【海洋】  国土面積が小さいのみならず天然資源の乏しい島国である日本にとって、海洋の生物資源や周辺海域の大陸棚・深海底に埋蔵される海底資源は経済的な観点から重要である。  国連海洋法条約では、沿岸国の200海里までの海底等をその大陸棚とするとともに、大陸縁辺部が200海里を超えて延びている場合には、海底の地形・地質等が一定の条件を満たせば、沿岸国は200海里を超える大陸棚を設定できるとしている。日本は、海底資源の安定的確保を通じた経済的な権益を確保するため、同条約に基づき日本の大陸棚の限界を最大350海里まで延長すべく、周辺海域の海底地形・地質調査を進めている。また、大陸棚限界延長に関する情報共有は各国の大陸棚延長準備に資するとの考えの下、各種国際会議に積極的に参画し、第59回国連総会決議「海洋及び海洋法」においては、このような日本の考えを決議の内容に反映させた。