コンゴ民主共和国では、国連や日本を含む国際社会の支援により、７月、独立以来４５年にして初めて本格的な民主的選挙（国民議会選挙・大統領選挙第１回投票）が実施され、１０月に実施された大統領選挙第２回投票を経て当選したカビラ現暫定政権大統領が、１２月、正式に大統領に就任した。一方、スーダン、チャド、中央アフリカの国境地帯では治安情勢の不安定化が見られた。チャドでは、東部スーダン国境付近における反政府武装勢力の活動が活発化し、４月には反政府勢力の一派が首都近郊まで進攻し政府軍との銃撃戦が発生、１０月以降にはチャド東部地域で政府軍等への攻撃が多発して、東部都市が一時反政府武装勢力の制圧下に置かれた。中央アフリカでも、スーダン国境に近い北東部の村が反政府勢力に一時占拠された。