空3,220)96年予算7.3億ドル
G N P: 465.8億ドル[一人当たり13,190ドル]
経済成長率: 2.2%(1995年)、4.1%(1994年)、5.5%(1993年)
物価上昇率: 2.0%(1995年)、2.6%(1994年)、1.1%(1993年)
失 業 率: 6.3%(1995年)、8.2%(1994年)、9.5%(1993年)
通   貨: ニュージーランド・ドル(1ドル=1.24ニュージーランド・ドル)
対日輸入: 1,916百万ドル・輸送機械、機械、電気機械等
対日輸出: 2,225百万ドル・食肉、酪農品、水産物等
我が国の政府開発援助: ---百万ドル
    無償資金協力: ---百万ドル
      技術協力: ---百万ドル
     政府貸付等: ---百万ドル
日本からの直接投資: 9,385万ドル
在 留 邦 人 数: 4,337名

 5月21日、ボルジャー首相は、任期満了を待たずして10月12日に総選挙を実施する旨発表した。移民及び外国投資の制限を主張するニュー・ジーランド・ファースト党(NZ第一党)は、政府の政策に不満を持つ一部の選挙民の支持を受け、総選挙前からその支持率を伸ばしていた。総選挙の結果、与党の国民党は、最大政党には留まったものの過半数の獲得はならず、国民党、労働党、NZ第一党との間で連立交渉が9週間にわたり続けられ、12月11日、国民党とNZ第一党との連立が成立し、同月16日、ボルジャー国民党党首を首相に、ピーターズNZ第一党党首を副首相とする新内閣が発足した。NZ第一党は、政府批判とともにその民族主義的反アジア的主張に共感を覚える一部の国民の支持を得て、支持率を急速に伸ばしたが、ピーターズ同党党首が、アジア系移民の制限を示唆する発言を行い、東南アジア諸国のマスコミがこれを批判するということも見られた。
 日本との関係については、ボルジャー首相が、5月8日より10日まで、日本を非公式訪問し、橋本総理大臣をはじめ政府、財界等との要人と会談した。また、4月にファルーン林業大臣(当時)が非公式に訪日した。日本からは、塚原通産大臣(当時)がAPEC貿易担当大臣会合出席のために往訪したほか、永井労働大臣(当時)が8月に往訪し、NZの規制緩和とりわけ労働条件の向上の状況につきキッド労働大臣(当時)等NZ関係要人との協議を行った。
 日・NZ漁業協定については、両国政府で協議の結果、97年9月30日まで延長し、その間、同協定の改定等につき協議することとされた。